カン・ハンスはヨンジュとの会話の中で、両親への深い後悔を吐露した。謝罪し、許しを請う機会を逃してしまったことを悔やんでいた。ヨンジュもまた、自身の幼さ故の行動が父王の死につながったという価たような苦しみを抱えていた。しかし、手紙の話題になった途端、カン・ハンスは突然「公主」と叫び、場が騒然となる。

ユ・ジソンは既にカン・ハンスがカン・ヨノンシクの息子であることを見抜き、ヨンジュに復讐を諦め、強大なユ・ジェセに立ち向かわないよう説得していた。しかし、ヨンジュは外知部の力を強化し、民を助けることだけが目的だと主張する。それでも、ヨンジュは自分の行動が悲劇を生んだことを知り、カン・ハンスに対して申し訳ない気持ちでいた。

酒が覚めたカン・ハンスは、昨夜の醜態を思い出し、深く恥じ入る。川で顔を洗っている時に誤って水に落ちてしまうが、ヨンジュに助けられた時のことを思い出し、勇気を奮い立たせる。心の傷と恐怖を乗り越え、再び生きる力を取り戻したカン・ハンスは、達成感を感じていた。

故郷で誰かが自分の家族の墓参りをしているのを見つけたヨンジュは、慌てて身を隠す。翌日、漢陽へ戻る道中、カン・ハンスはヨンジュが自分を避けていることに気づき、ユ・ジソンに心を奪われたのではないかと疑う。道中、ある村で労働祭が行われており、ヨンジュはそれを機に今日が自分の誕生日だと告げ、カン・ハンスに一日一緒に過ごしてくれるよう頼む。カン・ハンスはその願いを聞き入れ、一日滞在することに。ヨンジュはその時間を利用し、カン・ハンスとどう向き合うべきか考えを巡らせる。

村で、カン・ハンスはレスリングの試合を見て、ヨンジュに刺繍の靴をプレゼントするために出場を決意する。その行動にヨンジュは深く感動する。一方、チュサルは二人の女を連れてカン・ハンスが盗んだ帳簿のことを聞き込みに来る。また、チョ・チョルジュからカン・ハンスが清山出身だと聞いたチュ・ヨンウは、7年前の事件を思い出す。当時、大監が人事異動を行うと言っていたことが、カン・ヨノンシクの死の一因かもしれないと考える。チュ・ヨンウはカン・ハンスを排除しようと焦るが、息子が牢に入れられたことで気が気でない。

所願閣に戻ったヨンジュは、カン・ハンスに真実を伝えるべきか悩む。しかし、真実が明らかになれば、カン・ハンスをさらに傷つけてしまうのではないかと心配する。トンチからユ・ジソンが公主の婚約者だと聞かされたカン・ハンスは、ユ・ジソンに公主の行方を尋ねる。しかし、ユ・ジソンはカン・ハンスがヨンジュが公主であることを知らないと気づき、別の事件を先に解決するよう勧める。

その後、ある依頼人がカン・ハンスを訪ね、父を助けてほしいと懇願する。依頼人の父は殺人犯ではなく、真犯人はチュ・ヨンウの息子だという。当時の法律では、平民が主人を訴えることはできず、依頼人の母も真実を口にすることができなかった。カン・ハンスはこの状況を知り、イ・プンサムの息子に訴えを起こさせることで時間を稼ぎ、その間にチュ・ヨンウの息子の罪を証明する証拠を集める計画を立てる。

ソヨンが訴状を書く姿を見て、カン・ハンスは父のために訴えを起こした過去の記憶を思い出す。そして、この事件でチュ・ヨンウを懲らしめようと決意する。しかし、ヨンジュはカン・ハンスの身を案じ、これ以上追及しないよう止めるが、カン・ハンスはヨンジュが守ってくれると信じ、自分は死なないと断言する。カン・ハンスが生きる意誌を強く持ったのは、これが初めてだった。

しかし、その後、カン・ハンスは刺客に襲われる。チュ・ヨンウの仕業だと確信したカン・ハンスは、自らチュ・ヨンウの元へ向かい、宣戦布告をする。

第7話の感想

第7話は、カン・ハンスの過去とヨンジュの秘密が複雑に絡み合い、物語が大きく動き出した重要な回でした。特に、カン・ハンスが両親への贖罪意識とヨンジュへの想いの間で揺れ動く姿が印象的でした。川に落ちた彼がヨンジュとの記憶を頼りに立ち直るシーンは、彼の心の成長を感じさせ、今後の展開への期待を高めます。

一方、ヨンジュは自身の正体を隠しながらも、カン・ハンスへの罪悪感に苦しんでいます。誕生日を口実に共に過ごす中で、真実を告げるべきか葛藤する彼女の表情からは、偽りの関係を続けることへの苦悩が見て取れます。二人の想いがすれ違うもどかしさが、今後の展開をより一層ドラマチックにしています。

また、チュ・ヨンウとの対立も激化し、物語に緊張感を与えています。カン・ハンスは過去のトラウマを乗り越え、不正に立ち向かう決意を固めます。ヨンジュの心配をよそに、力強くチュ・ヨンウに宣戦布告する姿は、彼の弁護士としての成長だけでなく、人間としての強さも感じさせます。

つづく