幼い頃、ヘラは母親と二人暮らしで、母親のわずかな収入で生活していました。ヘラが高校生の時、母親が重い病気になり、治療費のため、彼女は闇金からお金を借りました。しかし、貸金業者はヘラに不埒な行為を働こうとし、彼女は必死に逃げて警察に通報、男は逮捕されました。この出来事が、ヘラに復讐心を植え付けました。
具ウネは、ヘラの夫、イ・フンソクの浮気調査を始めます。彼女はイ・フンソクが宿泊しているホテルに忍び込み、清掃員とぶつかった隙にルームキーを手に入れ、部屋に盗聴器を仕掛けました。そして、「カン・ヘラの復讐チャンネル」を立ち上げ、イ・フンソクの浮気動画をアップロード。動画は瞬く間に拡散され、ネットユーザーたちはヘラを支持し始めます。イ・フンソクと愛人は何も知らずに親密な関係を続けていましたが、上司からの電話で事態の深刻さを知ることになります。
世論は徐々にヘラに同情し、イ・フンソクが先に浮気をした挙句、ヘラを追い出すために仕組まれた浮気だと非難し始めます。ヘラの元同僚、車敏俊は彼女に接触し、復讐チャンネルの運営継続を提案します。大きなアクセス数が見込めるだけでなく、同じような境遇の女性たちの助けにもなると考えたからです。ヘラは驚きながらも内心喜びます。同時に、彼女は職場にも復帰しました。
夜、ヘラと具ウネは最初の勝利を祝います。別れた後、ヘラは考試院の近くで、小銭がなくてコーヒーを買えない男性に小銭をあげます。その後、動画流出の件で警察に連行されますが、その男性が弁護士だと名乗り、警察にヘラの拘束は無効だと主張し、彼女は釈放されます。さらに、彼は記者たちの包囲網を突破するのを手伝ってくれました。
翌日、ヘラと具ウネは女性の権利を守るための復讐組織の設立について話し合います。その後、ヘラは海外にいる息子から電話を受け、両親のことで心配する息子を安心させます。具ウネは、復讐チャンネルのフォロワーが増えているという嬉しいニュースをヘラに伝えます。車敏俊は再びヘラにテレビ局への復帰を勧めますが、彼女は今回は断ります。
しかし、放送局長が復讐チャンネルの閉鎖を決定し、ヘラは激怒し、局長に抗議しようとします。一方、車敏俊は帰宅後、ヘラが書いた小説を取り出し、暖炉に投げ入れます。実は、車敏俊がヘラを助けたのは、彼女の勇気を称賛したからではなく、彼女を利用して自分の目的を達成するためでした。
第2話の感想
第2話では、ヘラの復讐劇が本格的に始動し、痛快な展開に目が離せませんでした。夫のイ・フンソクの浮気動画を公開するという大胆な行動は、まさに復讐の第一歩と言えるでしょう。ネットでの拡散によって世論を味方につけ、追い詰められていくイ・フンソクの姿は、見ていてスカッとするものがありました。
しかし、同時にヘラの抱える苦悩も深く描かれていました。幼い頃に経験した辛い過去、そして愛する息子への想い。復讐という強い意誌の裏側にある、彼女の繊細な心情に共感せずにはいられません。
特に印象的だったのは、考試院前で小銭を恵んだ男性が、後にヘラを助ける弁護士だったという展開です。偶然の出会いが、後に大きな助けとなるというドラマチックな展開に、今後のストーリーへの期待が高まりました。
また、元同僚の車敏俊の存在も気になります。一見、ヘラを応援しているように見えますが、最後にヘラの小説を燃やすシーンは、彼の真意を疑わせる不穏なものでした。今後の彼の行動が、物語にどのような影響を与えるのか、注目したいところです。
つづく