第6話は、コ・ギョムが映画への生涯の愛を語るシーンから始まります。彼にとって映画は、常に様々な人生への入り口でした。彼は演技を学ぶために大学を中退し、マ監督の映画の撮影現場でムビと出会います。コ・ギョムにとって、それは運命的な出会いでした。
一方、ムビは父親について母親に尋ね、二人の関係を理解しようとします。ムビにとって父親は、自分よりも映画を愛する、常に不在の存在でした。しかし、ムビは答えを待たずに立ち去ります。
別の場所で、ムビと彼女のチームは予算が少ないことに気づき、有名な作曲家を雇うのが難しい状況に直面します。
その後、ムビとコ・ギョムは何度も偶然を装って出会います。実際はコ・ギョムが綿密に計画した偶然です。彼の粘り強さに、ムビは思わず笑顔になり、彼への気持ちが和らいでいきます。
一方、ジュアはシジュンの曲を聴き、女性歌手ではなくシジュン自身に歌うことを提案します。二人が話していると、レコーディングルームのドアが故障し、閉じ込められてしまいます。このハプニングで二人は心を開いて話し、シジュンはジュアが付き合うずっと前から、彼に好意を抱いていたことを知ります。彼女が彼のために転校までしていたという告白に、二人の距離が縮まりかけたその時、コ・ギョムが現れ、邪魔をしてしまいます。
その後、コ・ギョムは再びムビと会うため、計画した「偶然の出会い」を実行しようとします。しかし、途中で弟のコ・ジュンが車に轢かれそうになっているのを目撃し、一日中コ・ジュンと一緒に過ごすことになります。そのため、ムビはがっかりして一人で帰宅します。
翌日、ムビはコ・ギョムをある場所に連れて行く口実を作ります。しかし皮肉なことに、コ・ギョムの車はまたしても途中で故障してしまいます。一方、コ・ジュンは体調を崩し、ジョンフが付き添います。
立ち往生している間、ムビは母親に「駆け引きはやめなさい」と言われたことを思い出します。勇気を振り絞り、ついにコ・ギョムへの想いを認め、告白します。二人は心からのキスを交わし、エピソードは幕を閉じます。
エピローグでは、シジュンがムビとジュアのために自分の曲を演奏します。一方、コ・ジュンはあの日の行動を説明しようとしますが、コ・ギョムは納得しません。
第6話の感想
第6話は、コ・ギョムの積極的なアプローチとムビの揺れる想いが中心に描かれた、胸キュン展開の連続でした。コ・ギョムが仕組んだ「偶然の出会い」は、少し強引ながらも、ムビへの深い愛情が感じられ、微笑ましい気持ちになりました。特に、ムビが思わず笑顔になるシーンは、二人の関係性の変化を感じさせ、見ているこちらも温かい気持ちになりました。
一方で、ムビの父親に対する複雑な感情も描かれており、彼女の心の葛藤が伝わってきました。父親の不在によって生まれた寂しさや、理解できない気持ちを抱えながらも、前に進もうとするムビの姿には共感させられます。
また、ジュアとシジュンの関係にも進展がありました。閉じ込められたレコーディングルームでの会話は、二人の距離を縮める重要なシーンでした。ジュアのひたむきな想いがシジュンに伝わるのか、今後の展開が楽しみです。しかし、コ・ギョムの登場によって邪魔をされてしまったのは、少し残念でした。
つづく