第2話は、ジェイがスルギをランチに誘う場面から始まります。スルギは、自分が有利な立場ではないことにすぐに気づきます。彼女は家庭教師もつけておらず、塾にも通っていません。そして、他の生徒たちは皆、彼女と同じように勉強薬を飲んでいるようです。

その後、スルギは約束通り他の生徒と交換した席に座ります。ジェイが一緒に座ろうとすると、視力が悪いと嘘をつきます。

放課後、スルギは最近夫を亡くした継母と暮らすことになることが分かります。彼女は父親の葬儀にも参列し、幼稚園の遠足で行方不明になって以来、父親がずっと彼女を探していたことを知ります。また、母親はスルギの失踪後すぐに亡くなったことも分かります。葬儀で、彼女は父親の携帯電話を見つけ、それを持ち帰ることにします。

後日、スルギは状態のひどい中古の製服を買い、コインランドリーで洗濯します。父親の携帯電話に著信があった時、彼女は何も言わずに電話を切ります。翌日、運悪く、彼女が汚れた中古の製服を買っている写真がネット上で拡散され、いじめの標的になってしまいます。前の学校でもひどいいじめを受けていたこと、そしてトップの成績を取るようになっていじめがなくなったことも明らかになります。

クラスメートがわざと飲み物をこぼしたため、スルギが製服を洗っていると、ジェイが予備の製服を貸そうとしますが、スルギは苛立ちながら断ります。教室に戻ると、スルギはレベルテストで悪い成績を取り、学校ではその問題を教えられないことを知ります。教師たちは、生徒が塾ですでに学習済みであることを前提としているのです。

スルギは、以前に解いた問題と全く同じ問題が載っている漏洩したテスト用紙のメッセージを受け取った後、塾を訪れます。入学費用に驚き、こっそり授業を録音しようとしますが、見つかってしまいます。逃げようとして、ジェイと鉢合わせます。ジェイはスルギが気づかれずに逃げるのを手伝い、その後、屋上でパニック状態のスルギを落ち著かせようとしているところで、エピソードは終わります。

第2話の感想

第2話は、スルギの過酷な境遇と孤独がより鮮明に描かれたエピソードでした。継母との新しい生活、父親の葬儀での衝撃的な事実、そして再び始まるいじめ。貧困と孤独の中で、スルギは必死に勉強で状況を打開しようともがいているように見えます。中古の製服を買う姿や、塾の高額な授業料に驚きながらも授業を盗み録しようとする姿は、彼女の切実さを物語っています。

ジェイとの関係性も少しずつ変化が見え始めました。スルギはジェイの親切を素直に受け取れない一方で、ジェイはスルギの抱える闇に気づき始めています。ラストシーンの屋上でのジェイの行動は、二人の関係性が今後どのように展開していくのかを期待させるものでした。

つづく