ラ・イオンのおかげで無事に離婚できたキム・ジョイ。喜びも束の間、守令が刺客に矢で射殺される事件が発生。民衆を守るため、キム・ジョイは捜査に協力することに。ラ・イオンたちはすぐに刺客を捕らえます。

事件は解決したかに見えましたが、使用された矢にトリカブトの根が使われていることが判明。これは宮中でしか手に入らない貴重な薬材で、使い方を誤ると猛毒になります。世子殿下がトリカブトの湯薬を誤飲して亡くなったことを思い出したラ・イオンは、美食探しの旅を中断し、事件の真相究明に乗り出します。

村を出る前、ラ・イオンはキム・ジョイに地図を渡します。夜、森で迷ったキム・ジョイは城隍廟に身を寄せます。後からラ・イオン一行も到著。ラ・イオンは家僕たちとふざけているうちに、廟の前にいたキム・ジョイにつまずいて転びます。そこでラ・イオンは朝鮮の「拾妾製度」について説明を始めます。これは、離縁した女性が城隍廟の前で男性と目を合わせると、その男性は彼女を妻または妾にしなければならないという製度。しかしクパルは、離婚の手続きがまだ終わっていないためこの製度は適用されないと指摘し、ラ・イオンに叱られます。

転んだ相手がキム・ジョイだと気づいた二人は、慌てて神様に製度の無効を祈ります。しかし、今度は山賊に襲われてしまいます。二人の会話を聞いていた山賊は、ラ・イオンをキム・ジョイの夫だと勘違い。二人は生き埋めになりかけますが、暗行御史を追っていたパク・テソに助けられます。ラ・イオンの正体はバレずに済みました。

危機を脱した後、彼らは商団から逃げ出した奴隷たちを守るため、女の幽霊に扮した少女に出会います。キム・ジョイたちは奴隷たちを助けることに。計画を実行するため、クパルは男の尊厳を犠牲にして女装し、商団の頭目を食事に誘います。一方、ユクチルは倉庫で不正の証拠を探している時にねずみ捕りに挟まれ、婢女のグァンスンに助けられます。そこへラ・イオンも入ってきて、三人は見つからないようにしようとしますが、パク・テソと商団の頭目に発見されてしまいます。

窮地に陥ったキム・ジョイは、ラ・イオンを自分の子の父親だと嘘をつき、彼を叱りつけます。商団の頭目は、本当の夫婦ならキスをしろ、そうでなければ皇帝を侮辱する言葉を言えと迫ります。ラ・イオンが皇帝を侮辱しようとした瞬間、キム・ジョイは彼の頭を回し、キスをします。しかし、嘘を見抜いた商団の頭目は、キム・ジョイが自分にキスをすれば全員を解放すると提案し、ラ・イオンは激怒します。ラ・イオンはパク・テソに決闘を挑みますが、力の差は歴然で、すぐに敗北します。

ハラハラドキドキのコメディ要素満載の展開を通して、ラ・イオンとキム・ジョイの間に芽生え始めた恋心。危険な状況の中で、二人の関係がどのように発展していくのか、今後の展開が楽しみです。

『御史とジョイ』第3-4話 感想

第3話と第4話は、コメディ要素とシリアスな展開が絶妙に絡み合い、一気に物語に引き込まれました。特に、キム・ジョイの機転と行動力、そしてラ・イオンのコミカルな言動と真剣な表情のギャップが魅力的でした。

守令暗殺事件では、トリカブトの矢という手がかりから、ラ・イオンが世子殿下の死を思い出すシーンは印象的でした。美食探求を一時中断し、事件の真相究明に真剣に取り組む姿は、彼の責任感と正義感を感じさせます。

一方、キム・ジョイとのロマンスも少しずつ進展しています。城隍廟での「拾妾製度」のくだりは爆笑必至。山賊に襲われたり、商団の頭目に無理難題を押し付けられたりと、困難な状況の中で二人の距離が縮まっていく様子は微笑ましいです。特に、キム・ジョイが咄嗟にラ・イオンにキスをするシーンは、見ているこちらもドキドキさせられました。

クパルとユクチルの活躍も見逃せません。クパルの女装は衝撃的でしたが、彼の体を張った演技には笑いをこらえきれませんでした。ユクチルの真面目さと優しさも、物語に温かみを加えています。

つづく