深夜、ある女性が拉緻され、トラックに監禁された。運転手は山を下りようとした時、荷台から物音がすることに気づき、確認すると女性が拘束されているのを発見する。同情した運転手は女性を解放し、彼女の懇願を受け入れて逃がす。しかし、黒幕によってブレーキが細工されており、車は製御不能に。女性を守るため、運転手はカーブで崖へと車を突き落とした。
ソン・スンウは、ヘラのライブ配信で自身の悪事が暴露されたことに気づき、現場から逃走。駆けつけた警察はヘラを病院へ搬送し、チャ弁護士も現場に到著。警察に守られているヘラの姿を見て安堵する。
キム専務はソン・スンウの逃亡を知り、自分の判断ミスを痛感。父親であるキム院長から叱責を受け、昇進も白紙に戻ってしまう。
回復したヘラはウネの家に戻る。ヘラを助ける中で、ウネは自身の仕事の意義を再確認し、復讐チャンネルへの支援を続けることを決意する。ヘラはウネの支えに感謝し、二人で協力して配信環境を改善。さらに、助けを求める女性が増えたため、ヘラのための名刺も作成する。
ある日、照明機材を購入して戻ってきたヘラは、ウネがコンビニで働くジョンウにお金を与えているのを目撃する。その後、チャ弁護士がジョンウに関する事件の依頼に来るが、ヘラは借金は返すのが当然だと考え、事件を引き受けることを拒否。これにウネは不満を抱く。
翌日、通報を受けて現場へ向かったヘラだが、大事には至っていなかった。
一方、チャ弁護士はヘラの住居に監視カメラを設置する。夜、ヘラは何者かに連れ去られ、ある家でかつて自分を陥れたキム・ヒョンソンと再会する。キム・ヒョンソンはナイフを突きつけるが、実際に危害を加えるつもりはなかった。その時、ジョンウの弟が突然現れ、ヘラを刺そうとする。キム・ヒョンソンはヘラをかばい、弟の攻撃から守る。実は、ジョンウの弟の行動は、ジョンウが高利貸しを返済できず、暴力団に脅迫された結果の暴挙だった。
事件の最中、一人の中年男性が現場に現れ、事態を嘲笑うように見物し、ヘラに「お祝い」をしようと告げる。ヘラの失踪を知ったウネとチャ弁護士は、それぞれ彼女の捜索を始める。
このエピソードは、ヘラ、ウネ、そして周りの人々との関係を中心に展開し、それぞれの背景にある物語をより深く掘り下げている。高利貸し問題といった新たな対立点を導入することで、物語はより複雑さを増し、緊張感が高まる。同時に、登場人物たちの間に芽生え始めた信頼関係や支え合う姿も描かれている。
第5話 感想
第5話は、息もつかせぬ展開で、様々な感情が交錯する濃密なエピソードでした。冒頭のトラック運転手の自己犠牲には胸を打たれ、善意が悲劇に繋がる皮肉さが深く印象に残ります。ヘラとウネの関係性も大きな見どころで、互いを支え合い、共に困難を乗り越えようとする姿は、復讐という重いテーマの中で一筋の光のように感じられました。
特に、ウネがヘラを助け続ける理由が、自身の仕事への意義を見出すためという点に共感しました。誰かを助けることで、自分自身の存在価値を確かめるという人間の根源的な欲求が繊細に描かれており、ウネの心情の変化に深く感情移入できました。
一方、キム専務の失脚や、ジョンウ兄弟の追い詰められた状況など、負の連鎖も描かれており、物語の複雑さを増しています。キム・ヒョンソンがヘラを庇うシーンは意外性があり、彼の真意がどこにあるのか、今後の展開が気になります。
つづく
