ホテルから帰宅したソヌは、葛藤に苦しんでいた。彼女は、イェリムがベランダからダギョンの去っていく姿を複雑な表情で見つめていたことに気づいていなかった。深夜、テオはソファで眠るソヌを見つけ、彼女の携帯を覗き見ると、ダギョンのホテル宿泊記録を発見する。朝食の際、テオはソヌに昨晩の行動について尋ねるが、曖昧な返答に疑念を抱き、ソヌが出かけた後、ホテルに電話で確認する。

病院に出勤したソヌは、新しく赴任してきた精神科医のキム・ユンギと出会う。驚いたことに、彼は昨夜ホテルで見かけた男だった。一方、ジェヒョクはテオの財務状況を示す書類をソヌに渡し、TOエンターテインメントが実質、空っぽの会社で、家賃も数ヶ月滞納していることを暴露する。ソヌは衝撃を受け、テオの事業がうまくいっていないことを悟る。テオの個人口座の残高について尋ねるも、ジェヒョクは明かさず、取引を持ちかけるが、ソヌは拒否する。

病院で、イェリムは夫に子供を望む気持ちを伝え、協力を求める。長年DINKsだったイェリムは、そろそろ生活を変えるべきだと考えていた。一方、テオはソヌがシャワーを浴びている隙に携帯を盗み見ようとするが、パスワードが分からず失敗し、ソヌに見つかってしまう。彼は新しい携帯が欲しいと言い訳をする。

その後、ジェヒョクはダギョンが欲しいものを用意したとソヌに伝え、再び協力するかどうかを迫る。仕事中、キム・ユンギはソヌの睡眠不足に気づき、力になると申し出る。イェリムはソヌに子供のことについて相談するが、ジェヒョクは仮対している。ソヌはイェリムに新しくできた精神科を受診することを勧める。そして、ジェヒョクに会いに行ったことを告白し、いつかイェリムが知る必要がある時は真実を話すと約束する。

離婚弁護士との面談に向かう途中、オム・ヒョジョンに会い、家に招かれる。ソヌは弁護士に夫の疑り深い行動を説明し、弁護士は2~3週間の準備期間を設けるよう助言する。しかし、ジェヒョクが突然ソヌの家を訪れ、離婚について脅迫する。ソヌはジェヒョクと関わりたくないものの、テオの財産を彼女に移す手助けを提案され、心が揺らぎ始める。

仕事中、患者のハ・ドンシクがソヌに夫への復讐を申し出るが、ソヌは断る。しかし、ハ・ドンシクは感情的になり、ソヌに暴力を振るおうとするが、同僚に止められる。キム・ユンギはソヌの様子がおかしいことに気づき、何らかのトラウマを抱えているのではないかと推測する。

物語は進み、パク・インギュはソヌに要求を早く飲むよう迫り、拒否すれば、ヒョンソに処方箋を出したことを告発すると脅す。ジュニョンは母親と連絡が取れず、父親のテオに助けを求める。3人で食事に出かけた際にダギョンと遭遇し、気まずい雰囲気になる。ソヌは一人で大雨の中を歩きながら、幼い頃の交通事故の記憶を思い出し、危うく事故に遭いそうになるが、元同僚に助けられる。同僚はソヌにコサンを離れ、子供と新しい生活を始めるよう勧める。

帰宅したソヌは泣き崩れるが、テオは慰めない。ヒョンソと会ったソヌは、診断書と報酬を渡し、ダギョンとテオが別れたことを知る。そして、ソヌはテオを連れてオム・ヒョジョンの招待場所へ向かう。ヨ会長一家と、思いがけず現れたダギョンを前に、ソヌはテオの不倫を暴露し、離婚を宣言する。テオは追いかけてソヌを責めるが、ソヌは離婚の意思を固め、復讐のためにジェヒョクと関係を持ったことを認める。一方、ホテルの部屋に著いたジェヒョクは、妻のイェリムが待っているのを見つける。

第5話 感想

第5話は、ソヌの仮撃が始まり、物語が大きく動き出した重要な回と言えるでしょう。これまで耐え忍んできたソヌの怒りや悲しみが爆発し、見ているこちらも胸が締め付けられるような思いでした。特に、大雨の中での彼女の嗚咽は、彼女の抱える苦悩を象徴的に表しており、深く印象に残りました。

テオの身勝手さにも改めて憤りを感じました。妻の苦しみには目もくれず、自分の保身ばかりを考えている姿は、まさに卑劣という言葉がぴったりです。ダギョンとの関係も終わり、いよいよ追い詰められていく彼の末路が気になります。

一方で、イェリムにも変化が見られました。子供を望むという彼女の決断は、これまでのDINKsとしての生活からの脱却を意味し、彼女自身の成長を感じさせます。ジェヒョクとの関係も、今後どのように変化していくのか注目したいところです。

そして、キーパーソンとなるキム・ユンギの登場。ソヌの状態を察する彼の洞察力は、今後の展開に大きく関わってくる予感がします。彼とソヌの関係性がどのように発展していくのか、非常に楽しみです。

つづく