イェ・ジフンは一日中奔走し、ようやく問題を解決して帰宅しました。すると、ベビーシッターからソヨンが下校時に記者たちに囲まれ、ひどく怯えていたと聞かされます。イェ・ジフンは驚き、急いでスマホで状況を確認。SNSには心無いコメントが溢れており、彼は落胆します。しかし、たくさんのメッセージの中にチョン・ダジョンからの温かい励ましのメッセージを見つけ、少しだけ慰められます。そして、感謝を伝えるため、チョン・ダジョンに電話をかけます。
一方、エリンは既にウヨンの正体がホン・デヨンだと気づいていましたが、あまりの衝撃にチョン・ダジョンには言えずにいました。チョン・ダジョンが去った後、ウヨンは正体を認め、エリンに秘密を守るよう頼みます。これまでの出来事を思い出し、怒りがこみ上げたエリンは、その場を立ち去ってしまいます。
実は、イェ・ジフンの子どもたちは、彼の兄の実子でした。両親を早くに亡くしたイェ・ジフンは、兄に育てられました。兄嫁は家庭の重圧から家を出てしまい、イェ・ジフンが新人の選考に合格して帰宅すると、兄は兄嫁が残した子どもを抱いていました。その後すぐに兄は事故で亡くなり、イェ・ジフンが一人でソヨンを育てることになったのです。イェ・ジフンの話に心を打たれたチョン・ダジョンは、彼がとても強い人だと感じ、ソヨンを守るために引退を考えているイェ・ジフンを説得します。ソヨンが大きくなって真実を知ったら、大きな負担になるだろうと。
イェ・ジフンはチョン・ダジョンに子どもの接し方を相談します。チョン・ダジョンは、一緒に桜の花びらをキャッチして、捕まえられたら願い事をすると子どもは喜ぶとアドバイスします。ある日、二人が散歩をしていると、イェ・ジフンを知る人に遭遇。二人はこそこそと噂話をされます。イェ・ジフンはすぐにチョン・ダジョンに帽子をかぶせ、自分の後ろに隠しました。
エリンはバーでチェ・イルグォンにホン・デヨンの秘密を漏らしてしまいます。翌日、ウヨンはエリンに謝罪し、秘密を守ってくれるよう頼みます。トクジンはウヨンが子どものために尽力する姿を見て、エリンの心は少し揺らぎます。オフィスに戻り、ウヨンからもらったスリッパを見ると、エリンは恥ずかしい気持ちになります。
ウヨンとシウはバスケ部の入部テストを受け、それぞれ先輩部員と1on1の試合をします。ウヨンのプレーを見たチェ・イルグォンは、エリンの言葉を思い出し、驚きます。結果、シウとウヨンは無事合格。シアも喜びます。
シウは入部のために祖父に承諾書へのサインをお願いすることに。祖父の家を訪ねると、祖父はシウの父親がバスケをしていた時のことを語り、「自慢だった。でも、それ以外は…」と続け、ウヨンは気まずくなります。
エリンはチョン・ダジョンと話をしようと訪ね、そこでウヨンとシウに遭遇します。チョン・ダジョンはまだウヨンの秘密を知りませんが、シウがバスケ部に入ったことを喜び、美味しいものを作ってあげると約束します。
チェ・イルグォンはチョン・ダジョンをバーに連れて行き、友人たちに紹介します。しかし、男たちはチョン・ダジョンに失礼な態度をとります。チョン・ダジョンが席を立つと、チェ・イルグォンは追いかけてきて、お金を振り込まなければシウは試合に出られないと言います。チョン・ダジョンはホン・デヨンにお金を振り込もうとしますが、失敗。その後、トクジンが到著し、チェ・イルグォンは同じようにお金を要求しますが、トクジンはカード番号を置いて怒って帰ってしまいます。
全てを知ったウヨンはチョン・ダジョンの元へ駆けつけ、彼女が階段でこっそりお酒を飲んでいるのを見つけます。どんな選択をしても、堂々とすればいいと慰めます。
翌日、チョン・ダジョンはチェ・イルグォンに会う約束をし、そこでチェ・イルグォンがウヨンを「ホン・デヨン」と呼ぶのを聞いてしまいます。チョン・ダジョンはエリンに録音証言のことを聞きに行き、夜に会う約束をします。エリンは夜に出歩くのは危険だと心配し、ウヨンに電話をかけます。
チョン・ダジョンはチェ・イルグォンにお金を持って行き、コーチたちの発言を引き出そうとしますが、チェ・イルグォンは録音されていることに気づき、スマホを奪います。同時に、ホン・デヨンは何度もチョン・ダジョンに電話をかけますが、繋がりません。
第7話の感想
第7話は、様々な感情が交錯する展開に目が離せませんでした。イェ・ジフンとチョン・ダジョンの関係性が深まる一方で、ウヨンの秘密が少しずつ明らかになりつつある緊張感が漂います。
特に印象的だったのは、イェ・ジフンの過去が明らかになったシーンです。兄の子供たちを自分の子供として育ててきたという事実は、彼の優しさや強さを改めて感じさせ、胸を打たれました。また、チョン・ダジョンのアドバイスによって、イェ・ジフンが子供たちとの距離を縮めていく様子も温かい気持ちになりました。桜の花びらをキャッチするシーンは、まさに希望の光が差し込んだ瞬間のように感じられ、今後の展開に期待を抱かせます。
一方、ウヨンの秘密を抱えるエリンの葛藤も描かれていました。真実を知りながらも、友情と真実の間で揺れ動く彼女の心情は複雑で、今後の選択が物語に大きな影響を与えそうです。チェ・イルグォンの卑劣な行動には怒りを覚えるとともに、チョン・ダジョンの毅然とした態度には感銘を受けました。困難な状況の中でも、前向きに立ち向かおうとする彼女の姿は、視聴者に勇気を与えてくれるでしょう。
ウヨンとシウのバスケ部入部テストのシーンは、青春の輝きを感じさせ、爽やかな印象を与えました。しかし、祖父の言葉によって、ウヨンの複雑な立場が改めて浮き彫りになり、今後の親子関係にも注目が集まります。
つづく