ダジョンは、デヨンの浮気疑惑に困惑していました。彼女はイェ・ジフンとの関係を説明しようと決意しますが、実はウヨンは全てを知っていました。それでも二人は楽しい夜を過ごします。
シアとジホは学校で手をつないでいるところをウヨンに見られ、ジホは慌てて手を離します。実は、幼い頃父親を亡くしたジホは、運動会で優しくしてくれたデヨンの記憶とウヨンの姿を重ねて見てしまい、無意識にウヨンに違和感を覚えていたのです。
家で仕事を探していたダジョンは、ウヨンに誘われ外出します。彼女はトクジンとエリンを呼び出し、ウヨンを好きになったと告白し、二人の交際を認めてほしいと頼みます。トクジンとエリンが呆気にとられている間に、ウヨンはダジョンを連れ去ります。その後、ダジョンからメッセージが届き、二人はからかわれたことに気づきます。そして、この時、ダジョンはウヨンの正体がデヨンだと知ります。
映画館で、ダジョンは昔、日權と映画を見て喧嘩したことを思い出し、「愛してる」と大声でウヨンに告白します。ウヨンがその時のことを覚えていたことに驚き、彼女は温かい気持ちになります。その後、ウヨンはダジョンをシアの行きつけの店に連れて行きますが、親子と間違われ、ダジョンは気まずい思いをします。
ダジョンを家まで送る途中、シアとジホに遭遇します。シアは、ジホの誤解を解くため、自らジホの手を握ります。その後、ジホはウヨンに電話をかけ、デヨンなのかと尋ねます。ウヨンはうっかり認めてしまいます。ジホはウヨンの前に現れ、これまでの無礼を謝罪します。
一方、エリンは、ダジョンへの悪質な書き込みで訴えられた女子生徒から電話を受けます。書き込みの中にダジョンへの誹謗中傷が含まれていることに気づき、激怒したエリンは弁護を断ります。過去にいじめられていた時、ダジョンだけが助けてくれたことを思い出し、エリンは真の友達が誰なのかを悟ります。
シウとウヨンは、バスケの才能を認められ、代表選抜の可能性があるとコーチから告げられます。シウはデヨンに報告しますが、多忙なデヨンが試合に来られないと知り、落胆します。シウは、父親の夢を葉えたい一心でバスケを始めたものの、自分に自信がなく、無関心を装っていたことを明かします。娘の本当の気持ちを知り、ウヨンは胸を痛めます。
野球場でアルバイトをしていたダジョンは、イェ・ジフンと再会します。彼は姪のソヨンを失望させてしまったこと、そしてソヨンの実母を探そうとしたものの拒絶されたことを話します。ダジョンは、父親ではなく叔父として接するようアドバイスします。イェ・ジフンはそれを受け入れ、兄の事故の時、デヨンが命がけでソヨンを助けた話をします。以来、感謝を伝えようとしていましたが、デヨンは娘のことを思い出し助けただけだと断ったそうです。ダジョンはデヨンの人柄を改めて理解し、イェ・ジフンは二人の幸せを応援します。
最後に、シウはダジョンに、二人とも代表に選ばれ、決勝戦を残すのみだと伝えます。しかし、ウヨンは去ると告げます。18年前と同じように夢を諦めようとしているウヨンに気づいたダジョンは、彼に夢を追いかけてほしいと別れを告げます。体育館で一人シュート練習を繰り返すウヨン。技術は向上しますが、元の体には戻れませんでした。
第15話の感想
第15話は、様々な感情が交錯する、見応えのあるエピソードでした。特に、ウヨンの正体を知ったダジョンの心情の変化や、親子と間違われた時の気まずさ、そしてデヨンとしての夢とダジョンへの愛情の間で揺れるウヨンの姿が印象的でした。
ダジョンは、真実を知った後もウヨンへの愛情を再確認し、力強く「愛してる」と告白するシーンは感動的でした。一方で、周囲の人々との関係性、特にシアとの関係に戸惑う様子もリアルに描かれていました。親子と間違われるシーンはコミカルでありながらも、彼女が置かれている複雑な状況を象徴しているようでした。
ウヨンは、バスケの才能を開花させながらも、デヨンとしての人生を取り戻したいという葛藤を抱えています。ダジョンとの別れは、彼にとって辛い決断だったでしょう。18年前と同じように夢を諦めようとするウヨンに対し、ダジョンは彼を応援し、別れを選びます。このシーンは、二人の深い愛情と、それぞれの未来への希望が感じられ、切なくも美しい別れでした。
また、ジホの誤解が解け、シアとの関係が良好になったこと、エリンがダジョンの真の価値に気づいたことなど、周りの人間関係にも変化が見られました。イェ・ジフンとの再会を通して、デヨンの過去の善行が明らかになり、ダジョンはさらにデヨンへの理解を深めます。
つづく