ソヌとテオの溝は深まるばかり。ソヌはテオが家庭とジュニョンの父親としての愛情を奪ったと責める。テオは逆に、全てはソヌの行動のせいだと仮論し、ジュニョンが父親を失ったのはソヌのせいだと主張する。しかし、ソヌはジュニョンが既にヨ・ダギョンとの関係を知っていると暴露する。
ホテルでは、イェリムがジェヒョクの度重なる浮気に激怒し、非難する。ジェヒョクは遊びだったと弁明するが、イェリムは深く失望し、その場を去る。
一人、煙草を吸って思い悩むテオをヨ・ダギョンが見つける。彼女は、テオが自分の父親の投資 때문에 付き合っているのかと尋ねるが、テオは否定する。ヨ・ダギョンは流産していなかったことを明かし、テオへの変わらぬ支持を伝える。一方、帰宅したイェリムはソヌと鉢合わせし、激しい口論となる。かつての親友同士は今や敵同士となっていた。
ソヌはテオの秘書の母娘にジュニョンを説得してくれるよう頼むが、ジュニョンは耳を貸さない。ついにソヌはジュニョンに、父親は帰ってこないと言い聞かせる。一方、テオとヨ・ダギョンはよりを戻すことを決意。ヨ・ダギョンはテオの映画製作を支援すると約束するが、テオはヨ会長に自分の正体がバレたら投資が撤回されるのではないかと不安を抱く。
パク・インギュはヒョンソと連絡が取れず、ソヌに助けを求める電話をかけるが、ソヌは二度と関わらないよう警告する。病院へ行ったソヌは、周囲の好奇の目に晒される。病院の公式ウェブサイトに彼女を中傷する書き込みがあったのだ。弁護士はテオの仕業かもしれないと告げ、覚悟するように忠告する。
イ・テオとヨ・ダギョンは再び衝突。テオが息子の親権を諦めないことにヨ・ダギョンは不満を募らせる。そこに通りかかったパク・インギュは、ヒョンソがソヌの策略のために二人に近づいたのだと暴露する。
ジェヒョクは帰宅し、イェリムに離婚の意思を問う。イェリムは離婚はしないとしながらも、決して許さないと告げる。今後の生活のために子供を作ることを提案するが、ジェヒョクは拒否する。
患者であるハ・ドンシクは、ソヌのアドバイスで精神科を受診したことに感謝を伝える。院長のオフィスで、ソヌはパク・インギュとイ・テオが一緒にいるのを発見し、二人が手を組んで自分を陥れようとしていることに気づく。院長はソヌが患者を利用して夫を尾行していたと非難し、テオはソヌの精神状態を疑う。
動揺したソヌは病院を飛び出し、テオが車で追いかける。ソヌはジュニョンを連れて川辺に行き、息子に謝罪するが、ジュニョンは母親の行動を理解せず、仕事ばかりで自分を顧みていないと責める。息子の言葉にソヌは絶望する。
その後、ソヌはテオと会い、彼を挑発する。自分の不幸な生い立ちに触れ、テオにも息子を失う苦しみを味わってほしいと告げる。怒りに駆られたテオはソヌを殴ってしまう。その現場を目撃したジュニョンは父親に恐怖を感じ、もう父親とは認めないと言い放つ。駆けつけたイェリムは、怪我をしたソヌを救急車で病院に運ぶ。
この事件をきっかけに、ソヌは息子の親権を得る。ヨ会長は謝罪に訪れ、ヨ・ダギョンの不倫行為の訴えを取り下げる代わりに、ソヌに慰謝料を支払うと申し出る。ソヌは新たな人生を歩み始め、仕事と自分自身に集中する。2年後、彼女は仕事で成功を収め、新たな恋の兆しも訪れる。元夫であるテオとヨ・ダギョンの結婚式の招待状を受け取った時、ソヌは複雑な心境になるも、過去の生活への未練を断ち切ったことを示す。
第6話 感想
第6話は、ソヌの絶望と怒り、そして再生への第一歩が描かれた、非常に重いエピソードでした。テオの裏切り、周囲からの冷たい視線、そして何より息子ジュニョンの心無い言葉に、ソヌは精神的に追い詰められていきます。特に、ジュニョンが父親の暴力を見て恐怖を抱き、父親だと認めないと宣言するシーンは、胸が締め付けられる思いでした。息子を守るために必死だったソヌにとって、ジュニョンの言葉はどれほど辛かったでしょうか。
しかし、どん底に突き落とされたソヌは、そこで諦めませんでした。テオを挑発し、彼の本性を暴くことで、結果的に息子の親権を得ることに成功します。これは、ソヌのしたたかさと強さ、そして母としての深い愛情を示す場面と言えるでしょう。
一方、テオの身勝手さと幼稚さは、見ていて腹立たしいほどでした。ヨ・ダギョンとの関係を続けながら、ソヌを責め立てる姿は、全く仮省の色が見えません。また、ヨ・ダギョンもまた、自分の欲望のために他人を傷つけることに躊躇がない、冷酷な女性として描かれています。
つづく