第3話は、ジユンが以前勤めていた会社で起きた、顧客に大きな損害を与えた不正行為の責任問題をめぐり、元上司(現キャリアウェイ CEO)と対立するシーンから始まります。当時のCEOは自殺し、ジユンは責任を負わされた過去が明らかになります。

場面は変わり、屋台のテントでウノとジユンが食事をしています。ジユンはついにウノを自分の秘書として認めます。

一方、ジユンの会社の同僚、ウ・ジョンフンは、義理の妹が働く幼稚園でシングルマザーのチョン・スヒョンと出会います。

会社に戻ったジユンは、高級ホテルにスターシェフをヘッドハンティングする新しいプロジェクトに取り掛かります。ウノと共にシェフに面会しますが、シェフは自分のスーシェフも一緒に雇うことを条件とします。

その後、ジユンはミエの夫、カンソクが経営する書店を訪れ、ビョルと会います。ビョルが大人向けの絵本を手に取ると、ジユンは彼女に読めるのかとからかいます。ビョルは悔しがり、次に会う時に読んで聞かせると決意します。

ジユンとチームは、スーシェフの採用に関して、シェフとスーシェフが不適切な関係にあり、そのため学歴のないスーシェフをシェフが無理に雇用させようとしているという噂を耳にします。チームは当初シェフのみを採用することにしますが、ウノは関係者に直接話を聞くことを提案します。

シェフとスーシェフに話を聞くと、不正行為はなかったことが分かります。しかし、ジユンはシェフの手首に気づき、彼が手術を受けており、彼の状態を理解し、厨房でサポートしてくれるスーシェフに頼っていることを知ります。

状況を再評価したジユンは、シェフだけにポジションをオファーし、ホテルが優秀なスーシェフをサポートとしてつけることを説明します。シェフはオファーを受け入れます。しかし、厨房スタッフにいじめられていたスーシェフは、一人でやっていくことに不安を感じ、不満を抱きます。

その後、ジユンは書店で再びビョルと会い、ビョルは自信満々に絵本を読んで聞かせます。

スターシェフの採用が決まる一方で、ジユンはスーシェフの才能を見抜き、彼女に食品科学者としての別のポジションを推薦します。スーシェフはオファーを受け入れ、新たなキャリアをスタートさせます。ジユンの決断を見ていたウノは、ヘッドハンティングの本質は「才能が輝く場所を見つけること」だと理解します。

エピソードは、ウノとジユンがビョルの傘を一緒に差すシーンで終わります。

第3話の感想

「私の完璧な秘書」第3話は、ジユンの鋭い洞察力と温かい人間性が際立つエピソードでした。単なる仕事のできるヘッドハンターではなく、人の才能を見抜き、その人に最適な場所を見つけるという、ヘッドハンティングの本質を体現している姿が印象的です。

特に、スターシェフとスーシェフの採用をめぐる問題は、複雑な人間関係とそれぞれの事情が絡み合い、簡単には解決できない難題でした。しかし、ジユンは噂に惑わされることなく、自ら真相を確かめ、シェフの手術という隠された事情に気づきます。そして、シェフだけでなく、スーシェフの才能と不安にも寄り添い、それぞれに最適な道を提案する彼女の姿は、まさに「完璧な秘書」を超えた、真のプロフェッショナルと言えるでしょう。

つづく