刑務所を出所したヨンジュは、母親に金をせびるが断られ、財布を奪い、母親の味方をした恋人を暴行する。その後、自分を陥れたドギュンに復讐するため、子分と共に郡庁へと向かう。ドギュンはそこでボランティア活動をしていた。
一方、娘の遺骨を訪ねたチョン・ギフンは、車のエンジンがかからないトラブルに見舞われる。ドギュンはヨンジュの子分に捕まり、屋上に連れて行かれ、暴行を受ける。ヨンジュはドギュンを踏みつけ、母親への復讐を誓う。ドギュンは解放されるが、平静な生活への望みは絶たれる。
イルジュ和尚は、鬼仏の怪異は目を通して人を惑わすものだと突き止め、晋陽へ資料を持っていく決意をする。しかし、郡守がイルジュのテレビ番組を見て寺に電話したことで、住職はイルジュに調査を中止させ、寺の仕事に専念するよう命じる。
チョン・ギフンはロードサービスを呼び、仕方なく車の点検を始める。郡庁では、二人の警官が偶然鬼仏の目を見てしまう。イルジュ和尚は住職への説明を考えていると、本堂から悲鳴が聞こえる。観音菩薩像の目から赤い涙が流れ、災いを予感させる。
スジンは、鬼仏の目を覆っていた経文の布が外され展示されているのを見て、職員に伝えるが、賠償の話し合いのためホールへ促される。スジンは鬼仏の目を見られないように電気を消す。会議室で、娘を轢き殺した宅配便の運転手を見かけたスジンは、チョン・ギフンに電話で確認するためトイレへ行く。その後、物音を聞きトイレを出るが何も見当たらない。チョン・ギフンは晋陽に黒い怪雨が降ったというニュースを聞き、娘の人形に語りかけ、エンジンがかかった車で母親を探しに行く。
屋上でトレーニングをしていたヨンジュたちは、霧が発生し、見知らぬ男が屋上に上がってくるのを目撃する。現場に戻ったスジンは帰宅しようとするが、郡守の声が聞こえ、鬼仏の目を見た村人が鎌で人を殺すのを目撃する。人々は逃げ惑い、スジンもその中に紛れる。鬼仏の目を見た多くの人々の目が白くなり、狂乱状態に陥り、現場は阿鼻叫喚となる。
第2話の感想
第2話は、不穏な空気がさらに濃くなり、様々な伏線が散りばめられた回でした。冒頭からヨンジュの暴力的な行動で幕を開け、彼の歪んだ復讐心が物語に暗い影を落とします。ドギュンへの執拗な暴力は見ていて辛く、彼の平静な暮らしへの願いが葉うのか不安になります。
一方、イルジュ和尚の鬼仏に関する調査は、新たな展開を見せますが、住職の製止により阻まれてしまいます。郡守への電話という圧力が、今後の展開にどう影響するのか気になるところです。また、観音菩薩像の赤い涙は、これから起こるであろう災いを暗示しており、不吉な予感を抱かせます。
チョン・ギフンは、娘の死という悲しみからまだ立ち直れずにいますが、黒い怪雨のニュースを聞き、娘のために動き出します。彼の悲痛な表情と、娘の人形に語りかける姿は胸を締め付けられます。
そして、クライマックスとなる郡庁での惨劇。鬼仏の目を見た人々が次々と狂乱状態に陥る様子は、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図です。スジンもその場に居合わせ、恐怖を味わいます。この怪異は一体何なのか、そして誰が、どのようにしてこの事態を収拾するのか、今後の展開が非常に気になります。
つづく