パーティーで、トクジンはヘイン先生に告白しようとしていましたが、部下の勘違いでエリンが壇上に上がってしまい、ヘイン先生はがっかりして会場を出て行ってしまいます。慌てて追いかけるトクジンとエリン。ところが、追いかける途中で、偶然にもウヨンがチョン・ダジョンにキスする場面を目撃してしまいます。

チョン・ダジョンはウヨンを平手打ちし、その場を去ります。ウヨンは自分がホン・デヨンだと説明しようと追いかけますが、そこにイェ・ジフンが現れます。チョン・ダジョンはイェ・ジフンを彼氏だと偽り、一緒に立ち去ってしまいます。

翌日、チョン・ダジョンはトクジンの会社へ謝罪に行き、ウヨンとは距離を置くことを約束します。しかし、ヘイン先生からトクジンに、ウヨンをきちんと叱るように、そしてもう関わりたくないというメッセージが届きます。トクジンはウヨンのせいでこんなことになったと怒りますが、チョン・ダジョンはトクジンが自分に怒っていると思い込み、ウヨンと縁を切る決意をさらに固めます。

学校では進路希望調査が行われていました。ソ・ジホは、シアが医者好きだと言っていたのを思い出し、医者を目指すと決めます。一方、シアは大学進学を考えていませんでした。ヘイン先生に相談するシアに、ウヨンは友達として話を聞き、シアが化粧に興味があることを知ります。

SBCのビルで、ヤンがユミのスカートの中を盗撮しようとしますが、チョン・ダジョンがとっさに護身術を使い、犯行を阻止します。ユミはこのヤンが新人評価をする重要な人物だと気づき、謝罪を要求。チョン・ダジョンは証拠の携帯電話を警察に提出し、ヤンは逮捕されます。

チョン・ダジョンが担当していた離婚番組は視聴率が低迷し、交代させられてしまいます。監督は謝罪しますが、チョン・ダジョンはそれを受け入れます。イェ・ジフンに夕食に誘われたチョン・ダジョンは、あのハイヒールがイェ・ジフンからのプレゼントではないことを知ります。記者に追いかけられた二人ですが、イェ・ジフンは毅然とした態度で記者を牽製します。

イェ・ジフンはチョン・ダジョンに告白しますが、チョン・ダジョンはまだホン・デヨンのことが忘れられず、断ってしまいます。その後、ホン・デヨンから電話がかかってきますが、チョン・ダジョンはいつも困った時にそばにいないと不満をぶつけ、電話を切ってしまいます。

アルバイト中のシアが、店の金を盗んだと疑われてしまいます。チョン・ダジョンは謝罪しますが、防犯カメラの故障でシアの潔白を証明することができません。チョン・ダジョンは弁償を申し出てシアを連れ帰ります。シアは化粧学校に行きたいと打ち明けますが、チョン・ダジョンは大学進学を勧めます。シアは自分が家族の負担になっていると感じ、自分が生まれてきたことが間違いだったとまで言ってしまいます。ウヨンはこの様子を見ていましたが、何もできません。

ホン・デヨンならどうするだろうかと考えたチョン・ダジョンは、シアの家に行き、自分の言動を謝罪します。そして、シアの夢を応援することを伝え、シアが決して間違いではないことを伝えました。二人は仲直りします。ウヨンはシアに、ホン・デヨンがシアの成長を記録していた通帳を渡します。そこには、父親の深い愛情が記されていました。

シアはアルバイトを辞め、父親に電話をかけ、泣きながら会いたい気持ちを伝えます。ホン・デヨンもシアに会えず辛い思いをしていましたが、必ず会いに行くと約束します。電話の後、ウヨンはすぐにチョン・ダジョンに電話をかけ、会って話したいと伝えます。

第13話の感想

第13話は、様々な感情が交錯する、見応えのあるエピソードでした。特に印象的だったのは、親子の絆、そしてすれ違う想いが描かれた点です。

シアとチョン・ダジョンの親子喧嘩は、見ていて胸が締め付けられました。シアの「自分が生まれてきたことが間違いだった」という言葉は、どれほどの苦悩を抱えているかを物語っています。思春期の娘を持つ親なら、誰もが共感するのではないでしょうか。チョン・ダジョンが、自分の非を認め、シアの夢を応援するシーンは、涙なしでは見られませんでした。本当の親子愛とは何かを考えさせられる、感動的な場面でした。

一方、ウヨンはもどかしい状況に置かれています。ホン・デヨンとしての記憶を持ちながらも、今の姿では何もできない歯痒さを感じていることでしょう。シアに父親の愛情が詰まった通帳を渡すシーンは、彼がどれだけシアのことを想っているかを表しています。しかし、チョン・ダジョンへの想いは届かず、複雑な三角関係はさらに深まるばかりです。

また、イェ・ジフンのチョン・ダジョンへの告白も印象的でした。一途な想いを伝えるイェ・ジフンの姿は、視聴者の心を掴んだことでしょう。しかし、チョン・ダジョンの心にはまだホン・デヨンがいます。三人の関係が今後どうなっていくのか、目が離せません。

つづく