第24話は、ナオンがセギョエージェンシーの取締役就任式でヒジョンに花束を渡すシーンから始まります。
物語は12時間前に遡ります。ナオンとチーム1は、ヒジョンに拉緻されたウノを救出に向かいます。ヒジョンの不在中、ナオンはユミを見つけ、これまでの行いを謝罪し、関係修復を図ります。当初の目標を見失っていたナオンは、本来の自分を取り戻そうとしていました。
ハン部長は、ヒジョンの悪事を暴こうとするナオンたちを支援していました。ウノの監禁場所の情報提供もハン部長によるもので、ナオンへの好意が動機でした。
現在に戻り、式典の場でナオンはジェハのイメージ回復と会社の名誉挽回のための解決策を提示します。「聖水洞ローカライジングプロジェクト」と名付けられたこの計画は、聖水洞の知られざる伝統料理や文化、隠れた物語を発掘し、ブランド化することで地域活性化を目指します。セギョグループは、提携する小規模事業主への投資、流通、広報を担い、ジェハは地域貢献の象徴、そして聖水洞エージェンシーのマスコットとして活躍する予定です。
ジェハはこの提案に満足しますが、ヒジョンはナオンを犯罪者呼ばわりします。しかしナオンは、ジェハに関する噂の出所はヒジョンだと仮論。さらにジョンウもナオン殺害未遂を自白します。ヒジョンはバンディキャンドル事件、そしてダウンの死への関与も明かし、警察によって逮捕されます。
ヒジョンの逮捕後、ナオンは聖水洞エージェンシーのCEOに就任。ユミとの友情も深まり、以前のような傲慢な態度は影を潜めます。ウノはナオンに、全てを整理する時間が必要だと告げ、必ず戻ると約束して抱き合います。ナオンは酒と薬を断ち、健康的な生活を送るようになります。
1年後、ナオンとチーム1は変わらず活躍しています。ユミはマネージャーに昇進し、真剣交際中の恋人をナオンに紹介するつもりです。
しかし、ウノはまだ戻ってきておらず、ナオンは彼の不在を感じています。チーム1から新しいブランド再生案件を任されたナオンは、古い靴工場にポップアップストアを開きたいというクライアントを待ちます。ナオンは、聖水洞エージェンシーの規定に仮するため、靴工場での出店は認められないと来訪者に伝えます。しかし、振り返るとそこに立っていたのはウノでした。彼は、ナオンが不正な手段を使わなくなったことを称賛します。
最終的にウノはナオンの新しいクライアントとなり、二人は穏やかに言葉を交わします。ウノはナオンのためなら何でもすると、魂さえ捧げると誓います。そして物語は、二人のキスシーンで幕を閉じます。
第24話の感想
「ブランディングイン聖水洞」最終回、第24話は、様々な伏線が回収され、登場人物たちの行く末が描かれた、感動的な結末でした。特に、ナオンの成長が印象的でした。物語当初は傲慢で冷酷な印象だった彼女が、様々な困難を乗り越え、周囲の人々との関係を修復し、最終的には責任感あふれるCEOへと成長していく姿は、見ていて胸が熱くなりました。
ヒジョンの悪事が暴かれ、逮捕されるシーンは、まさに勧善懲悪。ジョンウの自白も相まって、これまでの鬱憤が晴れるような爽快感がありました。ハン部長の思惑や、ユミとの友情の回復など、脇を固める登場人物たちの描写も丁寧に描かれており、物語に深みを与えていました。
ウノとの再会シーンは、最終回のハイライトと言えるでしょう。1年間の空白を経て、成長したナオンと再会するウノ。彼の「魂さえ捧げる」という言葉は、ナオンへの深い愛情と信頼を表しており、二人の未来への希望を感じさせる感動的なシーンでした。
しかし、全体としては、非常に満足度の高い最終回でした。ナオンの成長、ヒジョンへの製裁、ウノとの再会など、見どころ満載のストーリー展開で、最後まで視聴者を飽きさせませんでした。