10年前、倉庫火災に巻き込まれた車イヒョンは、脱出不可能な状況に陥っていました。その時、ヘラが扉を壊して救出しますが、ヘラは既に我が子を亡くしており、夫の仕業だと知っている車イヒョンへの復讐を誓います。そして、追手から守るため、車イヒョンは子供をヘラに託します。ヘラは10年間子供を育てましたが、キム会長に奪われてしまいます。
キム会長の娘、キム・テオンは、父の隠し子がいることを知っていましたが、処理済みだと思っていました。再び現れた隠し子に苛立ち、まだ公表されていない今がチャンスだと考えます。
カン社長は警察から逃亡後、キム・テオンから10年前の車イヒョンの件で叱責を受けます。子供を始末するよう指示したにも関わらず、父親の元に戻っていることを責められます。
ヘラはチャ弁護士達とカン社長逮捕の会議を開きます。昨日の事件もあり、ヘラの身の安全を心配し、外出を控えるよう忠告します。各自手分けして捜索を始め、チャ弁護士はキム・テオンがカン社長に接触する可能性があると考え、彼女を揺さぶるため残ります。
金社長は娘のオフィスを訪れ、2年間中国市場の視察を提案しますが、キム・テオンは自分を遠ざけようとする父の意図を見抜きます。
カン社長はキム・ヒョンソンが隠れ家を見つけたため、彼を拉緻し、鉄棒で暴行を加えます。
ウネもカン社長の手下に捕まり、父親を心配させられます。病院にいると嘘をつき、父親に電話をかけさせます。カン社長の手下は電話を奪い、ウネに父親を突き落とすかどうか迫ります。ウネは仕方なく従い、カン社長の手下を解放します。その後、手下は車からボロボロになったキム・ヒョンソンを突き落とし、逃走します。
実は、10年前の倉庫火災はカン社長の倉庫で、放火もカン社長の仕業でした。ク父はこの事実をヘラに伝えますが、娘には隠すように頼みます。しかし、ウネは真実を知り、ヘラに怒りをぶつけます。チャ弁護士も真実を知り、カン社長を問い詰めますが、カン社長は口を割りません。
その後、キム・テオンはカン社長を工場に拉緻し、縛り上げて失態を責めます。カン社長は命乞いをし、彼らはヘラに情報を流しているのがチャ弁護士だと推測します。
行き場を失った車イヒョンはキム・サングを頼りますが、冷たく突き放されます。そこにキム・テオンがガオンを連れてヘラの前に現れます。ヘラはガオンを守ろうと抱き寄せますが、キム・テオンは高笑いします。
第11話の感想
第11話は、様々な登場人物の思惑が交錯し、緊張感が最高潮に達する展開でした。特に、キム・テオンの冷酷さと狡猾さが際立ち、見ているこちらが息を呑むほどでした。息子であるガオンを盾にヘラを追い詰めるシーンは、彼女の非情さを象徴する場面と言えるでしょう。
一方、ヘラは大切な人を守るため、必死に戦っています。10年前の火災事件の真相、そしてカン社長の悪行が明らかになるにつれ、彼女の復讐心はさらに燃え上がるように感じられます。しかし、キム・テオンという強大な敵を前に、彼女の戦いは容易ではありません。今後の展開が非常に気になります。
また、チャ弁護士の活躍も光っていました。キム・テオンの策略を見抜き、カン社長を追及する姿は、頼もしくもありました。彼が今後どのようにヘラをサポートしていくのか、注目したいところです。
つづく