第9話、ウルソプが「もう長く耐えられない」と呟いた直後から物語は始まる。化粧品実験を受けたウサギとウルソプの姿が短く映し出される。この場面から、彼女は以前ナオンを殺そうとしたウサギマスクの男と何らかの関係がある可能性が示唆される。

続いて、ナオンとウノがキスをして元の姿に戻ろうとする場面。しかし、入れ替わりは失敗し、お互いの体に入ったまま閉じ込められてしまう。その後、ウノの体に入ったナオンは、自分の殺害未遂事件の犯人を突き止めようとする。ユミが最も利益を得る立場にあったため、彼女はユミを第一容疑者と考える。だが同時に、ユミが単独で実行したとは考えにくく、誰かの協力があったはずだと推測する。

その後すぐに、ソンスエージェンシーでナオンの体に入ったウノが呼び出される。ウノは、その場ですぐに地下チームのリーダーになることを宣言する。ナオンの突然の態度や性格の変化に、ユミを含め全員が驚く。それでも、ユミへの脅威は続く。そして、地下チームのリーダーとなったナオン(中身はウノ)の最初の任務は、アダルトグッズのマーケティングとなる。

ナオンの体に入ったウノは、ナオンの振る舞いを真価るのが難しく、チームや会社全体から奇妙な目で見られる。一方、ウノの体に入ったナオンは、非常に支配的でウノらしくないため、周囲の眉をひそめさせる。さらに、ナオンが従順な態度をとる一方で、ウノが終始ボスのように振る舞う様子は衝撃的だ。

地下チームはアダルトグッズ店のオーナーと話すために店を訪れる。オーナーが会社の内部事情を説明する間、彼らは地下室に集まり、真剣に耳を傾ける。プロジェクトを進めるため、本来ナオンがすべき任務分担を、ウノが指示する。このウノの行動は不自然で、ナオンはウノに怒鳴りつけんばかりの態度をとる。二人が離れている隙に、ナオンはアダルトグッズを使って自分の手とウノの手を繋ぎ、鍵を自分で持ち去り、ウノを嘲笑うところで物語は幕を閉じる。

第9話の感想

『ブランディングイン聖水洞』第9話は、衝撃の展開で視聴者を釘付けにした。ナオンとウノの入れ替わりという、突飛ながらもコミカルな状況は、二人の演技力によって見事に表現されていた。特に、ウノの体に入ったナオンの堂々とした振る舞いと、ナオンの体に入ったウノのぎこちなさは、笑いを誘うと同時に、二人の置かれた状況の複雑さを際立たせていた。

入れ替わりによって、それぞれのキャラクターの隠された一面が垣間見えるのも興味深い。普段は控えめなウノが、ナオンの体でリーダーシップを発揮する姿は意外性があり、ナオンの強さを改めて認識させられる。一方、自信に満ち溢れたナオンが、ウノの体で戸惑いを見せる姿は、彼女の脆さを浮き彫りにしている。

つづく