ユ・ジェセはクォン・ミョンウの件を利用し、王の資格に疑義を呈し、カン・ハンスを陥れようとしました。王は動揺し、ユ・ジソンにすぐさま調査を命じます。同時に、イ・ヨンジュは宮殿に駆け込み、大王大妃にカン・ハンスを解放しなければ二度と会わないと宣言します。

カン・ハンスは、イ・ヨンジュの本当の身分を知って以来、彼女に不信感を抱き、助けを拒絶します。捕らえられた後も、その態度は変わりません。拷問を受けながらも殺人を否定し続け、牢獄では食事も摂らず、トンチが面会に来た際に、無実の証拠探しを依頼します。

妹のカン・ウンスは、兄の逮捕を知り、カン・ハンスの友人たちに金を与え、証人を買収して救おうとします。イ・ヨンジュのカン・ハンスへの心配を見かねたユ・ジソンは、彼女にカン・ハンスの能力を信じるように諭し、公主としての責任を果たすよう促します。カン・ハンスを守るため、イ・ヨンジュはユ・ジソンとの結婚を申し出、自らの幸せを犠牲にしてユ・ジェセを監視しようとします。

ユ・ジソンは、イ・ヨンジュとの結婚をカン・ハンスに伝え、生きる希望を与えようとします。しかし、この知らせはカン・ハンスに大きな衝撃を与え、再び拷問を受けた後、瀕死の状態に陥ります。ところが、トンチがカン・ハンスのために多くの証人を見つけ、かつて彼が助けた人々、さらにはチュサルまでもが証言したことで、カン・ハンスは釈放されます。

釈放後も、カン・ハンスはイ・ヨンジュに冷淡な態度を取り続けます。彼は王に会いに行き、酒を酌み交わしながら、民を守る良い君主であることを証明するように求めます。しかし、ユ・ジソンと王がイ・ヨンジュの誕生日を祝うと聞き、カン・ハンスは不機嫌になり宮殿を去ります。それでも、イ・ヨンジュはカン・ハンスのそばにいることを決意します。

その後、トンチはカン・ハンスが船に子供を連れてきて、新しい依頼人だと紹介するのを目にし、驚愕します。

第11話の感想

第11話は、カン・ハンスの苦境とイ・ヨンジュの献身的な愛が中心に描かれた、非常に感情的なエピソードでした。ユ・ジェセの策略によって窮地に追い込まれたカン・ハンスの無実を信じるイ・ヨンジュの姿は、胸を打つものがありました。特に、愛する人を守るため、自らの幸せを犠牲にしてユ・ジソンとの結婚を決意するシーンは、彼女の強い意誌と深い愛情を感じさせ、感動的でした。

カン・ハンスは、イ・ヨンジュの正体を知ってからの態度の変化が印象的でした。これまで見せていた軽妙な姿とは異なり、冷淡で苦悩に満ちた表情は、彼の複雑な心境を物語っています。拷問に耐えながらも信念を曲げない強さと、釈放後もイ・ヨンジュへの複雑な感情を抱き続ける姿は、彼の抱える葛藤を深く感じさせます。

一方、ユ・ジソンは、イ・ヨンジュへの想いを秘めながらも、カン・ハンスを救うために協力する姿が印象的でした。イ・ヨンジュとの結婚という難しい決断を下す場面では、彼の葛藤と覚悟が見て取れます。

つづく