ソ・ヨンミンは、カン・ジヒョンからト・ギュジンが不敵な笑みを浮かべていたと聞かされ、疑念を抱き、ギュジンに探りを入れるも、決定的な情報は得られなかった。その後、二人はイ・ウンスの母親の霊と会い、ウンスの最後の別れに付き添った。
ほどなくして、ギュジンがヨンミンの祖母に薬を届けに来たことにヨンミンは驚く。ヨンミンはわざとキム・ヒヨンがキム・ジョンウの共犯ではないかと疑っていることを口にするが、ギュジンはヒヨンを善人だと擁護し、かえってヨンミンの疑念を深める。オ・ミギョンはジョンウの無実を信じ、ヨンミンとジヒョンにジョンウの無実を証明するメモを探すように指示する。警察は、ク・ボンの遺留品から大薫病院のキーホルダーが付いたバイクに乗る人物の写真を見つけ、ジョンウに共犯がいる可能性を疑い始める。
ヨンミンが再びジョンウの家で手がかりを探していると、ヒヨンが尋ねてくる。ヨンミンは逆にヒヨンとジョンウの関係を問い詰め、ヒヨンを不機嫌にさせる。ヒヨンは親切を装ってヨンミンにコーヒーを入れるが、ジヒョンは異変に気付き、ヨンミンにそれを飲ませない。ジヒョンはヒヨンの手に大薫病院のキーホルダーが付いていることに気づき、さらにク・ボンの検死結果が毒殺だと判明したことで、ヨンミンはヒヨンへの疑いを強める。
ヨンミンはジョンウの家で見つけたメモをユン・ソリに鑑定してもらい、ヒヨンの筆跡だと確認する。その頃、警察も病院で大規模な捜索を行い、身の危険を感じたヒヨンは逃走する。ギュジンは自分に累が及ぶのを恐れ、ジョンウの口封じのために彼を殺害しようと企てる。ヨンミンは言葉でヒヨンを刺激し、行動を起こさせようと試みる。案の定、ヨンミンはその後襲撃を受けて気を失い、目を覚ますとジヒョンから、襲ったのはヒヨンではなくギュジンだと知らされる。
ギュジンはヨンミンに、自分がヨンミンの母親を殺害したことを告白する。実は、ジヒョンがヒヨンの家に調査に行った際、薬物を盛られた飲み物を飲んで体調を崩し、ヒヨンの家から逃げ出したところをキム・ジンスクが目撃していた。ジンスクはジヒョンを助けようとしたが、ヒヨンとギュジンに殺害されたのだ。今、ヨンミンは自身が危険に晒され、ギュジンに焼き殺されそうになる。真実は徐々に明らかになり、緊迫した状況は最高潮に達し、ヨンミンの命は風前の灯火となる。
第10話の感想
第10話は、息詰まる展開で、これまでの伏線が一気に回収されるような、非常にスリリングなエピソードでした。特に、ト・ギュジンが真犯人であったという衝撃の事実は、視聴者を驚愕させたことでしょう。これまで怪しい行動を見せていたものの、まさかここまで冷酷な人物だとは想像もしていませんでした。ヨンミンの母親を殺害したという告白は、あまりにも残酷で、今後の展開に大きな影を落とすことは間違いありません。
また、キム・ヒヨンも共犯として暗躍していたことが明らかになり、彼女の表の顔と裏の顔のギャップにゾッとしました。親切そうに振る舞いながら、裏では恐ろしい計画を実行していたとは、まさに羊の皮をかぶった狼です。カン・ジヒョンが薬物を盛られた飲み物を飲んで倒れたシーンは、見ているこちらもヒヤヒヤしました。
そして、キム・ジンスクの死の真相も明らかになり、物語はさらに悲劇的な方向へと進んでいきます。ジヒョンを助けようとした彼女の優しさが、逆に命を奪う結果となってしまったことは、本当に悲しいです。
つづく