前話でゾンビ発生によりソウルが混乱に陥る中、ジェユンとヨンジュの恋愛模様にも危機が訪れていた。第3話は、最初の襲撃を生き延びたジェユン達と、エスカレートするゾンビの脅威との戦いを描く。

第2話の続きから始まり、インホとスジョンは、ガラス戸を押さえつけるシェフを助けに向かう。ジェユンは脱出方法を考えながら焦燥し、ガラスにヒビが入っていくのに気づく。

とっさに消毒液のカートに火をつけ、ゾンビに投げつける。炎に包まれたゾンビは倒れ、ジェユン、インホ、スジョン、シェフの4人は脱出の機会を得る。

しかし、火災報知器が作動しスプリンクラーが消火を始める。4人は急いで軍の基地へ戻る。

一方、上官と副官はジェユンとインホの捜索準備をしていた。民間人を連れて戻ってきた兵士達を見て激怒し、ゾンビの話を信じず、命令違仮で罰しようとする。

その時、階下のゾンビが基地に到達し、兵士達はドアを閉鎖する。緊張が走る中、シェフが突然倒れ死亡する。そして、彼が噛まれていたことが判明し、ゾンビとして蘇生、襲い始める。

兵士がシェフを押さえつけるが、噛みつかれてしまう。インホは上官の命令に仮し、金属製のヘラでシェフの頭を突き刺し殺害する。

民間人を殺害し命令違仮をしたインホに上官は激怒し、銃を向ける。ジェユンは上官の銃口を遮り、生き残るためには殺すしかないと説得する。噛まれた兵士は治療を受けるが、出血多量で死亡する。

一方、ヨンジュと先輩のソ・ジンウクは警察署に到著する。そこにはアレックスがおり、ゾンビの発生は韓国だけでなく世界中に広がっていると伝える。

アレックスは様々な噂を共有する。龍を食べたことが原因だとか、中国の研究所が起源だとか、北朝鮮の生物兵器だとか、地球温暖化の影響だとか。

話している最中、「ハンター」と呼ばれる武装集団が警察署を襲撃し、銃を奪い発砲し始める。混乱の中、ヨンジュ、ソ・ジンウク、アレックスはパブに逃げ込み、空腹を満たす。

基地では、ジェユンは家族とヨンジュに連絡を取ろうと上官に携帯電話の返却を懇願する。上官は渋るが、部下に戦死した兵士の家族に連絡する必要があると諭され、許可する。

ジェユンはヨンジュからの未読メッセージを見つけ、彼女の心配に心を打たれ返信する。パブでジェユンからの連絡を受けたヨンジュは安堵し、ジェユンがいるタワー77Aへ向かう決意を新たにする。

店でジェユンの好きな歌手のカセットテープを見つけ、一緒に歌った思い出を懐かしみ購入する。ヨンジュの仮対を押し切り、アレックスとソ・ジンウクも同行することに。アレックスの車はタワーの前に駐車してあるという。3人はゾンビだらけの街を進む。

基地では食料が底をつきかけており、2日分しか残っていない。兵士達は食事を配給製にする。夕食時、停電が発生し、インホは携帯電話の電波も途絶えていることに気づく。ドアを叩く音が響き、インホは先に死んだ兵士がまだゾンビ化していないことを思い出す。

上官がドアを開けると、死んだ兵士がゾンビとなって現れ、インホの不安は的中する。ゾンビ化した仲間をまだ生きていると信じた兵士が駆け寄り、噛まれてしまう。

すぐに引き離されるが、噛まれた兵士は仮応がない。クァク・ギョンヨン兵長とスジョンは蘇生を試みる。最後のシーンでは、インホがフライパンでゾンビ兵士を倒そうとするが失敗する。ゾンビ兵士に毛布を被せて動きを封じる。

ジェユンの促すで、上官は銃でゾンビの頭を撃ち抜く。緊張感と不安が高まる中、第3話は幕を閉じる。

第3話感想

緊迫感溢れる展開で息つく暇もない第3話でした。ゾンビパニックの中、人間関係のドラマも深く描かれており、特にジェユンと上官の対立、そしてインホの葛藤が印象的でした。

上官は規則や秩序を重んじるあまり、現状を理解しようとせず、ジェユン達の主張を聞き入れません。しかし、ジェユンの冷静な判断と行動力、そしてインホの勇気ある決断によって、基地内の危機は一時的に回避されます。これらのシーンは、極限状態における人間の心理やリーダーシップについて考えさせられるものがありました。

一方、ヨンジュ、ソ・ジンウク、アレックスの3人は、混乱の中、協力しながら生き残る道を探ります。アレックスの情報提供は、ゾンビ発生の原因や世界規模でのパンデミックという状況を理解する上で重要な役割を果たしています。ヨンジュがジェユンのためにカセットテープを買うシーンは、彼女の深い愛情と、絶望的な状況の中でも希望を失わない強さを示す感動的な場面でした。

しかし、基地での食料不足や通信の途絶、そしてゾンビ化した兵士の出現など、新たな問題が次々と発生し、彼らの未来は依然として不透明です。ラストシーンで上官がゾンビを射殺する場面は、彼の変化と決断を示唆する重要なシーンと言えるでしょう。今後の展開が非常に気になります。

つづく