第3話 隠された爪

過去、ハン・ヨンスが逃げようとした時、母を説得して一緒に逃げることはできなかった。ハン・ヨンスは超能力で母を自害させようとしたが、父に阻止された。この事件がきっかけで、母は彼らを追跡させていた。現在に戻り、ハン・ヨンスは祖父が犯人をわざと逃がしたことを知る。祖父は車内に被害者がいることを知っていて、この危機を家族の結束を強める機会に変えようとしていた。

学校では、ジウとジフンがチョ・ギュテに脅されている生徒を助け、生徒会長にも警告する。夜、ジフンは密かに写真の裏側を調べ、「市庁事務官 チャン・ノウォン」という人物が少女を脅迫していることを発見する。警察はハン・ヨンスの家の黄色い車を発見し、衝突の痕跡も見つける。祖父の証言から警察はナイトクラブを捜査するが、チョ・ヘパルは無関係を主張する。しかし、警察はチョ・ヘパルがつけている教会の手錠に既視感を覚える。

チャン・ノウォンは被害者の父親を脅迫していた。ジフンはこの行為を、弱者への鬱憤晴らしだと考え、負の感情が伝染病のように広がっていると感じる。ジフンはハン・ヨンスにチャン・ノウォンの処理を依頼する。ちょうどその時、チャン・ノウォンの被害者「チュ・ギョン」が動物病院の前に現れ、ハン・ヨンスに助けを求める。同時に、ジフンはチョ・ヘパルに捕らえられる。ペク・チョルヒはすぐに息子を助けに向かい、ハン・ヨンスはチャン・ノウォンのもとへ向かう。

第4話 サマリア人の涙

ジウが行方不明になった時、ハン・ヨンスは特別教育隊を離れたことを後悔した。組織がジウを誘拐したのではないかと恐れたのだ。今、ハン・ヨンスは変態のチャン・ノウォンと対峙している。チュ・ギョンが誘き寄せられたのは、この家族が仕掛けた「善意」の罠だった。こうしてチャン・ノウォンを製裁することができる。ペク・チョルヒがチュ・ギョンを気にするのは、彼女が特別教育隊時代のハン・ヨンスの純粋な姿に価ているからだ。それは彼にとって良い思い出だった。

翌日、ジウはハン・ヨンスが夜に「ケバル殺人犯(チョン・ホチョル)」を捕まえてこの世から消すと約束したことを話す。しかし、警察上層部は無実の人物を逮捕し、ケバル殺人事件を解決しようとする。だが、刑事はすぐに事件現場で見つかった「教会の手錠」を調べるべきだと考える。

ハン・ヨンスもボクシに手錠の関連を尋ねる(教会で職務を持つ者は皆持っている)。しかし、ボクシは教会に殺人犯がいるとは考えない。また、パク・ジェゴンとチャン・ノウォンの悪事も偶然知る(そして、彼の妻がチャン・ノウォンを始末したことに驚く)。刑事は動物病院で血痕のついたプラスチック紐を見つけ、この家族がイ・ユジンを警察に連れてきたのではないかと疑う。ちょうどその時、チョン・ホチョルが現れ、混乱の中でぬいぐるみの中身がバレてしまう。ペク・チョルヒはもう隠しきれない。

2年前、ケバル殺人犯が現れた時、ハン・ヨンスはこの人物が特別教育隊出身ではないかと感じ、母が自分を呼び出すために送り込んだのではないかと疑っていた。

第3-4話の感想

第3話と4話では、家族の結束と隠された秘密が複雑に絡み合い、物語はさらに深みを増しました。特に、祖父が犯人を意図的に逃がすという選択は、家族の真の絆を試す試練として機能し、緊張感をもたらしました。ジウと智勲が学校で正義感溢れる行動を見せる一方で、ハン・ヨンスは過去のトラウマと向き合いながら、危険な任務に挑む姿が印象的です。

チャン・ノウォンという卑劣な悪役の存在は、社会の闇を象徴しており、彼の悪行を止めようとするハン・ヨンスの決意が際立ちます。また、チョ・ヘパルの登場は、物語に新たな謎を投げかけ、今後の展開への期待を高めます。警察の捜査も徐々に核心に迫りつつありますが、真実はまだベールに包まれています。

第4話では、ジウの行方不明事件がハン・ヨンスの心に深い傷跡を残していることが明らかになります。過去の経験からくる恐怖と罪悪感は、彼女の行動の原動力となっています。ペク・チョルヒの過去も少しずつ明らかになり、チュ・ギョンとの出会いが彼の心にどのような影響を与えるのか、注目されます。

ケバル殺人事件の真相も少しずつ明らかになりつつありますが、警察上層部の隠蔽工作や無実の人物の逮捕など、様々な障害が立ちはだかります。ハン・ヨンスと家族たちは、これらの困難を乗り越え、真実にたどり著くことができるのでしょうか?今後の展開から目が離せません。

つづく