ソヌは、ジュニョンが自分と前夫(テオ)が一緒にいるところを見てしまったことを知り、深い苦しみと失望に襲われます。息子の心に悪影響を与えてしまったと考えたソヌは、イ・テオにジュニョンを連れて行ってくれるよう頼みます。一方、オム・ヒョジョンはジュニョンの万引きを知り、ダギョンにジュニョンの養育を諦めるよう説得しますが、ダギョンは断固として拒否します。

家に帰ったイ・テオとダギョンは、ジュニョンと話し合うことを決めます。ダギョンはジュニョンに対し、家族と彼自身のために行動を改め、外出する際は必ず家族に告げるように厳しく言い聞かせます。そして、イ・テオにはジュニョンへの監督を強化するつもりだと伝えます。

その頃、夜中に腹痛を起こしたイェリムは、ジェヒョクが側にいないことに寂しさを感じます。しかし、ジェヒョクはイェリムが病気の時にティラミスが好きだったことを覚えていて、わざわざ買ってきてくれます。イェリムは深く感動します。

ミョンスクは、ソヌが病院に時間通りに出勤していないことに気づき、悪化した患者の対応をします。患者の家族はソヌを責め、誤診で苦しんでいると訴えます。ミョンスクは、患者が指示通りに検査を受けていなかったことが原因であり、医師の責任ではないと説明します。

院長はソヌの勤務態度を批判し、辞職を勧めます。ソヌは辞表を提出し、病院を去ります。ダギョンは、ある集まりで車議員の妻に媚びへつらい、ジュニョンの問題を埋め合わせようとします。オム・ヒョジョンは内心不満を抱きますが、表立って止めはしません。ダギョンの努力は他の夫人たちの賞賛を得て、そこでソヌの退職を知ります。

ジュニョンは外出を製限され、塾さえも家で受けることになり、不満を募らせます。イ・テオはこの問題についてダギョンと話し合おうとしますが、ダギョンはジュニョンの担当医が再診に来る予定であり、子供のためになると考えているので、協力を求めます。

ソヌを失った病院は変わらず機能し、ジュニョンも新しい生活環境に徐々に適応していきます。しかし、一見順調に見える彼らの生活の陰で、時折ソヌのことを思い出し、彼女の行方を探します。落ち込んだソヌは、元同僚のいる地域へ気分転換に出かけます。釜山で働く機会があると聞きますが、休暇を取りたいと答えます。キム・ユンギはソヌの元同僚から彼女の居場所を聞き、安心します。ミョンスクはついに院長の認めを得て副院長になります。

ソヌは過去を振り切ろうとしますが、夫と子供を失った喪失感から深い悲しみに沈みます。元同僚は、執著しても無駄であり、時間はすべてを解決してくれると諭します。ダギョンはヨ家と車家の親睦を深めるため、特にジュニョンとヘガンの関係改善を目的とした集まりを企画します。その席で、ジェニの泣き声が誤解を招き、ダギョンはジュニョンがジェニを叩いたと思い込み、激しく叱責します。父子間の緊張はさらに高まります。

耐え難い心の苦痛にさいなまれたソヌは、海辺へ向かい自ら命を絶とうとします。キム・ユンギはソヌが残した服を見つけ、海の中で彼女を発見、救出します。目を覚ましたソヌはジュニョンからの電話を受け、母親への想いと連れて行ってほしいという願いを聞きます。ソヌはコサンへジュニョンを迎えに行きますが、そこでダギョンと激しい言い争いになります。ソヌはダギョンが結婚生活を維持するためだけに必死になっていること、そしてイ・テオと関係を持った事実を暴露し、事態はさらに複雑化し、緊張感が高まります。

第14話の感想

第14話は、ソヌの絶望と再生への一歩が描かれた、非常に重いエピソードでした。夫と息子を失い、仕事までも失ったソヌの憔悴しきった姿は、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。自らの命を絶とうとするほど追い詰められた彼女の心の傷の深さが伝わってきました。

一方、ダギョンは表面上は完璧な家庭を築いているように見えますが、内面には不安定さを抱えていることが浮き彫りになりました。ジュニョンへの過剰な管理や、車家との関係構築への執著は、彼女自身の脆さを表しているように感じます。また、ジェニへの誤解によるジュニョンへの叱責は、ダギョンの焦りと苛立ちを象徴するシーンでした。

対照的に、ミョンスクは副院長に就任し、医師としてのキャリアを著実に積み上げています。ソヌの不在を埋めるだけでなく、患者の家族への冷静な対応など、彼女の成長が見て取れます。

つづく