ジュニョンの心の問題は、彼がヨ会長の車を傷つけたことで発覚しました。それをキム・ユンギが目撃し、二人の接点が生まれました。キム・ユンギはヨ会長に、イ・テオとチ・ソヌはまだ繋がっていると伝え、娘のダギョンの幸せを願うヨ会長は、二人の関係を探ろうとします。
ソヌは家で、幸せだった頃の家族3人の結婚写真のビデオを見ていました。そこに、パク・インギュにソヌへの未練を指摘されたテオが現れ、お互いに相手を責め立てます。結婚写真のビデオを見たテオは、ソヌもまだ自分に気持ちがあると勘違いし、ソヌがいなければ自分の人生は完璧だと言い放ち、彼女に離れるよう求めます。
ジェヒョクとコ・イェリムは病院で子供を持つことについて相談し、高齢出産を心配します。ソル・ミョンスクは二人に検査を勧めます。ソヌは遅刻し、患者の診察に支障をきたします。院長は、待ちわびる患者たちの様子を見てソヌを叱責し、負担が大きければ異動を勧めます。そして、キム・ユンギとヨ会長の繋がりを指摘し、ヨ会長がキム・ユンギを副院長に推していることを明かします。ソヌはキム・ユンギに、自分が副院長を諦めてジュニョンの世話に専念すれば、キム・ユンギが副院長になることに安心できると探りを入れました。しかし、キム・ユンギは副院長職には興味がないと言い、ソヌの仕事ぶりを褒めます。イェリムはジェヒョクの検査に付き添う途中、彼の携帯電話にジェヒョクと愛人のベッド写真を見つけ、激怒します。検査を終えたジェヒョクは、イェリムが病院からいなくなっていることに気づきます。
ソヌは、ミン・ヒョンソの身を案じ、彼女に会いに行きます。しかし、ヒョンソはソヌを巻き込みたくないと思い、助けを断ります。二人の会話を偶然、美容院に来たダギョンが目撃します。ダギョンはヒョンソを指名し、ソヌが自分を監視するためにヒョンソを雇ったのではないかと疑いますが、ヒョンソは否定します。
ジュニョンは学校で盗みを働いたところをジョイに見つかりました。ジョイはジュニョンに自白を促しますが、ジュニョンは拒否します。ジョイは、ジュニョンのような行動のせいで、両親が離婚した自分も非難されると訴え、「親が離婚したからって、そんなに目立たなくちゃいけないの?」と言い放ちます。ジュニョンは自分の行動が正しかったのか、深く考え込みます。
テオが家で娘の世話をしてる時、パク・インギュが訪ねてきて、依頼された尾行を早く終わらせるよう迫ります。テオは明日また来るように言い、追い返します。帰宅途中のダギョンは、パク・インギュが出てくるところを目撃し、テオへの疑念を深めます。
第10話の感想
第10話は、それぞれの登場人物の抱える苦悩や疑念がさらに深まり、今後の展開がますます気になる回でした。特に印象的だったのは、ソヌとテオの壊れた関係、そしてダギョンのテオへの不信感が増していく様子です。
ソヌは、未だにテオへの未練を断ち切れていない様子が描かれていましたが、同時に、医者としての責任感と母親としての強さも垣間見えました。院長の言葉やキム・ユンギの態度から、副院長就任へのプレッシャーを感じながらも、ジュニョンの心のケアを優先しようとする姿は、彼女の複雑な心境を物語っています。
一方、テオは、パク・インギュに指摘されたことで、無意識のうちにソヌへの未練を抱いていたことに気づきます。しかし、彼はそれを認めたくないがために、ソヌを突き放すような発言をしてしまいます。彼の言動は、未練とプライドが入り混じった、複雑な感情の表れでしょう。
そして、ダギョンは、ヒョンソとソヌの会話を目撃し、さらにパク・インギュがテオの家から出てくるところを目撃したことで、テオへの疑念を深めていきます。思春期のダギョンにとって、両親の離婚、そして父親の不誠実な行動は、大きな心の傷となっているはずです。
つづく