物語は佳境に入り、黒づくめの男が動き出し、チョ・ウンギを狙い始める。同時に、リュ・ソンジュンは兄・リュ・ソンフンの部屋で衝撃的な写真を見つける。写真はリュ・ソンフンが福祉院の子供で、番号11番であることを示しており、他の陪審員の写真もあった。これはリュ・ソンジュンに、リュ・ソンフンが事件に関わっているのではないかという疑念を抱かせる。そしてその時、リュ・ソンフンはチョ・ウンギを人裏離れた場所に連れて行き、何かを相談しようとしているようだ。
一方、ナ・グッキは一連の騒動を経て、保健福祉部の長官に就任。喜ぶのも束の間、リュ・ソンジュンからリュ・ソンフンの養子縁組について問いただされ、ナ・グッキは否定する。しかし、リュ・ソンジュンが教会でのリュ・ソンフンの写真を証拠として提示すると、ナ・グッキの態度は曖昧になる。リュ・ソンジュンはナ・グッキの背後に何か秘密が隠されていることに気づき、両親がこの件について言葉を濁すことに失望し、傷つく。彼は自分が養子だとずっと信じていたからだ。
その後、ソックからの情報で、リュ・ソンフンが最後に児童福祉院に現れ、少量の血痕と壊された監視カメラが見つかったことがわかる。これは誰かがチョ・ウンギに危害を加えようとしたことを示唆している。監視カメラの映像を辿り、リュ・ソンジュンはリュ・ソンフンの位置を特定。現場に駆けつけると、リュ・ソンフンは土を掘っていた。実際には、彼は事故で死んでしまった小動物を埋葬していたのだ。リュ・ソンフンは、福祉院へはチョ・ウンギを助けるために行ったと説明し、もう一人の黒づくめの男の存在について言及する。
物語が進むにつれ、謎の発信者からクォン・ユナとリュ・ソンフンのプリクラと「全てはお前のせいだ」というメッセージが届く。この出来事で、リュ・ソンフンはクォン・ユナが危険にさらされていることに気づく。倉庫に到著すると、鉄のロッカーから血が滲み出ており、中には殺害されたクォン・ユナがいた。翌日、リュ・ソンフンは警察に事情を説明し、脅迫を受けたのは真犯人を阻止したためだと主張。自分がクォン・ユナの後見人になろうとしてチョ・ウンギに相談したことを明かすも、真犯人についての推測は口にしなかった。
さらに、ヨム署長が養子縁組の人物を間違えていたことが明らかになる。彼はペク・ムンガンにリュ・ソンフンを排除しようと持ちかけるが、ペク・ムンガンは拒否する。捜査が進むにつれ、柳家に一時的に滞在しているチョ・ウンギは危険にさらされ、陪審員たちは身の安全を守るための対策を強化する。同時に、ペ・チョルホの行動はますます怪しくなり、彼は何かを秘密裏に進めている。
最後に、リュ・ソンジュンは自宅のガレージでリュ・ソンフンのものと思われる黒づくめの服を発見し、兄への疑念を深める。彼はリュ・ソンフンを尾行し、黒づくめの男と会うところを目撃するが、その男はなんとリュ・ソンフンを襲う。このエピソードはサスペンスフルなエンディングを迎え、視聴者は次に何が起こるのか、真の黒幕は誰なのか、そして柳兄弟の関係はどうなるのか、固唾を飲んで見守ることになる。
第11話の感想
第11話は、息詰まる展開で、真犯人の正体とリュ・ソンフンの行動の真意がますます分からなくなりました。黒づくめの男の登場で緊張感が一気に高まり、誰が味方で誰が敵なのか、疑心暗鬼に陥る登場人物たちの心理描写が秀逸でした。
特に印象的だったのは、リュ・ソンジュンが兄への疑念を深めていく過程です。児童福祉院の写真、そしてガレージで見つけた黒づくめの服。一つ一つ積み重なる証拠が、兄弟の絆を試すかのように突きつけられます。それでもなお、兄を信じたい気持ちと、目の前の事実との間で揺れ動くリュ・ソンジュンの姿に、胸が締め付けられました。
一方で、リュ・ソンフンの行動も謎めいています。チョ・ウンギを助けようとしているのか、それとも何か別の目的があるのか。小動物を埋葬するシーンは、彼の優しさを示唆する一方で、何かを隠蔽しようとしているようにも見えます。真犯人から送られてきたプリクラとメッセージは、彼をさらに追い詰めていくことになり、その苦悩が伝わってきました。
ナ・グッキの隠蔽工作や、ペ・チョルホの不審な行動など、脇を固める登場人物たちの思惑も複雑に絡み合い、物語は混沌としています。真相に近づくにつれ、新たな謎が生まれる展開に、目が離せません。最終回に向けて、全ての伏線が回収されることを期待しています。
つづく