数日前、チ・ソヌは新居探しで気に入った物件を見つけるも、最終決定は週末に持ち越した。一方、病院の地域ボランティア活動で、近所に住むオム・ヒョジョンやコ・イェリムたちが参加し、娘夫婦のホームパーティーへの招待を皆に広めていた。しかし、オム・ヒョジョンはチ・ソヌに招待状を渡そうとするも、素通りしてしまう。

イ・ジュニョンは下校中、クラスメイトと話題の新作映画の製作者が自分の父親、イ・テオだと知り、自分はまだ観ていないという気まずい状況になる。そして、学校前で二年ぶりに父親と再会し、一緒に食事をしてプレゼントをもらったり、好きな野球選手の試合観戦に誘われたりする。その後、イ・テオは改めて自宅へ招待し、招待状を送ったことを伝える。一方、チ・ソヌは家で招待状を見つけ、イ・ジュニョンが学校を欠席したと連絡を受け、慌てて探しに出るが、イ・テオが息子を送ってきたところに遭遇してしまう。

夜、コ・イェリムは夫の孫ジェヒョクに、街で噂になっているイ・テオのことを話す。表面上は仲の良い夫婦だが、実際は緊張感が漂っている。帰宅後、イ・ジュニョンは母親に招待状を受け取ったか尋ね、チ・ソヌはそれを隠していたことを認める。翌日、病院で孫ジェヒョクとコ・イェリムに会い、三人は無言ですれ違う。

ホームパーティーの日が近づくにつれ、チ・ソヌの心は複雑になっていく。仕事中、イ・テオの帰還に対する不安を口にし、キム・ユンギは彼女の心配に気づく。一方、イ・テオとヨ・ダギョンはパーティーの準備に追われ、チ・ソヌは仕事帰りに一人で食事に出かけ、孫ジェヒョクと偶然出会う。その後、キム・ユンギと酒を酌み交わし、イ・テオへの不満をぶつける。

イ・テオから送られてきたイ・ジュニョンとの写真に衝撃を受けたチ・ソヌは、息子を迎えに行く決意をする。タクシーが捕まらず、キム・ユンギが車で送ってくれる。会場に到著すると、一気に緊張感が高まり、特にチ・ソヌが招待状を持って中に入ると、その場の空気は張り詰める。会場内を見て回るうちに、イ・テオとヨ・ダギョンの生活の跡を見つけ、イ・テオが自分を完全に忘れたわけではないことに気づくが、イ・テオはそれを否定する。

パーティー後、チ・ソヌとイ・ジュニョンは激しい口論になる。息子は母親の登場に恥ずかしさと怒りを感じていた。帰宅後、イ・ジュニョンはパーティーで見た父親と幼い娘の親密な様子を思い出し、プレゼントを持っていかないことを決める。翌日出勤すると、ソル・ミョンスクがパーティーの事情を説明しようとするが、チ・ソヌは聞く耳を持たない。一方、イ・テオは写真からチ・ソヌとキム・ユンギの関係を疑い、復讐を企てる。

最後に、チ・ソヌの家の窓ガラスに突然石が投げ込まれ、母子は大きな恐怖に襲われる。これは、これから彼らが直面するであろう更なる試練と危険を暗示している。

第7話の感想

第7話は、イ・テオの帰還によって静かに波立ち始めていた水面が、ホームパーティーを境に一気に荒れ狂う波へと変化する、まさに嵐の前の静けさのような回でした。チ・ソヌの不安や焦燥感がひしひしと伝わってきて、見ているこちらも息苦しくなるような展開でした。

特に印象的だったのは、チ・ソヌがパーティー会場でイ・テオとヨ・ダギョンの生活の痕跡を見つけるシーン。新しい生活を始めたはずの二人の空間には、まだチ・ソヌの影が色濃く残っているように感じられ、それがチ・ソヌの心をさらに掻き乱す様子が痛々しかったです。イ・テオはそれを否定しますが、視聴者としては真意はどこにあるのか、考えさせられる場面でした。

また、イ・ジュニョンを取り巻く環境の変化も注目すべき点です。二年ぶりに再会した父親との時間、そして新しい家族。揺れ動く彼の心情が、父親からのプレゼントを受け取らないという行動に表れていました。子供ながらに複雑な状況を理解し、葛藤するイ・ジュニョンの姿は胸を締め付けられます。

つづく