バーでドジュンは女性に「お母さん」と呼びかけ、金を渡して警察への偽証を依頼する。女性、ヘジョンは娘ユジンのために金を受け取る。ドジュンは既に全てを知っていると告げ、封筒を渡す。

一方、チャン・ミホはユジン宛てのパッケージを受け取る。中には「お前の命の値段」と書かれたメモと鍵が入っていた。チャン・ミホは鍵の使い道を捜し、不安になりジンソプに助けを求める。パッケージの住所をネットで調べると、カラオケバー「マリリン」だと分かる。

職場に戻ったチャン・ミホは、山積みの仕事にうんざりするが、不当な仕事は拒否する。ジンソプにメモと鍵を見せ、不安を打ち明けるが、真実を突き止めようと決意する。

投資家への説得に奔走するジョンアだが、銀行からの8億ウォンの融資延長が拒否され、工場を売却しても300万ウォン足りないという悪い知らせを受ける。ナヨンとチョに出会い、チョがアリンのベビーシッターだと知る。ナヨンに話しかけようとするが、アリンに呼ばれ、ナヨンは去ってしまう。

帰宅したジョンアは、弟のジョンシクと仲間がパーティーをしているのを見て激怒する。深刻な状況を説明するも、ジョンシクはジョンアを侮辱する。堪忍袋の緒が切れたジョンアとスビンは、テーブルの上の物を投げつけ、20年間、長男として、そして両親の遺言で弟たちの面倒を見てきたが、これ以上ATMのように扱われるのは我慢できないと宣言する。スビンへの侮辱も許さないと告げ、家を追い出す。

スビンはジョンアを慰め、ジョンアは家の売却を決意する。ジョンアはスビンが電話で金銭トラブルと女性問題を否定しているのを耳にする。チャン・ミホはマリリンへ向かうため早退する。

マリリンに到著したチャン・ミホは、シム・ヘジョンという人物を尋ねるが、店員に疑われ、追いかけるうちにバッグを盗まれる。バーに戻ると、ヘジョンがバッグの中身を見ており、チャン・ミホはユジンについて尋ねるが、ヘジョンは知らないと答える。チャン・ミホが店を出ようとすると、別の店員がヘジョンを呼び、チャン・ミホは彼女がヘジョンだと気付く。

チャン・ミホはヘジョンに12月に送ったはずのパッケージがなぜ昨日届いたのか、ユジンのことを知っているか尋ねる。最初はユジンの友人だと名乗っていたが、後に法的な妹だと明かす。ヘジョンはユジンが鍵を預けたと言い、それ以上のことは話さない。

ドジュンとナヨンの夫は、チャン・ミホをユジン殺害の犯人に仕立て上げる計画を企てる。ユジンは高校時代から精神的に不安定で、チャン・ミホに会ってから症状が悪化したという偽の証言を集めるつもりだ。ヘジョンからチャン・ミホが来たと連絡を受けたドジュンは、既に警告済みだと伝える。ヘジョンは鍵を持っていることをドジュンに伝え、ドジュンはなぜ送ったのかと問い詰める。ヘジョンはだいぶ前に送ったが、昨日届いたと答える。

ドジュンは12月に荷物を受け取ったか確認のメッセージを送ると、相手は「はい」と返信。なぜ送り返したのかと問うと、約束を守らなかったからだと返される。ドジュンは刑事からユジン殺害の容疑者として取り調べを受けるよう連絡を受ける。

ナヨンは妊娠検査薬をトイレに落とす。チョに夕食を勧めるが、ナヨンはあまり食べない。夫の帰りを待っていると言い、最近体調が悪いと話す。チョはナヨンが初めて会った時の話を思い出し、トイレで妊娠検査薬を見つける。気分が悪いと言って家を出る。ナヨンは病院から陽性仮応の妊娠検査薬を盗んでいた。チョはナヨンの夫に詰め寄り、彼は驚く。

チャン・ミホはユジンのSNSで鍵の手がかりを探すが見つからない。バー近くの美容院で、ユジンはヘジョンの娘だという噂を聞く。バーに行くが休業日だった。母親にヘジョンのことを聞こうとするが、電話を切られる。

ジョンアはスビンの携帯からジョンシクに電話し、女性関係について尋ねる。ジョンシクは金づると言って教えようとしない。

チャン・ミホはヘジョンを訪ね、ユジンの母親なのかと問い詰める。ヘジョンはチャン・ミホとユジンの過去を明かし、チャン・ミホと母親がユジンにしたことを棚に上げてと非難する。母親に捨てられたユジンが暮らしていた部屋を見せる。ユジンの父親とヘジョンが再婚前に不倫関係にあり、チャン・ミホと違いユジンは全てを知っていたと語る。チャン・ミホの母親が真実を隠蔽し、ユジンを虐待していた回想シーンが流れる。

チャン・ミホは母親に真実を問い詰める。母親は嘘をつこうとするが、チャン・ミホは許さない。母親はチャン・ミホを守るためだったと責める。激しい口論になり、母親は倒れる。チャン・ミホは鍵について尋ねるが、母親は知らないふりをする。チャン・ミホは鍵屋に鍵を見せ、マンションの収納ロッカーの鍵だと知る。

チャン・ミホはユジンのマンションのロッカーを開けようとするが、既に開いていて何も入っていない。ヘジョンはドジュンに電話し、鍵のことを尋ねる。ドジュンは口出しするなと怒るが、ヘジョンは誰が荷物を受け取ったのか、共犯者かと問い詰める。ドジュンは電話を切るよう脅す。ドジュンは連絡先にメッセージを送ると、相手は約束を守るべきだと返信。ドジュンは相手がユジンを殺したと言う。チャン・ミホは別のロッカーを開けることに成功する。

最後のシーンはチャン・ミホがロッカーを開ける場面と、ユジンが死ぬ日の回想シーン。誰かがユジンと夫が酒を飲む様子を覗いている。

第11話 感想

「ハピネスバトル」第11話は、衝撃の連続で息つく暇もない展開でした。チャン・ミホを中心に、それぞれのキャラクターの抱える秘密が少しずつ明らかになり、物語は核心へと近づいていきます。

特に印象的だったのは、チャン・ミホとヘジョンの対峙です。これまで、SNSでの幸せ競争に明け暮れていたチャン・ミホが、ユジンの死の真相を追う中で、自身の過去と向き合うことになります。ヘジョンから語られる真実、そして母親の隠蔽を知ったチャン・ミホの衝撃は、視聴者にも強く伝わってきました。真実を知ったチャン・ミホが今後どのように行動するのか、非常に楽しみです。

また、ドジュンの悪事が徐々に明らかになりつつあるのも見逃せません。ヘジョンへの脅迫や、謎の人物とのやり取りからは、彼の焦りと追い詰められた様子が見て取れます。彼の悪行がいつ暴かれるのか、ハラハラドキドキしながら見守りたいと思います。

つづく