ハンギョルは落ち込んだ様子でハリムに、ウンチャンへの想いを告白するが、諦めようと決意している。一方、職場では、ハンギョルの不在に無関心に見えるウンチャンにハリムは腹を立てる。二人の口論は、ウンチャンを無視するハンギョルの登場で中断される。ハンギョルはコーヒー店で残りの3ヶ月を全うしようと決めているのだ。閉店後、ハンギョルは冷たくウンチャンを拒絶し、ウンチャンがスクーターで進路を阻むとクラクションを鳴らす。

ハンソンはウンチャンとキスしたことを忘れ、友情を続けることに同意する。しかし、ユジュが元彼のDKから仕事のオファーを受けると、ハンソンはウンチャンへの想いを断ち切るのにどれくらい時間がかかるか明言できない。

ハリムはウンチャンに同性愛は大丈夫だと伝えようとし、自分の代わりにハンギョルと配達に行かせる。しかし、これが裏目に出て、ウンチャンはハンギョルが自分のせいで苦しんでいることを知ってしまう。

ハンギョルの祖母と母親がコーヒー店を訪れた際、ウンチャンはハンギョルが3ヶ月後にアメリカへ出発する予定であることを偶然耳にする。家族が帰った後、ハンギョルとウンチャンはキッチンで皿洗いをしている時に誤って手が触れ合い、どちらもお互いの手を離そうとしない。

一方、クさんはウンチャンの母親が恋人になることを拒否したため、諦めようと決意し、お見合いを始めると宣言する。ウンチャンの母親は怒りながらも彼を応援する。ソンギは元カノの子どもを見つけ、彼女の家を尾行して元カノの居場所を突き止める。ミニョプはウンセからの電話やメールを無視し続け、ウンセが会うことを提案するまで無視し続ける。ハンギョルの父親はソウルに出張に来た謎の男と会い、なぜ彼が連絡を取ってきたのかを心配する。

ハンギョルのコーヒー店の次のプロモーション戦略は、スタッフがコーヒーカップなどの道具を使って演奏するコンサートを開催することだ。ウンセと彼女の友人、そしてハンソンも参加する。観客は店から通りまで溢れ出す。その後、ソンギがウンチャンと踊ろうとした時、ハンギョルは驚き、ハンソンがウンチャンに親切にすると嫌悪感を示す。

動揺したウンチャンは店を飛び出し、ハンソンは彼女の後を追う。ウンチャンは辞めることもできず、本当の自分を明かすこともできないという板挟みの状況に泣き崩れる。ハンソンはただ黙って彼女の背中を叩くことしかできない。翌日、ハンギョルはウンチャンに矛盾した態度を取り続け、エプロンの紐を結んであげたり、汚れたカップを叱ったりする。

元彼のDKからニューヨーク行きの航空券を渡されたユジュは、ハンソンにニューヨークで仕事をしてDKとよりを戻すと告げる。ハンソンはまだウンチャンへの想いを断ち切れていないにもかかわらず、ユジュに行かないでくれと懇願する。

ハリムはウンチャンが女性であることを知り、ソンギ、ホン社長、ミニョプがハンギョルにこの秘密を隠していたことに激怒する。彼がハンギョルに警告しようとすると、ミニョプはホン社長の指示で彼の携帯を取り上げ、閉じ込めてしまう。

ハンギョルはウンチャンのことを考え、コーヒー店へ急いで戻る。ウンチャンと顔を合わせると、彼は飛び込んでキスをする。彼が離れると、ウンチャンもキスを返す。ハンギョルは、ウンチャンが男であろうと宇宙人であろうと好きだと告げ、交際する意思を示す。ウンチャンは感謝の気持ちで彼を抱きしめることしかできない。

第10話の感想

第10話は、様々な感情が交錯する、まさにクライマックスへ向かう転換点と言えるエピソードでした。ハンギョルはウンチャンへの想いを自覚しながらも、諦めようともがき苦しみ、その葛藤が見ている側にも痛いほど伝わってきました。ウンチャンへの冷淡な態度は、想いを隠すための精一杯の抵抗であり、不器用ながらも切ない愛情表現でした。

一方、ウンチャンはハンギョルの気持ちに気づきながらも、自分の正体を明かせない苦しさに押しつぶされそうになっています。ハンソンとのシーンでは、彼女の抱える秘密と、それによって生じる孤独感が鮮明に描かれていました。誰にも本当の自分を打ち明けられないもどかしさは、視聴者の共感を呼ぶことでしょう。

また、ハリムのウンチャンへの友情、ハンソンとユジュの別れ、そしてクさんの新たな恋の始まりなど、サブストーリーもそれぞれのキャラクターの心情を丁寧に描き出しており、物語に深みを与えています。特に、ハリムが真実を知り、ハンギョルに伝えようとするシーンは、今後の展開を大きく左右する重要な場面となりそうです。

つづく