ヘッドハンティング会社の凄腕CEO、カン・ジユンの活躍から物語は始まる。彼女は優秀な人材の転職を成功させ、数ヶ月後には見出しを飾る。ジユンは有能だが、非常に要求が厳しく、秘書たちは数ヶ月で次々と辞めていく。

彼女の次のターゲットは、ハンス電子のスマートフォン開発責任者、ヤンさん。一方、ハンス電子では、人事部長のユ・ウノにヤンさんの引き止めを命じる。これは明らかにウノを追い出すための策略だったが、彼はその挑戦を受け入れ、ヤンさんの退職阻止に全力を尽くす。

ウノはジユンとヤンさんのミーティングに乱入し、契約を阻止した。さらに、会社がヤンさんをいかに大切に思っているかを示すためにチームディナーを企画。そして、ヤンさんの息子のサッカーチームの面倒を見るという一歩踏み込んだ行動で、ついにヤンさんはハンスに残留を決意する。ジユンの計画は失敗に終わる。

人事部は勝利に沸く中、ウノの個人的な犠牲が明らかになる。彼は以前、精神的に不安定だった娘のために、キャリアの重要な時期に1年間の育児休暇を取得していた。若くして結婚し、娘が1歳になった直後に離婚し、シングルファザーとして娘を育ててきたのだ。

この決断が、昇進を逃した先輩社員との関係を悪化させ、今、その先輩から復讐を受けている。

エピソードを通して、ウノは片思い中のシングルマザーの友人、チョン・スヒョンに頼っている。

一方、ジユンは履歴書詐称の社員を解雇した。しかし、ヤンさんを失ったことで、会社の月間目標達成が危うくなる。ある日、ヤンさんが辞表を提出し、中国企業への転職を計画していることを知った先輩は、ウノを叱責する。情報漏洩のリスクを懸念し、ヤンさんを止められなければ責任を取らせると告げる。

必死のウノはヤンさんを探し回り、ついにジユンと対峙する。ヤンさんのキャリアを故意に潰したと非難し、中国企業で働き始めればヤンさんの評判は地に落ち、二度と韓国に戻って来られなくなると主張する。ジユンは否定するが、ウノは説明を聞かずに空港へと急ぐ。実は、ヤンさんの決断には、別の誰かの影響があったのだ。

空港で、ウノはヤンさんと話をする機会を得る。ヤンさんは、ハンス電子はもう自分を必要としておらず、プロジェクトから外されていたことを明かす。そして、本当に中国で働きたいと思っており、会社が懸念する情報漏洩とは無関係だと語る。その後、ウノは解雇される。

一方、ジユンの多忙なディレクター、ソ・ミエは、ジユンの代理秘書としての業務に苦労していた。ある深夜、オフィスに戻ってきたジユンと遭遇するが、ジユンは倒れてしまい、緊急搬送される。そこで、ジユンが過労による記憶障害に悩まされていることが判明し、医師は仕事量を減らすよう勧める。ソ・ミエは、書店を経営する夫にジユンの状況を打ち明ける。

翌日、出社したジユンは、新しい秘書としてウノがいることに驚く!

第1話の感想

第1話は、テンポの良い展開と魅力的なキャラクターで、一気に引き込まれました。ヘッドハンティングという競争の激しい世界で、成功を収めているカン・ジユンのクールな姿は印象的です。しかし、その裏には秘書たちが次々と辞めていくほどの厳しい現実があり、彼女の完璧主義な性格が垣間見えます。

対照的に、ユ・ウノは仕事と家庭の両立に奮闘する、人間味あふれるキャラクターです。娘のためにキャリアを犠牲にする覚悟を持つ彼の姿には、共感せずにはいられません。ヤンさんを引き止めるための彼の努力は、時にコミカルで、時に感動的でした。

この二人の対立軸が、今後のストーリー展開をどのように左右していくのか、非常に楽しみです。特に、最終的にウノがジユンの秘書になるという予想外の結末は、今後の二人の関係性に大きな変化をもたらすことを予感させます。

さらに、チョン・スヒョンやソ・ミエといった脇役たちも、それぞれの悩みや葛藤を抱えており、物語に深みを与えています。今後の彼女たちの活躍にも期待が高まります。

つづく