捕らわれたカン・ハンスは、チャン・デバンとすぐさま取引に応じます。王宮への納入権を得るための協力を約束し、提調が欲しがっている絵画も渡すと言います。絵の持ち主であるろうパクは一ヶ月前に投獄されているため、カン・ハンスはろうパクを釈放することを条件に、絵画を報酬として受け取ることを提案します。
目を覚ましたヨンジュは、カン・ハンスのためにチャン・デバンを説得するどころか、自ら人質になることを申し出、カン・ハンスの言葉を保証します。カン・ハンスはヨンジュの行動を無謀だと思いますが、彼女の真摯な謝罪に心を動かされます。ヨンジュはカン・ハンスに一目惚れしたと告白し、カン・ハンスもまた、彼女の中に今まで感じたことのない誠実さを見出します。
カン・ハンスがろうパクを投獄した理由は、明国から絵を盗み、子供の人身売買を企てたというれっきとした罪を犯したからです。今、自分の目的のために、カン・ハンスはろうパクの弁護を引き受け、チャン・デバンに偽証をしてろうパクの無罪を証明するように要求します。チョ・チョルジュはカン・ハンスの行動に疑念を抱き、ヨンジュに彼の真意を尋ねます。ヨンジュはカン・ハンスがろうパクを釈放することに不満を抱きますが、チョ・チョルジュがカン・ハンスを調査するための時間稼ぎをすることを約束します。
公開の賭場で、ヨンジュとカン・ハンスは芝居を打ち、カン・ハンスの信頼を得ることを目指します。同時に、チョ・チョルジュは役人に賄賂を渡し、ろうパクの記録を入手。「オウォル」という少女が最初の通報者であることを突き止めます。チョ・チョルジュは仲間と共に商船に乗り込み証拠を探しますが、成果は上がりません。
チャン・デバンがろうパクの裁判のために衙門に来た時、カン・ハンスは巧みにチャン・デバンを誘導し、子供の人身売買の真犯人は自分だと自白させます。この展開により、チャン・デバンは牢獄に入れられ、ろうパクは釈放されます。ろうパクはカン・ハンスに絵画が許願閣組に保管されていることを伝えます。
実は、この絵は明の使臣に渡すためのもので、元相のユ・ジェセが担当していました。チョ・チョルジュは最終的に絵を提調に渡し、提調はチュ・ヨンウに渡します。しかし、チャン・デバンの一件で、チュ・ヨンウは強い不満を抱きます。提調はチャン・デバンの潔白を証明しようとする訴えを退け、自ら彼を殺します。カン・ハンスはチャン・デバンから黒幕を聞き出そうとしますが、得られた情報は少なく、命令はもっと上の者から出ているとのことでした。
物語は現在に戻り、ろうパクは明の使節団の船に乗せられ、明での処罰が待っています。ヨンジュはカン・ハンスがろうパクを逃がしたことに納得がいきませんが、カン・ハンスは誘拐された子供たちを探すためだと説明します。提調の罷免に伴い、チョ・チョルジュは新たな商団の主人となります。彼はカン・ハンスに疑念を抱きながらも手付金を渡し、チュサルにカン・ハンスが信頼に値する人物か調査させます。
最後に、院相が絵を明の使臣に渡すことに成功し、変装したヨンジュ公主はカン・ハンスに資金援助を決定、彼を自分の配下にしようとします。同時に、ユ・ジェセはヨンジュ公主とカン・ハンスの繋がり、そして法典のことを想起します。
第2話 感想
第2話は、カン・ハンスの機転と策略が際立つ展開で、見ていて非常に爽快でした。チャン・デバンを罠に嵌め、ろうパクを釈放させ、最終的には真犯人を捕らえるという流れは、まるで法廷劇を見ているような緊張感がありました。特に、公開の賭博場でのヨンジュとの連携プレーは、二人の息の合った演技と騙し合いが見事で、感嘆させられました。
しかし、その一方で、カン・ハンスの行動には疑問が残るところも。子供の人身売買に関わったろうパクを釈放するというのは、正義感の強いヨンジュだけでなく、視聴者としても複雑な気持ちになる選択です。誘拐された子供たちを探すためという彼の真意は理解できますが、罪を犯した者を野放しにするという手段には、やはり抵抗を感じます。今後の展開で、この選択がどのような結果をもたらすのか、注目したいところです。
また、ヨンジュのカン・ハンスへの一途な想いが描かれており、二人の関係性の変化も今後の見どころの一つと言えるでしょう。人質になるとまで言ってカン・ハンスを信じようとするヨンジュの姿は、健気で応援したくなります。カン・ハンスもまた、ヨンジュの純粋さに心を動かされている様子が伺え、二人の間に芽生えつつある感情の行方が気になります。
つづく