新たな朝。オク・チャンミはいつものように学校へ向かう途中、チ・スホンに突然声をかけられ、驚く。チ・スホンはパク・ウォンソクと同じクラスで、彼の自殺理由が分からず、死後の世界についても疑問を抱いていると語る。「栄養昼食」という野良猫に餌をやるためキャットフードを持っていると説明し、オク・チャンミに世話を頼む。
昼休み、食堂でクラスメイトたちは久しぶりにチ・スホンに明るく声をかけるが、オク・チャンミは彼の作り笑顔を見抜く。チ・スホンの脳腫瘍のことを医師から聞いたことを思い出すが、知らないふりをする。一方、ミン・ソンハはシェ・チョンギョンが学校に戻っているのを見て怯え、逃げ出す。実は、ミン・ソンハはシェ・チョンギョンに性的暴行を受けていたが、何らかの理由で学校と警察は厳罰を与えず、転校させただけだった。しかし、彼は戻ってきてしまったのだ。
チ・スホンはクラスメイトを探している途中、シェ・チョンギョンがパク・ウォンソクを嘲笑する言葉を聞き、止めに入ろうとするが、ソク・ジェボムとチェ・ウスンに止められる。その後、病院で検査を受けたチ・スホンは、薬で進行は遅らせられるものの、脳腫瘍の影響で性格が攻撃的になる可能性があると医師から告げられる。一方、校長はソク・ジェボムを射撃場に送り、コーチはオク・チャンミに彼の指導を任せる。
ボーリング場でアルバイト中のチ・スホンは、彼を探しに来たホン・アジョンとテ・ソヨンに会う。チ・スホンはホン・アジョンに彼女の携帯電話を返し、ホン・アジョンはオク・チャンミからのメッセージを見るが、無視する。チェ・ウスンはオク・チャンミにソク・ジェボムのトレーニングをやり過ぎないように注意するが、ソク・ジェボムは疲れているにも関わらず、オク・チャンミの指導を喜んで受ける。帰り道、ソク・ジェボムはオク・チャンミにSNSのIDを聞いて友達になり、楽しそうに話す二人をチ・スホンは偶然見かける。
ある夜、チ・スホンはオク・チャンミにパク・ウォンソクとの関係を尋ねるが、オク・チャンミは射撃部で知り合った友達だとだけ答える。ホン・アジョンについては、携帯を預かっていただけだと説明する。その時、チ・スホンは頭痛の発作を起こし、オク・チャンミは彼にホン・アジョンに連絡を取り、会いたいと伝えてほしいと頼む。翌日、授業中に再び激しい頭痛に襲われたチ・スホンはトイレで嘔吐し、様子を見に来たオク・チャンミは、ミン・ソンハがリストカットしている現場を目撃する。すぐに警察に通報し、幸い一命は取り留めた。
警察はオク・チャンミを兄のウォンソクの死の真相を探るために来たのではないかと疑い、ウォンソクは自殺だと断言する。クク・ジヒョンはオク・チャンミとチ・スホンがじゃれ合う様子を見て嫉妬する。ミン・ソンハの父親は娘の自殺未遂を知り、校長に激怒する。多くの生徒たちがその様子を見守る。テ・ソヨンはホン・アジョンを装ってオク・チャンミと会うが、正体を見破られる。パク・ウォンソクが生前にホン・アジョンの写真を見せていたため、テ・ソヨンはオク・チャンミにイ・ソミから話を聞くように勧める。
オク・チャンミはイ・ソミに会い、彼女はパク・ウォンソクの自殺を喜んでいると語る。パク・ウォンソクのせいで転校を余儀なくされたと話すのだ。オク・チャンミは驚き、イ・ソミからいじめられていたことを聞かされる。イ・ソミの話を聞いたオク・チャンミはパク・ウォンソクの代わりに謝罪し、信じられない思いでいっぱいになる。その後、テ・ソヨンは病院でミン・ソンハを見舞い、シェ・チョンギョンを追い出すためにチ・スホンに資金援助することを決意する。かつてチ・スホンに助けられたことを思い出し、シェ・チョンギョンを懲らしめてくれたら報酬を払うと持ちかける。
母親が肺炎で入院したため、チ・スホンはテ・ソヨンの提案を受け入れる。そして、チャンスを掴み、シェ・チョンギョンを痛めつけ、ハンマーで足を折る。ミン・ソンハに謝罪し、退学するよう要求する。シェ・チョンギョンは許しを乞い、事態は一時収束する。
第2話感想
第2話は、様々な伏線が散りばめられ、今後の展開が気になる内容でした。チ・スホンの脳腫瘍という衝撃的な事実が明らかになり、彼の行動の裏にある切実さがより深く理解できました。薬の副作用で性格が攻撃的になる可能性があるという医師の言葉は、今後の彼の行動に影を落とすでしょう。オク・チャンミとの関係も、守るべき存在として守ろうとするのか、それとも攻撃的な行動に出てしまうのか、今後の展開が非常に気になります。
ミン・ソンハの自殺未遂もショッキングな出来事でした。シェ・チョンギョンによる性的暴行という過去が明らかになり、彼女の抱える苦しみが痛いほど伝わってきました。学校と警察が適切な対応を取らなかったことで、彼女は再び傷つけられることになってしまいました。この事件は、現代社会における隠蔽体質や被害者への二次被害といった深刻な問題を提起しています。
また、パク・ウォンソクの自殺の真相も少しずつ明らかになりつつあります。イ・ソミの証言から、彼が加害者であった可能性が浮上し、オク・チャンミは大きなショックを受けます。これまで善人として描かれていたパク・ウォンソクの意外な一面が明らかになり、物語はより複雑さを増しました。真実は一体どこにあるのか、今後の調査が鍵を握りそうです。
つづく