食料を積んだヘリコプターがタワーAに接近するも、インホはパイロットがゾンビ化していることに気付く。軍曹はヘリを撃墜するよう命令するが、この判断は上官から叱責される。食料不足が深刻化し、軍曹は部隊を率いて下の階へ物資調達に向かう。オ・スジョンも軍服を著て同行し、一行はヘッドショットでゾンビを倒しながら進んでいく。

一方、カン・ヨンジュ、ソ・ジンウク、アレックス、そして新メンバーの学生はタワーAを目指す。しかし、入り口はゾンビだらけで侵入不可能。彼らは地下に降り、アレックスの車にあるゾンビ対策ツールを回収しようと試みる。ヨンジュとジンウク、アレックスと学生はそれぞれペアを組んで行動する。

ヨンジュとジンウクが車を捜索中、ゾンビの大群に襲われる。アレックスの悲鳴で危機一髪難を逃れ、車の上に避難するも、ゾンビは車によじ登ってくる。ホッケークラブで応戦する二人。アレックスは用意していた火炎瓶を投げ、ゾンビを炎上させる。ヨンジュとジンウクは逃走するが、アレックスはゾンビに捕まり、噛まれてしまう。ヨンジュは助けに戻ろうとするが、ジンウクに製止され、駐車ブースに逃げ込む。

学生は騒動から離れた場所にいたため無事だったが、戻ってきてアレックスを助けようとする。しかし、アレックスのリュックサックの中の火炎瓶に著火し、アレックスとゾンビは炎に包まれる。学生は悲しみながらその場を立ち去る。

タワーA上階では、軍の部隊がホテルラウンジでゾンビと戦いながら食料を探し、隠れていたシェフを発見する。イ・ジェユンはWi-Fiに接続し、ヨンジュに電話をかける。再会を喜び、互いの無事を確認するが、ジェユンはタワーAにいることを隠してスソ駅へ行くよう指示する。ヨンジュの携帯電話の電池が切れ、通話は途切れる。

その後、軍の部隊はわずかな食料で食事をとる。軍曹が飲み物を取りに行った際にゾンビに襲われ、部隊は応戦する。スジョンがゾンビを射殺するが、軍曹はゾンビ化してしまう。涙を流しながら隊員に近づいてくる軍曹を、キム・ヨンマン隊長が射殺する。

地下では、学生とジンウクがアレックスを見捨てたことを責め合う。ゾンビが迫り、彼らはアレックスの車を探すことに集中する。酔いが残っており一時的にゾンビに襲われない学生は車を見つけ、ヨンジュとジンウクを救出する。ジンウクが運転し、ゾンビだらけの街を車で突き進む。スソ駅ではなく、ヨンジュの怪我の治療のため、母の病院へ向かう。

学生はゾンビに噛まれた箇所に異変を感じ、自分がゾンビ化しつつあることに気付く。彼は勉強したいと言い訳をして、二人と別れることを決意する。ヨンジュは心配するが、学生はジンウクと喧嘩をして車を降りる。ヨンジュたちは学生の名前も知らないまま、ゾンビに追われながら走り去る。

一人残された学生は、車を見送りながらゾンビと戦う。ヨンジュたちを守ろうと叫ぶが、ついにゾンビ化してしまう。第5話はここで幕を閉じる。

第5話「ニュートピア」感想

緊迫感溢れる展開が続く「ニュートピア」第5話。今回は特に、様々な人間模様が描かれ、それぞれの選択が生死を分ける残酷な現実を突きつけられました。

まず、物資不足に追い詰められた軍曹の判断と、上官からの叱責。ヘリコプターを撃墜した判断は、現状を考えれば緻し方ないようにも思えますが、上官の立場も理解できます。そして、食料調達に向かう部隊とオ・スジョンの共闘。緊迫した状況下でも仲間を信じる強い絆が感じられました。

そして、ラストシーン。ゾンビ化した軍曹を射殺するヨンマン隊長。仲間を手にかけなければならない悲しみと、リーダーとしての責任感。彼の苦悩が伝わってくる、重苦しいシーンでした。

つづく