ダジョンは同僚達と飲み会で盛り上がり、ホン・デヨンへの想いを募らせながら帰宅する。そこへ偶然、ウヨンが訪ねてくる。酔っ払ったダジョンは、ウヨンをデヨンと勘違いし、熱いキスをしてしまう。驚いたウヨンも、喜びながらそのキスに応える。
翌朝、ダジョンは昨夜のキスを夢だと思い込む。しかし、バス停でウヨンと再会し、それが現実だったと気づき、気まずさに赤面する。急ブレーキでウヨンの胸に倒れ込んだダジョンは、慌ててバスを降りる。
職場でジャヨンから、番組が話題になり、正式採用への道が開けたと告げられる。コム組長もダジョンを公の場で褒め、自身の離婚を発表。ダジョンの影響で決断できたと語る。局長はコム組長を呼び出し、ダジョンの正式採用を検討するよう指示する。コム組長の離婚報道が、思わぬ形でダジョンにプラスに働く。
学校では、ウヨンがシアの友達という理由で、バオベイによくしてくれる。バオベイはそれを好意だと勘違いし、告白するが振られてしまう。ウヨンの携帯にシアとシウの写真があるのを見て、彼の本当の気持ちに気づく。
実験中、シアが薬品で火傷をする。ウヨンはすぐに処置し、代わりにジホに謝る。ジホはウヨンの行動に腹を立て、薬局でも無視する。シアは、ウヨンが手当てする姿に、父親を思い出す。
帰宅途中、街頭ビジョンに映るキスの映像を見て、ダジョンはあの夜の出来事を思い出し、恥ずかしさでいっぱいになる。トクジンに誘われ高級レストランへ行くと、そこにいたのはウヨンだった。帰ろうとするダジョンだったが、料理が運ばれてきてしまい、仕方なく留まる。デヨンは、ダジョンの誕生日にこのレストランへ連れて行く約束を破ってしまったことを後悔していた。
トクジンは二人に言葉をかけ、変装パーティーへ向かう。ヘイン先生との約束だったが、ヘインはドタキャンし、二度と個人的に連絡しないでほしいと告げる。落ち込むトクジンを、エリンが誘い、一緒に飲みに行く。トクジンはヘインしか愛せないと言いながらも、エリンの誘惑に揺らぐ。エリンはトクジンに告白し、他の女性を探すよう勧める。エレベーターが故障し、閉じ込められる恐怖でトクジンは気を失う。エリンは人工呼吸を促されるが、できずにいると、救助隊が到著する。エリンの手配で、ヘインが病院に見舞いに来る。
ダジョンとウヨンは、一本の傘で雨の中を歩く。ダジョンは新しい傘を買おうとするが、ウヨンはダジョンがお金を惜しんでいることを知り、相合い続ける。車が水たまりを走り抜け、ダジョンが濡れないようウヨンは彼女を抱きしめ、びしょ濡れになる。ダジョンはシウの服をウヨンに貸し、ウヨンは何も考えずに著替え始める。慌てて部屋に戻るダジョン。ウヨンは、家で気を抜いていたと呟く。
ジフンがダジョンの家に花を届けに来る。ウヨンはダジョンに、誰にでも優しくするのは誤解を招くからやめろと忠告する。腑に落ちないダジョンに、ジフンはウヨンがダジョンを好きだと明かす。バオベイはシアに、ウヨンがシアのことが好きだと伝える。シアとダジョンは、テレビを見ながらウヨンの気持ちを考えて落ち著かない。
翌朝、ウヨンが服を返しに来る。ダジョンとシアは、ウヨンが自分のことを待っていると勘違いし、八つ当たりして出て行く。母親は不思議がる。実はウヨンはシウと登校するために待っていたのだ。母親は二人の後ろ姿を見て、価ていると感じる。
通勤途中、エリンはトクジンにヘインとの関係を尋ねる。ヘインは保護者との関係を避けたいからトクジンを拒絶したのだ。トクジンはヘインを諦めきれず、ウヨンの秘密も守りたい。エリンと再び衝突する。
トクジンの会社のパーティーで、ダジョンはウヨンの姿を見つけ、避けようとしてプールに落ちてしまう。ジフンとウヨンが助けに来るが、水深は浅かった。ダジョンはバオベイからウヨンがシアを好きだと聞き、自分の勘違いに呆れる。シアはウヨンに、友達として見てくれていることを確認し、安心する。ウヨンもシアの理解に喜ぶ。
最後に、ダジョンはウヨンに謝罪し、シアとシウへの感謝を伝える。ウヨンはダジョンにデヨンを恨んでいるか尋ね、ダジョンは感謝の気持ちの方が大きいと答える。そして、デヨンが恋しいと呟く。その瞬間、ウヨンは我を忘れてダジョンにキスをするが、突き放される。
第12話 感想
第12話は、勘違いとすれ違いが巻き起こすコミカルな展開と、それぞれの想いが交錯する切ないシーンが絶妙に融合したエピソードでした。ダジョンの酔っ払った勢いでウヨンにキスしてしまう場面は、見ているこちらがハラハラドキドキ!翌朝の気まずさも想像できて、思わず笑ってしまいました。
一方、ウヨンはダジョンへの想いを募らせながらも、デヨンとして接することができないジレンマを抱えています。ダジョンを濡らさないように抱きしめるシーンは、彼の優しさが溢れ出ていて胸キュンでした。しかし、その想いがダジョンに届かず、すれ違ってしまうのがもどかしい。
また、バオベイの勘違いからの告白、シアのウヨンへの淡い想いなど、それぞれのキャラクターの心情が丁寧に描かれていました。特に、シアがウヨンの優しさに父親を重ねるシーンは、彼女の抱える寂しさや葛藤が感じられ、胸が締め付けられました。
コム組長の離婚騒動が思わぬ形でダジョンのキャリアアップに繋がる展開は、まさに人生の皮肉。そして、トクジンとヘイン、エリンの三角関係も目が離せません。トクジンの優柔不断さが、事態をさらに複雑にしているように感じます。
つづく