ウ・スルギは背後から口を塞がれ、振り返るとユ・ジェイだった。河原で話すうち、ユ・ジェイはウ・スルギがチュ・イェリの盗聴に気づいていたことを知る。二人は、テジュンに手術映像を探している様子を見せ、旅館へ向かう。案の定、テジュンは先に証拠隠滅を済ませていた。

帰宅後、ユ・ジェイはテジュンの部屋と車に盗聴器を仕掛け、両親の口論をモニターで確認。母親が翌日、娘に会いに行くことを知る。ウ・スルギとユ・ジェイは車で尾行し、育幼院を訪れる母親を見守る。

一方、法廷では継母とテジュンが対峙するが、原告側の証人が現れず休廷となる。ジェナを見つけられなかったウ・スルギとユ・ジェイの計画は失敗に終わる。継母はウ・スルギを車で送りながら、ユ・ジェイへの過剰な信頼を疑問視する。

ユ・ジェイは車中で、見知らぬ方向へ向かっていることに気づく。テジュンはタブレットを渡し、継母の車に仕掛けた盗聴器と、細工したタイヤによって車が事故寸前だったことを明かす。テジュンはユ・ジェイを隠れ家へ連れて行き、精神的に不安定なジェナを見せる。

テジュンによると、ジェナは試験不正を隠蔽するためデホを薬物で殺害したという。ユ・ジェイは信じがたい思いを抱くが、ジェナの記憶はテジュンによって消されており、これ以上追及すれば姉と家族に危険が及ぶと判断する。

テジュンは、全てはユ・ジェイのためだと念押し、ジェナのスキャンダルで全てが台無しになるのを防ぎたいと告げる。ユ・ジェイはテジュンの言葉に呆れながらも抵抗を諦め、彼の期待に応える娘になると約束する。

継母は車の修理工場へ行き、タイヤの損傷が意図的なものだと整備士に指摘される。ウ・スルギを安心させるため、タイヤの老化が原因だと嘘をつき、車を廃車にすることにする。

ウ・スルギはユ・ジェイに電話するが繋がらず、学校でユ・ジェイが病欠したことを知る。夕方、再び電話すると番号は既に解約されていた。ウ・スルギは奔走し、医学センターでチェ・ギョンとチュ・イェリと共にいるユ・ジェイを見つける。

ウ・スルギは驚きながらもユ・ジェイの体調を気遣うが、ユ・ジェイは豹変し、ウ・スルギを愚かと嘲笑い、利用していたことを明かす。父親から疎まれているウ・スルギの姿を楽しんでいたと告げる。

ユ・ジェイは、薬の販売、携帯電話の窃盗、遺体のすり替えなど、全て自分が仕組んだことだと明かす。傷ついたウ・スルギを嘲り、劉家に勝つことは不可能だと宣言し、ジェナを探すのを諦めるよう言い放ち、立ち去る。

第14話の感想

第14話は、これまでの善意の競争の裏に隠された残酷な真実が明らかになり、息を呑む展開でした。特にユ・ジェイの豹変ぶりは衝撃的でした。これまで正義感に燃え、ウ・スルギと共に真相を追っていた彼女が、実は全てを操る黒幕だったとは…。その冷酷な表情と嘲笑は、視聴者に大きな衝撃と戦慄を与えました。

テジュンの暗躍も恐ろしいものがありました。娘を守るためとはいえ、証拠隠滅や監禁、記憶操作など、手段を選ばないやり方は、まさに悪の権化と言えるでしょう。彼がユ・ジェイに語った言葉は、歪んだ愛情表現であり、それがユ・ジェイの心をさらに追い詰めていく様子が見て取れました。

ウ・スルギは、これまで信じていた友人に裏切られ、深く傷ついていました。彼女の無念さと絶望感は、視聴者にも痛いほど伝わってきました。これまで懸命に真実を追ってきた彼女が、全てを失ったかのような表情は、非常に胸が締め付けられるものがありました。

つづく