第21話は、HQモーターズのチームがナオンのプレゼンを見るために到著する場面から始まります。前回のプレゼンデータが消去された事件を受けて、ナオンの体に入ったウノと地下チームのメンバーは不安に包まれています。

その時、ウノの体に入ったナオンが現れ、HQモーターズに不利な証拠を提示します。その証拠は、水素電池の技術はHQモーターズが最初に開発したものではなく、ハイジェットという小さな会社、それも障害を持つ男性が経営する会社から盗用したものであることを示すものでした。

そして、プレゼン中にナオンの体に入ったウノは、HQモーターズの不正を暴きます。彼の提案は、HQモーターズがハイジェットと提携し、技術の盗用に対して補償を行うというものでした。

続いて、ウノの体に入ったナオンが、ハイジェットのアイデア盗用にハン部長が加担していた証拠を提示します。ハン部長は激怒しますが、HQモーターズの重役はナオンとウノの計画に賛同し、ハン部長は解任されます。

この結果、地下チームはチーム1に昇格し、ナオンは今回の功績で取締役就任の話も持ち上がります。

一方、ウノとナオンは元の体に戻ります。ナオンは小さな会社であるハイジェットを救いましたが、ウノは彼女を善人とは思っていません。しかし、ウノはナオンもまた被害者であったことを示す証拠を見つけます。彼女はウノとダウンのブランドと提携することに関心を持っていましたが、彼らのアイデアを盗用せざるを得ない状況に追い込まれていたのです。彼女は罪悪感に苛まれ、入手した動画の中で謝罪していました。ナオンがずっと謝罪の気持ちを抱いていたことを知ったウノは、これまでの自分の行動が全て無駄だったように感じます。なぜなら、彼はナオンに謝罪してほしかっただけだったからです。

エピソードの最後には、ナオンがチーム1に最初のプロジェクトを与えます。全社員参加型のプロジェクトで、ウノにも参加を促すために自宅を訪ねますが、ウノは追い返してしまいます。そして、ナオンは自分の殺害未遂事件の黒幕がヒジョンとジェハではないかと疑い始めます。

第21話の感想

第21話は、これまでの伏線が回収され、大きな展開を見せた怒涛のエピソードでした。ナオンとウノの体入れ替わりという奇抜な設定を通して、企業の不正や陰謀、そしてそれぞれのキャラクターの葛藤が鮮やかに描かれていました。

特に印象的だったのは、ナオンの複雑な内面です。冷徹なビジネスウーマンとして振る舞いながらも、罪悪感を抱え、謝罪の気持ちを抱いていたことが明らかになり、彼女に対する見方が大きく変わりました。ウノがナオンの謝罪動画を発見するシーンは、このドラマのクライマックスと言えるほどの感動的な場面でした。これまでのウノの努力、そしてナオンの苦悩が交錯し、見ている側も胸が締め付けられるような思いでした。

また、地下チームのメンバーがついに日の目を見る展開も爽快でした。彼らの努力が認められ、チーム1に昇格するシーンは、これまでの苦労が報われた瞬間であり、見ていて応援したくなりました。ハン部長の解任も、悪事が明るみに出たという点でスカッとする展開でした。

つづく