幼い頃のテジュンの回想シーンから物語は始まる。少年時代の彼は、人形を切り裂きながら、隣で泣いている少女の気持ちが理解できなかった。10代になると、魚を食べることよりも解剖することに興味を持つ。大人になり心臓外科医となった今でも、人の心を理解することは難しい。手術中、ジェイも同じように人形を切り裂いていたことを知り、運命は同じ過ちを繰り返さない、と安心する。

現在に戻り、ジェイとスルギは罠から脱出。アールの仕業だとジェイは気付く。ジェナに連絡を取ろうとするが繋がらない。GPSでジェナの居場所が自宅近くと分かり、急いで帰宅すると、机の上にジェナの携帯電話が。その時、テジュンが現れ、「雨の日は家にいないと風邪を引く」とジェイに声をかける。ジェイは部屋の箱を確認し、ウ先生の携帯電話がないことに気付く。

いじめ騒動と衝撃の告発

学校では、講堂で薬物乱用防止のカウンセリングが行われていた。突然、ジェイがナリをいじめている動画が生徒たちの携帯に拡散される。生徒たちはひそひそと噂する中、ジェイはコメントを見て冷笑し、罪悪感も恐怖も全く見せない。

刑事が地下鉄駅での違法薬物取引の映像を生徒たちに見せ、人物の特定を依頼する。ジェイはためらうことなく立ち上がり、Jメディカルセンターの長女、ジェナの名前を挙げる。刑事は、なぜボムスがスルギを薬物販売の犯人に仕立て上げたのかを尋ねる。ジェイは「1位の座にいる人間は皆に憎まれる」と答える。

その後、刑事はテジュンに娘の居場所を尋ねる。一方、イェリはボムスに会い、金で事件をもみ消そうと持ちかける。そして、スルギを犯人に仕立て上げた理由を皮肉を込めて問い詰める。

真実を追って

ジェイとスルギは、ジェナが創立記念イベントに出席していたことを確認するため、学校の監視カメラ映像を調べる。そこで、ジェナがチェギョンと接触する映像を見つける。チェギョンに尋ねると、塾には行っていないと主張する。不審に思った二人はチェギョンを尾行し、彼女がいつもの塾とは逆方向のバスに乗るのを目撃する。

ジェイは個人的な用事だろうと考え、その場を離れる。しかし、スルギは何かがおかしいと感じ、チェギョンを尾行し続け、彼女の自宅まで辿り着く。そこでスルギは、クレヨンでメッセージを送っていたのがチェギョンだったことに気付く。タクシーで駆けつけたジェイはチェギョンを問い詰め、何を言いたいのかと迫る。感情が高ぶったチェギョンは、ジェイが行方不明の姉を心配するふりをしていると非難する。6年間の友情の中で、なぜジェナの話を一度もしたことがないのかと問いただす。

その時、ジェイのもとにジェナの居場所を知っているという人物から電話がかかってくる。指定の薬を持って、指定の場所へ来るように指示される。

ナイトクラブでの追跡と意外な発見

ジェイは自宅から薬を取りに行く。スルギは一人で行くべきではないと警告し、チェギョンは目立たないように服装を変えることを提案する。三人は自宅に戻り、短いドレスに着替えてナイトクラブへ向かう。

クラブ内に入り、ジェイは女子トイレの指定された場所に薬を置く。スルギは見張りをする。間もなく男がトイレに入り、すぐに出ていく。スルギは男を追いかける。一方、チェギョンはトイレに残って様子を窺っていると、一人の女性が入ってくる。チェギョンは隣の個室に登り、女性をじっと観察する。女性はトイレの水槽の中から薬を取り出す。それはイェリだった。

同時に、ジェイはピョンジンに呼び止められ、スルギはジェイを助けに戻る。追跡劇は思わぬ展開を見せ、真実に近づく。

第11話 感想

「フレンドリー・ライバルリー」第11話は、息詰まる展開で視聴者を釘付けにしました。ジェイとスルギの友情、そしてチェギョンの隠された苦悩が交錯し、物語は新たな局面を迎えます。

特に印象的なのは、チェギョンの豹変ぶりです。これまでジェイの親友として描かれてきた彼女が、突如として敵意をむき出しにする姿は衝撃的でした。6年間、ジェナへの想いを秘め、孤独に耐えてきたチェギョンの心情を考えると、彼女の行動にも理解を示さざるを得ません。ジェイに対する複雑な感情、そしてジェナ失踪事件への関与など、チェギョンの今後の動向が気になります。

また、ジェイの冷静な判断力と行動力も光っていました。アールの罠を見破り、スルギと共にジェナを探す過程は、まさに手に汗握る展開でした。しかし、ナイトクラブでの追跡劇では、思わぬ形でイェリと遭遇し、事態はさらに混迷を極めます。ジェナ失踪の真相、そしてイェリの目的とは一体何なのか?次回への期待が高まります。

つづく