カン・ハンスは、ずっとイ・ヨンジュに想いを寄せていたが、なかなか自分の気持ちに素直になれずにいた。しかし、大妃が突然ソウォン閣に現れ、そこを潰すと脅したことで、ヨンジュが自分の身を守るためにユ・ジソンとの結婚を受け入れたのだとハンスは悟る。ついにハンスは勇気を出し、ヨンジュにジソンと結婚するなと告げ、二人は仲直りする。

ジソンは、ヨンジュとハンスが会っていることを知っていたが、二人を守るため、大妃に知られないよう真実を隠していた。宮中で、ヨンジュとジソンは偶然、ジソンの側女がハンスの妹である可能性を知る。二人は驚きを隠せない。その後、ジソンはカン・ウンスが本当にハンスの妹なのかを確認するため、ハンスの身辺調査を始める。

一方、ウンスは、自分がユ・ジェセに騙されていたことに気づき、復讐を決意する。ジェセを追い詰めるため、密かに証拠を集め始める。ジソンは、ウンスがハンスの妹だと確認した後、報復を避けるため、すぐに逃げるようウンスを説得する。しかし、ウンスは兄に今の自分の状況を知られたくないため、ジソンを安心させ、兄に別れを告げると言って、逃げるふりをする。

兄がヨンジュと会っている隙に、ウンスはハンスの船に証拠を置いて立ち去る。ハンスとヨンジュは街で買い物をし、親密な様子で楽しい時間を過ごす。その中で、ハンスはヨンジュに愛を告白し、自分のそばにいてほしいと伝える。

しかし、事態はそう簡単には進まない。ウンスはジソンと共に逃げる前に、情殺事件に巻き込まれ捕まってしまう。実は、ジェセはウンスが真実を知っていることに気づき、彼女を捨てることにしたのだ。ジソンはウンスを守ろうと尽力するが、彼女の逮捕を阻止することはできなかった。

王は、ウンスがジェセの指示で宿を経営し、多くの高官と関係を持っていることを知り、ジェセを辱める良い機会だと考え、ウンスを排除しようとする。そこで、王はハンスを呼び出し、事件の処理方法を相談する。ウンスも自分の運命を悟り、覚悟を決めていた。

ハンスは、ウンスが自分の妹だと知ると、すぐに牢獄へ向かい、妹と対面する。再会した兄妹は、悲しみにくれ、涙を流す。それは、これまでの不幸を吐き出すと同時に、先の見えない未来への不安を表していた。

第13話の感想

第13話は、カン・ハンスとイ・ヨンジュのロマンスが大きく進展する一方で、カン・ウンスの危機が深刻化する、まさに波乱の展開でした。ハンスがついにヨンジュへの想いを告白し、二人が心を通わせるシーンは、これまでの道のりを考えると感慨深く、見ているこちらも温かい気持ちになりました。特に、市場でのデートシーンは、二人の仲睦まじい様子が微笑ましく、平和なひとときを感じさせました。

しかし、その幸せとは裏腹に、ウンスの運命は暗転していきます。ユ・ジェセの裏切り、そして情殺事件への巻き込みと、ウンスが一人で抱えなければならない苦難はあまりにも大きく、見ていて胸が締め付けられました。兄であるハンスには知られたくないというウンスの気持ちも痛いほど伝わってきて、彼女の健気さに涙を禁じ得ません。

また、ユ・ジソンの苦悩も印象的でした。ヨンジュへの想いを秘めつつ、ハンスとヨンジュの仲を取り持ち、さらにウンスを守ろうとする彼の姿は、まさに悲劇のヒーローと言えるでしょう。彼が今後どのような選択をするのか、非常に気になるところです。

つづく