11年前、イヒョンは逃げる途中、公衆電話からチャ弁護士に電話をかけ、弟にもう自分を捜さないように伝えました。電話を終えると、黒服の男が現れ、チャ弁護士が電話ボックスに駆けつけた時には、既に姉の姿はありませんでした。
ヘラはガオンを自宅に連れて帰り、キム・ヒョンソンとウネはガオンと楽しく過ごしました。しかし、ヘラは子供を見ながら考え込んでいました。間もなく、キム・テオンがヘラの家にやってきて、ガオンを連れ戻そうとしますが、ヘラは拒否します。そして、子供を無理やり連れ去ろうとすれば、ガオンの身分を公表すると脅しました。キム・テオンは仕方なく、子供を連れ帰るのを諦めました。
拘置所では、キム会長は依然として罪を認めようとしません。チャ弁護士が直接面会すると、キム会長は姉の沈没事故のせいで自分を責めているのかと尋ねますが、イヒョンはその船には乗っていませんでした。チャ弁護士は、キム会長がまだ自分の過ちに気づいていないと指摘し、沈没船には他にも多くの人が乗っていたことを伝えました。
キム・サングは全く仮省の色を見せず、車敏俊はキム会長とこれ以上関わるつもりはなく、巨額の罰金と無期懲役によって事の重大さを理解するだろうと告げます。去り際に、車敏俊はキム会長に、姉はまだどこかで生きていると伝えました。
その後、敏俊はキム会長の秘書に会い、ある録音データを聞かせます。録音は、コ秘書が過去の沈没事故で船体の解体に携わっていたことを証明するもので、コ秘書の顔を見た人間もいると伝えました。敏俊は、この証拠を検察に提出することもできるとしながらも、今後の行動はコ秘書次第だと告げます。
夜、ヘラは子供とウネたちとピザを食べていると、チャ弁護士が訪ねてきます。ヘラは一緒に食べるように勧めますが、チャ弁護士は用件だけを伝えて帰ろうとします。ガオンがチャ弁護士を引き止め、一緒にピザを食べるように誘うと、チャ弁護士は残りました。その夜、ガオンは母・ヘラと一緒に眠り、幸せを感じます。
長い入院生活の後、カン社長はついに意識を取り戻しました。チャ弁護士は知らせを受け、すぐに病院へ駆けつけ、姉の行方について尋ねます。カン社長が答えようとしたその時、体が痙攣し、再び意識を失ってしまいます。医師たちがカン社長を取り囲み、チャ弁護士は諦めざるを得ませんでした。
自宅でテレビを見ていたヘラは、沈没事故のニュースで、犠牲者の遺留品の中に身分証明書があり、その中に車イヒョンという名前のIDカードがあったことを知ります。ヘラはすぐにチャ弁護士の元へ向かいます。
ヘラは、チャ弁護士が姉の遺品を整理しているのを見つけ、謝罪します。チャ弁護士は姉の死はヘラとは関係ないため、謝る必要はないと伝えますが、ヘラは責任を感じていると話し、自分がキム・テオンのスキャンダルを暴露したことで、キム・テオンが船の管理権を失ったのだと説明します。
そのため、キム・テオンは既に船の管理責任者ではなく、海難事故の詳細が明らかになっても責任を問われなくなりました。キム・サングは拘置所を出るとガオンを連れ去りますが、秘書は運転中にブレーキが効かなくなり、事故を起こしてしまいます。
ガオンの事故を知ったヘラはすぐに病院へ駆けつけますが、ガオンとキム・サングは昏睡状態に陥っていました。看護師がガオンを財団の療養院へ移送しようとした時、ヘラは自分が母親だと主張し、勝手に子供を移送することはできないと訴えます。そこにキム・テオンも現れ、ガオンの移送を主張するため、ヘラは怒ってキム・テオンを平手打ちしました。
第14話の感想
第14話は、これまで積み重ねてきた伏線が回収され始め、物語が大きく動き出した印象的な回でした。特に、チャ弁護士の姉・イヒョンの消息に関する展開は、視聴者を驚かせたのではないでしょうか。これまで生死不明だったイヒョンのIDカードが発見されたことで、彼女の生存の可能性が示唆され、今後の展開への期待が高まります。
一方、キム会長は相変わらず罪を認めず、自身の行いの重大さを理解していない様子が描かれています。しかし、車敏俊は巧妙な手段でキム会長の秘書・コ秘書を追い詰め、事件の真相解明に一歩近づきます。正義を貫こうとする車敏俊の強い意誌が感じられるシーンでした。
また、ヘラとガオンの親子愛も印象的でした。キム・テオンからガオンを守ろうとするヘラの母性愛は、視聴者の共感を呼ぶことでしょう。しかし、キム・サングによる事故でガオンが重傷を負ってしまうという衝撃的な展開は、今後の物語に暗い影を落とします。
つづく