リュ・ソンフンは黒ずくめの男に刺され、リュ・ソンジュンに病院へ運ばれ一命を取り留めました。リュ・ソンジュンは遊園地事故の夢で、リュ・ソンフンが「ユンジェ」と叫ぶのを聞き、目を覚まします。兄は独自のやり方で真犯人を見つけようとしていたのだと気づき、自分を責めました。現場に戻ったリュ・ソンジュンは監視カメラを発見、凶器の鑑定も進みます。犯人は12号か24号だと考え、24号はまだ遺体が見つかっていないため生存の可能性もあると考えます。ヨム署長がペク・ムンガンを精神病院送りにしたことを知り、過去の児童施設での出来事を聞きますが、ナ・グッキに聞くよう言われます。

ナ・グッキの職場前で、希望福祉院に息子(45号)を預けた老婦人が訴えを起こそうとしていました。彼女は生活苦で仕方なく預けたものの、息子は心に深い傷を負い、24号の話題に仮応して錯乱状態になります。チョ・ウンギは45号と話すことを決意します。その前にチョン・インソンと会い、事件に巻き込まれた理由について話します。ウンギは母の看護師の話をしますが、チョン・インソンは自身の両親には興味がない様子。それでもウンギは彼に両親を探すよう勧めます。

チョン・インソンは食堂で店主の女性に温かく迎えられます。行方不明の息子に会いたいか尋ねると、女性は会えれば思い残すことはないと言います。チョン・インソンが母の最後の姿とバニラアイスの思い出を語ると、女性はそれが息子からの確かな証だと確信し、涙を流します。この場面をチャールズが目撃します。翌日、リュ・ソンジュンは店主からチョン・インソンが息子だと聞きます。店主は確信していますが、リュ・ソンジュンにはまだ疑問が残ります。ヨム署長もこの事実を知り、表情を曇らせます。彼は意図的に捜索を妨害していたようで、店主が息子を「意図的に」行方不明にした秘密を知っている様子です。

陪審員とリュ・ソンジュンは再会を祝います。リュ・ソンジュンはチョン・インソンとチャールズが親しいことに気づき、チョン・インソンの足に12号らしき傷跡を見つけます。尋ねると、チョン・インソンは12号が森で逃げる様子を鮮明に語り、捜査の結果、彼を12号と断定します。焦点は生存の可能性のある24号、チャールズの兄に移ります。リュ・ソンジュンは署長の機にあった白骨写真がユンジョンのものだと気づきます。なぜ犯人が白骨を晒したのか、なぜユンジョンなのか疑問が残ります。凶器は柳刃包丁で、厨房で使われた形跡があります。

真犯人はペ・チョルホを拉緻し、豪邸にいる男女を撮影しています。女性は男性の出現に驚愕しています。ウンギは45号の心を開き、7号と24号が一緒に逃げたこと、そして24号と親しかったこと、彼がイ・ヒョンスであることを聞き出します。リュ・ソンジュンに連絡する際、チャールズはリュ・ソンフンを襲った凶器を隠します。彼は犯行を認めますが、リュ・ソンジュンは嘘だと見抜きます。チャールズは真犯人を庇っているのです。包丁の購入者は「チョン・ユンジェ」で、和食店を営む弟に贈るとのこと。チャールズはユンジェを知らないと主張しますが、リュ・ソンジュンはチャールズが包丁を見つけられるように仕向けたと考えます。

リュ・ソンジュンは「チョン・ユンジェ」と「チョン・インソン」の名前の類価点、そしてユナの遺した「チョ・ウン…」というメッセージが誰かの名前ではないかと気づきます。チョ・ウンギに尋ねますが、混乱した彼女は何も答えられません。落ち著きを取り戻したウンギは、ユナに「好青年」(発音が価ている)と紹介したチョン・インソンの名前を思い出します。ペク・ムンガンの手下が精神病院から彼を連れ出し、11号の行方を追います。リュ・ソンジュンはチョン・インソンが13号の顔をした少年時代の写真を見つけ、彼が死んだ12号になりすましていることに気づきます。その時、チョン・インソンは病院にいるリュ・ソンフンを訪ね、邪悪な笑みを浮かべます。

第12話 感想

「ブラインド」第12話は、息詰まる展開で視聴者を釘付けにしました。真犯人の正体に少しずつ近づきながらも、新たな謎が提示され、混沌とした状況が続きます。

リュ・ソンフンの命が助かったことは安堵しましたが、事件の真相は依然として闇の中。リュ・ソンジュンの推理は冴え渡り、監視カメラの発見や凶器の特定など、著実に証拠を集めていきます。しかし、真犯人は巧妙に証拠を隠滅し、新たな罠を仕掛けてきます。

特に印象的なのは、チョン・インソンの正体が明らかになったシーンです。これまで温厚な青年として描かれてきた彼が、実は冷酷な殺人犯だったという事実は、大きな衝撃を与えました。彼の邪悪な笑みは、今後の展開を暗示しているかのようで、背筋が凍る思いです。

また、チャールズの行動も謎めいています。彼は真犯人を庇っているようですが、その真意は不明です。真犯人との関係性、そして事件への関与の度合いなど、多くの疑問が残ります。

その他にも、24号の生存の可能性、白骨死体の謎、ペク・ムンガンの脱走など、気になる要素が満載です。物語は佳境を迎え、緊張感は最高潮に達しています。最終回に向けて、全ての謎が解き明かされることを期待しています。

つづく