STUDIO X+Uドラマ『善意の競争』第1話が深夜に配信開始。チョン・スビンが演じる転校生、ウ・スルギの波乱に満ちた高校生活が幕を開ける。舞台は名門女子高、チェファ女子高等学校。激しい学力競争と複雑な人間関係が渦巻く世界に、スルギは静かに足を踏み入れる。
ユ・ジェイ、チュ・イェリ、チェ・ギョンとの食事会に誘われたスルギ。周囲は謎めいた転校生に興味津々。塾なしで高麗大医学部を目指すスルギに、チェ・ギョンは驚きを隠せない。「本当に珍しいわね」と呟く。
翌日からは試練の連続。古著の製服を買ったスルギだが、その様子を編集された動画がSNSで拡散され、周囲の冷たい視線に晒される。ジュースをかけられ、「ジェイと遊んだからシンデレラ気分?」と嘲笑される場面も。学校内のヒエラルキーと陰湿ないじめが明らかになる中、スルギは冷静さを保つ。
激しい学力競争の中で行われた小テスト。スルギは出題範囲外の難問に直面する。クラスメイトたちが平然と解答する中、スルギはなんとか答案を埋めるも、結果は4点。その後、有名塾の過去問がスルギのもとに届く。テストと全く同じ問題が出題されており、一部の生徒が有利な情報を得ていることが発覚する。塾の授業料が高額だと知り、スルギは戸惑いを隠せない。
真相を探るため、スルギは塾の講義をこっそり録音するが、相談室で教師に見つかってしまう。窮地に陥ったスルギの前に、ユ・ジェイが現れ、明るい笑顔で手を差し伸べる。戸惑いながらも、スルギはジェイの助けを受け入れる。
チョン・スビンの演技は、ウ・スルギの複雑な内面を見事に表現している。静かな苦悩、回復力と脆弱性の絶妙なバランス。大げさな感情表現ではなく、繊細な表情の変化で、過去の傷やエリート校での苦境を描いている。
スルギの心の揺れ動き、静かな決意から疑念の瞬間まで、チョン・スビンは細部にわたる演技で視聴者を惹きつける。内面の葛藤と周囲のプレッシャーの対比が、スルギというキャラクターをより魅力的にしている。
ウ・スルギは、熾烈な学力競争、隠された不正、そして個人的な葛藤を乗り越えていかなければならない。物語は始まったばかり。今後の展開に目が離せない。『善意の競争』はチョン・スビン主演で、U+tvとU+mobile tvにて毎週月曜から木曜の深夜に配信。
第1話の感想
チョン・スビン主演の『善意の競争』第1話は、名門女子高の闇を覗き見たような、息苦しい緊張感で幕を開けました。転校生ウ・スルギの視点を通して描かれるチェファ女子高は、一見華やかですが、その裏には激しい学力競争と陰湿ないじめが渦巻く、まさに弱肉強食の世界。古著の製服を買っただけでSNSで晒され、ジュースをかけられるスルギの姿は、見ているこちらも胸が痛くなるほどでした。
チョン・スビンの演技は、スルギの持つ静かな強さと脆さを繊細に表現しており、視聴者を物語に引き込みます。派手な演出はありませんが、だからこそスルギの不安や戸惑い、そして秘めた決意がよりリアルに伝わってきました。特に、小テストで孤立無援の状態に陥り、有名塾の不正に気づきながらもどうすることもできないスルギの焦燥感は、見ているこちらも手に汗握る展開でした。
ラストシーンでユ・ジェイがスルギに手を差し伸べる場面は、一筋の光が差し込んだようで、今後の二人の関係性に期待が高まります。スルギはジェイの助けを借りて、この過酷な環境を生き抜くことができるのでしょうか?隠された不正の真相、そしてスルギの過去にも謎が多く、今後の展開から目が離せません。
つづく