イ・フンソクは、自身の出世が阻まれたことに激怒し、ヘラへの恨みを募らせていました。全てはヘラのせいだと考え、復讐を誓います。実は、ヘラの不倫動画はイ・フンソクが仕組んだものでした。ヘラと同じ服を著た女性にホテルに入る様子を撮影させたのです。この捏造はウネによって暴かれ、復讐チャンネルで公開されました。
以前、警察署でヘラを弁護した弁護士、車敏俊は、兵役中に姉から危険を知らせる電話を受けたことを思い出します。しかし、すぐに戻ることができず、その後、ニュースで姉が投資詐欺事件に巻き込まれたことを知りました。姉は元芸能人で、そのニュースを報道していたのは、まさにヘラでした。
翌日、ヘラは同僚から、イ・フンソクがテレビ局の社長になる可能性があると聞かされます。現社長は他部署へ異動になるというのです。イ・フンソクが社長になれば、自分の立場が危うくなるとヘラは悟ります。
ヘラは局長に会い、イ・フンソクの社長就任に仮対しますが、局長は何もできません。イ・フンソクは実質的に外部から送り込まれた人物で、後ろ盾には有力者がいると推測されるからです。局長もイ・フンソクの就任を阻止することはできないのでした。
チャ弁護士は理事長にヘラについて話します。ヘラは以前、離婚訴訟について相談に来たことがありました。チャ弁護士は、ヘラを味方につければ大きな力になると進言し、理事長は検討すると答えます。
その後、ヘラは記者会見場にイ・フンソクを呼び出し、二人は口論を始めます。しかし、その場所は拡声器につながっており、会話の内容が会見場に流れてしまいました。
記者たちは二人の争いを聞いてしまいます。イ・フンソクは、自分の子ではないと疑っている子供について、これ以上関わるなとヘラを脅し、DNA鑑定の結果を公表すると警告します。実は、ヘラは死産した後に密かに子供を養子にし、イ・フンソクを騙していたのです。
チャ弁護士もこの事実を突き止め、さらにイ・フンソクがヘラにDVを繰り返していたことも判明します。ヘラが血の繋がらない子供を養子にしたのは、イ・フンソクへの復讐だったのです。
自分が長年育ててきた子供が実子ではないことを知ったイ・フンソクは激怒し、ヘラに実の子供の行方を問い詰めます。しかし、ヘラは復讐心からそれを明かさず、イ・フンソクの苦しむ姿を見て喜びます。
ヘラが出産した時、二人の夫婦関係は既に破綻していました。死産した日、ヘラは一人で遺体安置所に行き、白い布に包まれた赤ん坊の遺体と対面します。血のついた布をめくり、青白い顔の子供を見たヘラの表情は、悲しみに満ちていました。
イ・フンソクは出産時にヘラの傍らにはいませんでした。ヘラは子供を亡くしたことを夫に告げず、密かに養子を迎えます。数年後、養子は歩けるようになり、ヘラは子供と遊びに出かけ、過去の苦しみを乗り越えようとしていました。
第3話 感想
「復讐せよ～あなたの恨み晴らします～」第3話は、衝撃の展開で息を呑むようなエピソードでした。イ・フンソクとカン・ヘラの憎しみ合う関係がさらに深く掘り下げられ、互いの復讐劇が新たな局面を迎えます。
特に印象的なのは、イ・フンソクが仕組んだ不倫動画の捏造が明らかになったシーンです。ウネの活躍により真実が白日の下にさらされ、イ・フンソクの卑劣な策略が露呈しました。同時に、ヘラの過去、そして養子縁組の事実も明るみに出ます。子供を亡くした悲しみと、イ・フンソクへの復讐心が複雑に絡み合い、ヘラの行動の動機がより鮮明に描かれていました。
車敏俊の過去についても触れられ、姉の事件とヘラとの接点が明らかになります。この伏線が今後の展開にどう関わってくるのか、非常に気になると同時に、車敏俊の復讐への参加を示唆しているようにも感じられます。
つづく
