ウネは現場に駆け込み、ジョンウの弟がヘラに刃物を突きつけようとする瞬間、刀身を掴み阻止した。ウネの手は血を流したが、ジョンウの弟を落ち著かせようと必死に説得し、ついに刀は床に落ちた。

一方、チャ弁護士はキム専務を訪ね、標的はキム会長だと告げ、検事から入手した資料を見せた。ヘラが会長を捕まえる鍵だと強調するチャ弁護士に対し、キム専務は事態の複雑さを認めつつも、他人の手を借りず自ら解決したいと主張。チャ弁護士は娘に不利になる可能性を警告した。

翌日、ヘラはウネの父が病院に来るまで待機し、その後、別の調査に向かった。貸金業者の場所を訪ね、チェという姓の債主を見つけ、借金が返せない子供たちが組織に引き入れられているのを目撃する。ヘラはウネが話していた、子供たちが言えない事情で高利貸しを利用しているという言葉を思い出した。

スンウに暴行された女性アシスタントのことを思い出し、ヘラはジョンウの弟を助けようと決意する。拘置所で面会し、このまま堕ちるか、助けを受け入れるか問いただす。ジョンウの弟は現状への絶望を口にし、過去は変えられないと呟く。ヘラは言葉に詰まった。

その後、チャ弁護士からジョンウの資料を受け取ったヘラは、彼の事件を引き受けることを決める。病院に戻りウネにその決意を伝えるが、ウネはヘラが自分のためにそうしているのではないかと心配する。ヘラは熟慮の末の決断だと説明する。同時に、ウネとジョンウがラブホテルから出てくるところ、そしてウネがジョンウに金を渡していたことについて言及する。ウネは同情心からであり、好意ではないと弁明した。

三人はチェ親分への対策を話し合い、キム・ヒョンソンが組織に潜入して情報収集を提案する。ウネは当初、キム・ヒョンソンを信用していなかったが、彼のこれまでの境遇を考慮し、最終的に提案を受け入れた。キム・ヒョンソンが組織にバレないように、ヘラとウネは彼の外見を変えるため、髪を染めるなど手を尽くした。

キム・ヒョンソンは新しい姿でチェ親分のチームに潜入することに成功する。ある日、取り立ての任務で、チェ親分はキム・ヒョンソンをヘラの職場に連れて行く。キム・ヒョンソンは計画通りヘラを脅迫するが、実際は秘密情報を伝えていた。ヘラもそれに応じ、怯える演技をする。チェ親分はキム・ヒョンソンの働きぶりに満足し、異変に気付かなかった。

夜、ヘラはジョンウに二度と姿を現したり、違法行為に関わらないよう警告する。ジョンウは忠告に従うと約束した。

ヘラは行動計画を実行に移し、チャ弁護士に連絡する。間もなく、ヘラはチェ親分一味に拉緻され、臓器売買の危機に直面する。しかし、警察が介入し、ヘラは救出され、犯罪組織は逮捕された。救出されたヘラはカメラに向かって、臓器売買組織の逮捕を宣言した。

第6話の感想

第6話は、ウネの勇敢な行動から始まり、ヘラの緻密な計画、そして衝撃のクライマックスまで、息つく暇もない展開でした。ウネがジョンウの弟を止めるシーンは、彼女の強い正義感と優しさが際立っていました。血を流しながらも必死に説得する姿は、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。

ヘラは、復讐という重い十字架を背負いながらも、冷静に状況を分析し、行動しています。キム専務との駆け引き、ジョンウの弟への説得、そしてチェ親分への大胆な潜入捜査など、彼女の知性と行動力が光っていました。特に、キム・ヒョンソンを利用した潜入捜査は、リスクも高かったと思いますが、緻密に計画を練り、見事に成功させています。

また、ウネとヘラの友情にも注目したいです。お互いを理解し、支え合う二人の姿は、復讐劇の中で一筋の光となっています。ウネの心配をよそに、ヘラがジョンウの事件を引き受ける決断をしたのは、彼女なりの友情の証と言えるでしょう。

つづく