回想シーンで、かつての幸せな日々を思い出し、胸を締め付けられるような苦しみを味わうチ・ソヌ。夫、イ・テオを手術用のメスで刺そうとする想像に駆られるが、息子のジュニョンに呼ばれ我に返る。誕生パーティーでは、テオはソヌへの感謝と愛情を公言し、皆の前でキスを交わす。遠くから見つめるヨ・ダギョンは複雑な表情を浮かべる。

しかし、ソヌは友人たちの偽りの笑顔やテオの不審な行動を見逃さず、復讐を決意する。泥酔したジェヒョクがテオの愛情表現を揶揄し、テオがジェヒョクに暴力を振るう。ソヌはテオの手当てをするが、その優しさに嫌悪感を覚え、パーティーを後にする。

帰宅後、ソヌは感情を爆発させ、涙を流す。一方、ダギョンはテオの公の愛情表現に嫉妬し、テオはダギョンに本当の愛を誓う。ソル・ミョンスクにパーティーの話を持ち出され、ソヌはテオの不倫を知っていることを明かす。ミョンスクは弁解を試みるが、ソヌは誰の言葉も信じられなくなっていた。

翌朝、二日酔いのテオは妻の変化に気づかず、ジュニョンとのキャンプを促される。秘書から会社の投資が撤回されたと連絡が入り、ダギョンからは家庭問題の解決を迫られ、テオは窮地に立たされる。ソヌは、飲酒を繰り返すマ・ガンソク医師を解雇する。ガンソクはソヌに呪いの言葉を吐き捨てる。

病院でミョンスクと会い、ソヌは息子のために真実を隠していると話す。ダギョンは病院を訪れ、ソヌの診察を受ける。ダギョンは不倫関係を認め、相手が離婚準備中だと明かす。ソヌはダギョンの妊娠を確認し、両者は衝撃を受ける。ダギョンはミョンスクに中絶の相談をするが、法律の問題で断念する。

ソヌは、DV被害を受けている可能性のあるヒョンソの身を案じ、バーを訪ねるが、ヒョンソは体調不良で欠勤していた。ソヌはDV現場に駆けつけ、ヒョンソを救出し、加害者に警告する。病院で手当てを受けながら、ソヌは別れを勧めるが、ヒョンソは彼が変わると信じ、彼のもとへ戻る。

キャンプから戻った父子を迎え、一家は夕食を囲む。翌日、ジュニョンが外出後、ソヌはテオに不倫を認め、家庭に戻るよう求めるが、テオは拒否する。ソヌはミョンスクにダギョンの妊娠をテオに伝えるよう指示する。ダギョンはテオに別れを告げる。テオはソヌの前でミョンスクからの電話を受け、ダギョンの妊娠を知る。ソヌは動揺するテオを見て、さらに絶望する。

第2話 感想

チ・ソヌの苦悩と静かなる復讐の始まりを描いた第2話は、息詰まる緊張感と重苦しい空気が画面全体を覆っていました。冒頭の回想シーンと現実の対比がソヌの絶望をより深く際立たせ、視聴者の心を掴みます。夫の完璧な仮面の下に隠された裏切りを知りながらも、息子のため、そして自らのプライドを守るため、彼女は冷静さを保とうとしますが、その張り詰めた表情からは、彼女の心の内にある嵐がひしひしと伝わってきました。

パーティーシーンは、まさに修羅場。愛を誓う夫、それを祝福する友人たち、そして遠くから見つめる愛人。それぞれの思惑が交錯する空間は、見ているだけで息苦しくなるほどの緊迫感に満ちていました。ソヌの視点を通して描かれる彼らの偽りの笑顔は、まるで彼女を嘲笑うかのように映り、彼女の復讐心が静かに燃え上がっていく様子が印象的でした。

つづく