ヨンジュは、カン・ハンスが提案した、ヨンシン夫人が自傷して勝訴を目指す方法に納得がいかない。リスクが高すぎると考え、ヨンシン夫人の潔白を証明する証拠を自ら探そうとするが、カン・ハンスはそれを甘い考えだと一蹴する。ヨンシン夫人は熟慮の末、カン・ハンスの意見に同意。夫の策略で財産を奪われるのを防ぐため、何かを犠牲にしなければならないと覚悟を決める。

翌日、ヨンジュはソウォンカクの人々に、提調大人の行動とヨンシン夫人の人となりについて調査させ、ヨンシン夫人を支持する嘆願書を集め始める。一方、カン・ハンスはヨンジュの方法ではうまくいかないと確信し、独自の戦略を練る。提調大人は妻を離縁するための証拠集めに奔走し、チュ・ヨンウは外知部の者をスパイとしてヨンシン夫人に送り込むが、その人物はすぐにヨンジュに見つかり、離婚訴訟を引き受けることになる。

ヨンジュは重要な証人であるミョンウォルに接触を試みるが、そこでカン・ハンスと遭遇する。ミョンウォルはカン・ハンスからの贈り物を見てひどく動揺する。カン・ハンスはヨンジュに自分を再び雇うよう持ちかけるが、ヨンジュは既に新しい外知部の者を見つけていることを知る。提調大人はカン・ハンスを呼び出し、疑念を抱くが、結局は以前の会合への潜入が発覚するのみ。カン・ハンスは提調大人に自分の立場を表明し、いくつかの戦略的な提案をする。さらに役人を連れてきて提調大人の行動を称賛させ、表向きは提調大人を助けているように見せかけ、実際は間接的にヨンジュを助ける。

カン・ハンスは提調大人に、ミョンウォルとヨンシン夫人が外知部を通して密会し、賄賂を渡していたことを伝える。これが原因で、提調大人はミョンウォルに暴力を振るい、誤って殺してしまう。この事件で、ヨンジュを助けようとしていた外知部の者は逃げ出し、提調大人は元相大人の不正資金隠蔽の証拠が見つかるが、訴訟さえ早く終われば気にしないと発言する。

ミョンウォルの死によって提調大人の本性が露わになり、ヨンシン夫人はカン・ハンスの指示通り、自分の足を犠牲にすることを決意する。ヨンジュはカン・ハンスを必ず連れ戻すと約束するが、その頃カン・ハンスはチョ・チョルジュに捕まり、船に乗せられて漂流していた。ヨンジュは天灯で合図を送るが、カン・ハンスは自力で岸まで泳ぎ著き、ヨンジュの助けでどうにか裁判に間に合う。

裁判で、カン・ハンスは国法の不公平さを訴え、それが提調大人の道具になっていると指摘する。しかし同時に、士大夫には例外的に離婚が認められる場合があり、夫婦の道義に仮した場合、国が強製的に離婚させられると主張する。驚くことに、ミョンウォルは生きており、提調大人が義父を殺害した事実を証言する。提調大人は理性を失い、罪を認める。ヨンジュはヨンシン夫人に、これは国が認めた離婚だと告げ、堂々と生きるように励ます。

最後に、カン・ハンスは牢獄へ向かうと、提調大人が既に自殺しているのを発見する。カン・ハンスはこれが“他殺偽装自殺”だと考え、背後にさらに大きな力が働いていることを暗示する。

第4話の感想

第4話は、息詰まる展開とどんでん返しの連続で、一瞬たりとも目が離せませんでした。特に、カン・ハンスの策略家としての頭脳明晰さと、どんな状況でも諦めない不屈の精神が際立っていました。一見無謀とも思えるヨンシン夫人への自傷の提案も、実は緻密に計算された一手であり、最終的に提調大人が自滅へと追い込まれる様は見事でした。

ヨンジュの正義感と行動力は素晴らしいものの、経験不足ゆえの危うさも感じられました。カン・ハンスのやり方に仮発しながらも、彼の機転と洞察力に助けられる場面も多く、二人の対照的な性格が物語に深みを与えています。

ミョンウォルの生死を巡る展開は手に汗握る緊張感がありました。まさか生きているとは!と思わず声を上げてしまうほどの衝撃で、法廷での逆転劇は痛快でした。提調大人が自害したというラストシーンも、背後に黒幕の存在を匂わせる不穏な終わり方で、今後の展開がますます気になります。

つづく