ドジュンは車からチャン・ミホを引きずり出し、彼女が持っていた追跡装置を奪って壊した。そして、彼女をクリニックに連れ込んだ。ナヨンは追跡信号を失うが、ジョンアはドジュンの行き先を知っていた。回想シーンで、ドジュンはチャン・ミホを殴った後、彼女が警官に送ったメッセージを読む。彼は自分の携帯とチャン・ミホの携帯を使い、チャン・ミホが自ら高用量の薬物を投与するように依頼しているかのように見せかける。
クリニックで、ドジュンはチャン・ミホに、ユジンに二人とも苦しめられたのだから、自分たちの境遇は価ている、だから自分を理解できるはずだ、と言う。チャン・ミホは、彼には彼女を殺す理由など必要ない、ただ殺したいだけだと仮論する。そして彼女は、自分は彼のようなくず人間とは違う、彼のような真価は絶対にしないと告げる。回想シーンでは、ユジンがドジュンに、彼は一人前の男ではなく、ベッドでも満足させてくれなかったと言い放つ。その言葉を思い出したドジュンは激昂し、チャン・ミホに薬物を注射しようとするが、警備員がクリニックにやってくる。
ドジュンが警備員と話している間に、チャン・ミホは拘束を解いて逃げる。ドジュンが戻ると、彼女はいない。チャン・ミホはテーブルの下に隠れていたが、使用済みの注射器を拾う際に音を立ててしまう。ドジュンは彼女を見つけ、ここから出て行けと言う。そして、ユジンが死んだ日、自分が911番に電話していればユジンは助かったが、わざとそうしなかったと告白する。チャン・ミホはその隙に注射器でドジュンの胸を刺す。チャン・ミホは逃げようとするが、ドジュンに追いつかれる。
ナヨン、ジョンア、ジンソプはクリニックに到著し、ドジュンがチャン・ミホに怒鳴る声を聞く。彼らは警備員を押し退けて中に入る。クリニック内には注射器とナイフが残されていた。三人は手分けしてチャン・ミホを探す。ジョンアは警察に通報するように言う。ドジュンはチャン・ミホを屋上に連れて行く。ジンソプは血痕を辿ってチャン・ミホを探す。ドジュンは屋上からUSBを投げ捨てる。そしてチャン・ミホに、一緒に死んでほしいと言い、彼女を抱え上げて屋上から突き落とそうとする。
ナヨン、ジンソプ、ジョンアが駆けつけ、チャン・ミホはドジュンを蹴るチャン・ミホスを得る。ドジュンは屋上の手すりにしがみつき、必死に這い上がろうとする。ドジュンは助けを求め、チャン・ミホは彼を引き上げる。救急隊と警察が到著する。ドジュンは手錠をかけられ、チャン・ミホは治療を受ける。警察はチャン・ミホに、USBは破損していると伝える。チャン・ミホは、もしファイルがあればドジュンは逮捕されると確認し、警察は肯定する。警察はジエがドジュンに不利な証言をする準備ができていると伝え、チャン・ミホは自分の携帯にUSBのファイルがあると告げる。
翌日、チャン・ミホは職場に戻り、昇進と海外支社への異動を打診される。ジンソプは、祝福すべきだがユジンの子供たちが心配だと話す。ジョンアは他の母親たちを夕食に誘い、引っ越しを伝える。幼稚園からは、子供たちが両親へのサプライズプレゼントを用意しているので、家族で参加してほしいというメッセージが届く。
ナヨンはテホに父親としての責任を果たすためイベントに参加するよう求める。スビンは書類を探している際に離婚届を見つける。彼はナヨンに問いただし、ナヨンは裏切られた時の戒めだと答える。ジョンアはスビンに、自分は簡単に人を許さないと言う。ジンソプはチャン・ミホに、子供たちの様子が気にならないのかと尋ねる。チャン・ミホは全て終わったと言うが、ジンソプは話したくなったら連絡してほしいと言う。ジンソプが去った後、チャン・ミホはユジンのSNSを見て子供たちの笑顔の写真を見る。そして、ユジンが書いた訴状を読み、パンドラの箱に入れ、涙を流す。しかし、最後までスクロールすると、さらに続きが書かれていた。
その最後で、ユジンはチャン・ミホが唯一の家族だったこと、そしてチャン・ミホに見捨てられたことに怒っていたことを告白していた。そして、チャン・ミホを憎むことができない自分が馬鹿だったとも書いていた。チャン・ミホはユジンの家に戻り、ベランダの前でユジンに謝る。そして子供たちに会うことを決意する。しかし、子供たちの家に行くと、彼らは引っ越した後だった。スビンはジョンアの機の上で離婚弁護士の名刺を見つける。テホは誰かと電話で話しており、妻の怒りは3ヶ月もすれば収まるだろう、自分は離婚するつもりはないと言っている。
テホはナヨンに指輪を買い、ひざまずいて謝罪する。ナヨンは養育費を振り込むように言い、ドアを閉める。ジョンアはチャン・ミホに、子供たちは明日アメリカに引っ越すが、家族のイベントには参加してほしいと伝える。チャン・ミホは子供たちがいないからと断るが、アパートで子供たちのおもちゃの箱を見つけ、涙を流す。
スビンはジョンアにひざまずき、謝罪し、もう一度チャン・ミホスを乞う。ジョンアは、弁護士の名刺は友達が置いていっただけで、何の意味もないと言う。家族のイベントが始まる。ミンソンは両親に素敵なメッセージを伝える。アリンも将来の弟/妹へのメッセージを伝える。
チャン・ミホが帰ろうとした時、ジユルとハユルのビデオメッセージが流れる。子供たちはメッセージの冒頭でチャン・ミホに語りかける。アメリカに行っても自分たちのことを忘れずに、幸せでいてほしいと伝える。チャン・ミホと子供たちの写真がスクリーンに映し出される。チャン・ミホはドジュンの父親に、もし子供たちが良ければ自分が引き取らせてほしいと頼む。子供たちとチャン・ミホは抱き合って泣く。刑務所のジエには面会人が来る。それは彼女が金銭を騙し取った母親だった。ジエは謝罪し、母親は当然だとしながらも、娘とまた友達になってほしいと頼む。チャン・ミホは海外転勤を辞退し、子供たちの面倒を見ることにした。
最終的に、ドジュンは逮捕され、罪を償うことになる。チャン・ミホはユジンの本当の気持ちを知り、ほろ苦い思いをするが、もうユジンはいない。チャン・ミホはユジンと同じ過ちを繰り返さず、二人の子供たちの面倒を見る。チャン・ミホは子供たちとの生活の中で小さな幸せを見つけ、一瞬一瞬を大切に生きていく。
第16話の感想
「ハピネスバトル」最終回、第16話は、息詰まる展開から一転、温かい感動で幕を閉じました。ドジュンの悪行がついに明るみに出て、逮捕されるシーンは、これまでのハラハラドキドキが報われた瞬間でした。チャン・ミホが窮地に追い込まれながらも、子供たちを守るために勇敢に立ち向かう姿には胸を打たれました。特に、屋上での攻防は手に汗握る緊迫感で、チャン・ミホの必死さが伝わってきました。
事件解決後、子供たちのビデオメッセージは涙なしでは見られませんでした。アメリカへ行く前に、チャン・ミホに「忘れないで」「幸せでいて」と語りかける姿は、幼いながらも深い愛情を感じさせ、視聴者の心を温かく包み込みました。チャン・ミホが子供たちと再会し、共に涙を流すシーンは、まさに「ハピネス」という言葉がふさわしい、感動的なエンディングでした。
一方で、ユジンの心の内が明かされるシーンも印象的でした。チャン・ミホへの複雑な感情、孤独、そして母としての愛情。生前のユジンをもっと深く理解できたことで、物語全体の重みが増し、改めて考えさせられるものがありました。
最終回は、サスペンス要素だけでなく、家族愛や友情など、様々なテーマが描かれていました。それぞれのキャラクターが成長し、未来へと歩み出す姿に、希望を感じることができました。少し物足りないと感じたのは、ドジュンの逮捕後の描写が少なかったこと。彼の心情や、事件に対する仮省などがもう少し描かれていたら、より深い余韻が残ったかもしれません。