第16話、ガオンを病院へ搬送する救急車をキム・テオンが阻み、黒塗りの車から降りてきた一団が襲撃を開始しました。しかし、キム・ヒョンソンは崔課長に協力を依頼し、不測の事態に備えていました。緊迫する状況の中、チャ弁護士が警察と共に到著し、事態を収拾。優勢だったキム・テオンは一転して劣勢となり、警察と共に署へ連行されることになりました。キム・テオンの仮論に対し、チャ弁護士は被疑者が他人の安全を脅かす場合、令状がなくても緊急逮捕が可能であり、キム・テオンは殺人教唆の疑いもあると説明しました。

キム・テオンは父親を守るためだと主張しましたが、ヘラは録音証拠を提示。キム・テオンが実際は父親を傷つけようとしていたことを証明しました。録音は偽造だとキム・テオンは言い張りましたが、ライブ配信の映像が彼の言動を記録しており、動かぬ証拠を突きつけられたキム・テオンは観念せざるを得ませんでした。その後、現場に到著した記者たちはキム・テオン逮捕のニュースを報道。警察の迅速な対応で死傷者は出なかったものの、散乱する凶器や損傷した救急車の様子から、激しい争いがあったことが伺えました。

ガオンは無事に正規の病院へ搬送され、ヘラは付き添って看病を続けました。ウネたちもヘラを支え、キム・テオンが法の裁きから逃れられないよう、ヘラは過去の保険金詐欺などの悪事を公表することを決意。ウネはガオンの面倒を見ると約束し、ヘラが集中して事に当たれるようサポートしました。

生放送でキム・テオンの悪行を全て暴露するヘラ。同時にチャ弁護士は関連資料を整理しました。放送終瞭後、ヘラとチャ弁護士は病院でキム・サングと面会。キム・サングはガオンを手放すつもりはないと告げます。グループを守るにはガオンしかいないと考えているからです。しかし、グループを守るためには冷酷非情に振る舞わなければならないとも吐露しました。ヘラはキム・サングの言い分を受け入れず、ガオンを彼のもとには置かないと明言します。

ガオンが目を覚ました後、ヘラは彼を連れてイヒョンの納骨堂へ。イヒョンの子どもをよく見ると約束していたヘラは、その約束を果たしました。そして改めてイヒョンに、ガオンを大切に育てると誓いました。

その後、拘置所にいるキム・テオンのもとを訪れたチャ弁護士。姉の死の真相を問いただします。チャ弁護士の姿を見たキム・テオンは取り乱し、彼を道連れにしようとしますが、警察に阻止されます。姉を殺した者が罰を受けるのを見て、チャ弁護士はようやく心の安らぎを得ました。

ガオンと過ごす日々の中で、ヘラは大きな幸せを感じていました。ウネとキム・ヒョンソンもヘラの幸せを喜びます。そんな中、ヘラは保育園の先生から連絡を受けます。裏子として預けられている園児が虐待を受けている疑いがあるというのです。ヘラはこの件を調査することを決意し、先生と面会して解決策を話し合うことにしました。チャ弁護士もこの件に興味を持ち、協力を申し出ます。二人は共に保育園へ。ウネとキム・ヒョンソンも加わり、新たな問題解決に向けて動き出しました。これからどんな困難が待ち受けていようと、彼らは信念を貫き、共に歩んでいくことでしょう。

第16話の感想

ついにキム・テオンの悪事が白日の下に晒され、逮捕されるという胸がすくような展開でした。これまで散々好き放題してきた彼に、ようやく製裁が下ったことに安堵感を覚えます。特に、ヘラが録音証拠やライブ配信映像を突きつけるシーンは圧巻でした。キム・テオンの悪あがきも虚しく、追い詰められていく様は見ていて痛快でした。

一方、キム・サングの複雑な心情も描かれていました。グループを守るためには冷酷にならざるを得ないという彼の苦悩は、ある意味では被害者とも言えるかもしれません。しかし、だからといってガオンを危険に晒すことは許されません。ヘラが毅然とした態度でガオンを守ろうとする姿は、母親としての強さを感じさせました。

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