第5話では、まずムビの回想シーンから始まります。コ・ギョムと出会って以来、彼がいつも傍にいて、彼女を支えてきた様子が描かれています。しかし現在、コ・ギョムがムビに歩み寄ろうとしても、彼女は彼の突然の失踪を覚えており、沈黙を守っています。再び彼に心を許し、また彼が去ってしまうという同じ過ちを繰り返すことを恐れているのです。それでも、彼女は彼を想わずにはいられません。
一方、コ・ギョムはムビの幼馴染のジョンフに助けを求めます。
その後、監督の自殺未遂騒動に繋がったコ・ギョムの記事に関する誤解がついに解けます。彼はモ監督と共に、以前彼に失礼な態度をとった映画製作者にも会いに行きます。コ・ギョムは、書き言葉はトーンや表情が欠けているため、意図したよりも厳しく伝わってしまうことがあると冷静に説明します。
別の場面では、ムビはコ・ギョムの弟のコ・ジュンに会い、以前彼女が彼を助けたことが明らかになります。コ・ギョムについて話す中で、ジュンは兄が明るい性格にもかかわらず、悩みを一人で抱え込むことが多いと語ります。
翌朝、ひどい二日酔いで目覚めたコ・ギョムは、前の晩にムビの家の前で騒ぎを起こしたことに気づき、愕然とします。しかし、恥ずかしさを感じながらも、彼はムビへの想いを諦めません。
その後、ジュアとコ・ギョムはシジュンを訪ね、プロジェクトへの参加を促します。それがムビの映画だと知ったコ・ギョムは、さらにシジュンに強く勧めます。
一方、ジョンフはコ・ギョムとジュンと過ごす時間が増えます。彼はコ・ギョムに、ムビの父親が生前支援していた地域映画祭について話します。翌日、ムビはコ・ギョムが映画祭でスタッフとしてボランティアをしているのを見て驚きます。
その夜、ムビの母親、コ・ジュン、ジョンフと共に、皆で映画を観ることになります。上映中、ムビはコ・ギョムが父親と同じように真剣に映画を見ていることに気づきます。コ・ギョムは後に、自分がいかに映画と深く繋がっているかを語ります。
一方、シジュンとジュアの関係は悪化の一途を辿ります。シジュンは、別れた日から自分の時間は止まっているのに、ジュアは既に前に進んでいると打ち明けます。彼は変化を受け入れるための時間をジュアに求めます。
映画祭に戻り、コ・ギョムはついにムビに想いをぶつけます。ムビは彼の気持ちに揺れていることを認め、コ・ギョムは改めて愛を告白し、彼女を抱きしめます。
エピローグでは、コ・ギョムがムビの姿が見えないことに気づき、彼女に電話をかけます。彼女が電話に出た時、コ・ギョムは彼女が彼を「アンロック」した、つまり心を開き始めたことに気づきます。
第5話の感想
第5話は、コ・ギョムのムビへの一途な想いが胸を打つ、感動的なエピソードでした。過去の回想シーンを交えながら、コ・ギョムがどれだけムビを大切に思っているかが丁寧に描かれており、彼の純粋な愛情に心を奪われました。ムビもまた、コ・ギョムへの想いを抑えきれずにいる様子が伝わってきて、二人の関係の進展にドキドキさせられました。
特に印象的だったのは、コ・ギョムがムビの家の前で酔って騒ぎを起こしてしまうシーンです。彼の不器用ながらも精一杯な愛情表現に、思わず笑みがこぼれました。また、映画祭でコ・ギョムがムビの父親と同じように映画に没頭する姿は、二人の間に特別な繋がりを感じさせ、感動的でした。
一方、シジュンとジュアの関係は、依然として複雑なままです。シジュンの未練とジュアの戸惑いが切なく描かれており、今後の展開が気になります。ジョンフの存在も、二人の関係にどのような影響を与えるのか、注目したいところです。
つづく