妹・カン・ウンスの死で意気消沈していたカン・ハンス。そんな中、イ・ヨンジュはユ・ジソンとの結婚を発表する。実は、イ・ヨンジュは結婚式でユ・ジェセ一派の悪事を暴き、その支配を覆す計画を立てていた。ユ・ジソンも彼女の計画に賛同する。ユ・ジェセは疑念を抱きながらも、表向きは結婚を喜び、祝福を受ける。

カン・ハンスの腑抜けた様子に苛立ったトンチは彼を叱責する。その後、姿を消したトンチをカン・ハンスは必死に探し、無事を見つけ安堵する。トンチの一喝で奮起したカン・ハンスは、イ・ヨンジュとユ・ジソンと共に故郷へ行き、妹の墓参をする。かつてカン・ウンスを守る約束をしたユ・ジソンは、深い悲しみに暮れ、涙を流す。

イ・ヨンジュとユ・ジソンの計略を知ったカン・ハンスは、チョ・チョルジュに証人になってもらおうとするが、チョ・チョルジュはすぐに捕らえられてしまう。カン・ハンスは救出に向かうも、命の危険に晒される。危機一髪でユ・ジソンが現れカン・ハンスを救うが、毒矢に倒れ、生死の境を彷徨う。

ユ・ジェセはカン・ハンスを襲撃後、計画が成功したと思い込み、イ・ヨンジュに解毒剤を渡し脅迫する。解毒剤を受け取ったイ・ヨンジュはカン・ハンスの元へ行き、ユ・ジソンを救う。カン・ハンスは妹が遺した父の書状をイ・ヨンジュに渡し、二人はユ・ジェセに対抗する重要な証拠を見つける。

結婚式当日、イ・ヨンジュは突然血を吐き、毒を盛られた疑いがかかる。この機にカン・ハンスはユ・ジェセが公主を殺そうとしたと糾弾し、父の書状を証拠に、ユ・ジェセが父と先王を殺害したと訴える。ユ・ジェセも負けじと、大王大妃も共謀者だと仮論する。大王大妃はかつてそのような意図があったことを認め、ユ・ジェセが公主を害そうとしたことも事実だと証言する。

実は、カン・ハンスとイ・ヨンジュはユ・ジソンとユ・ジェセの筆跡が価ていることに気づき、ユ・ジソンにカン・ハンスの父を装って共犯者たちに手紙を書かせていた。共犯者たちはそれをユ・ジェセからの指示だと勘違いしたのだ。息子への影響を恐れたユ・ジェセは、共犯者たちを集め、公主を害そうとしたことを認める。

一連の出来事により、ユ・ジェセの陰謀は白日の下に晒され、真実は徐々に明らかになる。登場人物たちの複雑な関係、正義と悪の闘い、そして困難に立ち向かい真実を明らかにしようと奮闘する主人公たちの姿が描かれる。

第15話の感想

第15話は、手に汗握る展開の連続で、息つく暇もないほどでした。特に、ユ・ジソンがカン・ハンスを救うシーンは、感動的で涙が止まりませんでした。これまで飄々とした印象の強かった彼が、カン・ウンスとの約束を胸に、命を懸けてカン・ハンスを守ろうとする姿は、彼の強い正義感と優しさを感じさせ、胸を打たれました。

イ・ヨンジュの機転と勇気も光っていました。自身の結婚式を舞台に、ユ・ジェセの悪事を暴こうとする大胆な計画は、まさに命懸けです。冷静に状況を判断し、的確に行動する彼女の知性と強さは、見ていて頼もしく感じました。

カン・ハンスは、妹の死という大きな悲しみを乗り越え、再び立ち上がります。トンチの叱咤激励、そしてユ・ジソンの自己犠牲によって、彼は本来の正義感を取り戻し、ユ・ジェセとの最終決戦に挑む覚悟を決めます。

つづく