チェ・イルグォンはチョン・ダジョンに、10年前ホン・デヨンがバスケットボールのテストを受けた時の話をします。長い間練習していなかったデヨンは、テストに合格したばかりの子供にも負けてしまいました。それでも諦めず練習を続けましたが、シウの喘息の発作により、選抜チームに入ったにも関わらず、練習に参加することはありませんでした。ウヨンがダジョンの元へ駆けつけると、彼女は涙を流しており、彼を追い返しました。

翌日、イェ・ジフンは子供を認知し、試合を棄権しないことを公表します。このことで記者たちの注目が集まり、特に子供の母親の身元が話題となり、既に新しい家庭を築いている母親は不安に苛まれます。

夜、バスケ部の練習後、ウヨンとシウは体育館の片付けをしていました。ウヨンはシウを先に帰らせます。ク・ジャソンは偶然、父親がチェ・イルグォンに金を渡しているのを見てしまい、父親は才能がないから仕方なかったと弁解します。ジャソンは激怒し、バスケを辞めると言い、父親に殴られてしまいます。それを目撃したウヨンはジャソンを慰めます。ジャソンはウヨンとシウがいつも現れると文句を言い、ウヨンはジャソンがシウをいじめていた理由を知ります。ウヨンはジャソンを慰めるためにビールを買ってきますが、ジャソンは少し飲んだだけで倒れてしまい、ウヨンは仕方なく彼をトクジン家に連れて行きます。

一方、ジフンの友人や記者たちは、彼が子供を認知したことを祝福し、応援します。ジフンはダジョンのことを思い出し、友人から送られてきた写真の背景にダジョンがいることに気づき、彼女に会いに行きます。ダジョンはエリンと対策を練っており、エリンは送金の証拠を探すことを提案しますが、保護者の証言を得るのは難しいだろうと言います。その時、エリンの元彼が現れ、復縁を迫りますが、通りかかったトクジンが目撃します。トクジンはエリンの彼氏のふりをして、元彼を追い払います。その後、トクジンはチェ・イルグォンが他の女性と親密にしているところを見てしまい、怒って彼と喧嘩になります。トクジンは警察に連行され、ヘインに助けを求めます。ヘインは事情を聞き、チェ・イルグォンは挑発を続けますが、ヘインは事実を明らかにし、トクジンに謝罪し、自分が独身であることを明かします。チェ・イルグォンはヘインが誰かに気があると皮肉を言い、トクジンは再びチェ・イルグォンと衝突し、二人は再び警察に連行されます。

学校では、校長はバスケ部の成績低迷を疑い、チェ・イルグォンが保護者から金を受け取っているのではないかと考えます。自分の評判を守るため、チェ・イルグォンは校長にバスケ部員の選抜を任せ、ウヨンとシウが選ばれます。二人は驚きながらも喜びます。

夜、ダジョンは保護者たちを招集し、コーチの賄賂問題について話し合いますが、結局ウヨンしか来ません。ダジョンはウヨンにこのような場は彼にはふさわしくないと告げます。ダジョンが腹痛を訴えると、ウヨンは薬を買いに行き、彼女の手のツボをマッサージします。ダジョンはデヨンが同じようにしてくれたことを思い出します。

最後に、ウヨンは亡くなった母親のお墓参りに行きます。彼の母親は手話教師で、ウヨンが手話を使う理由でした。また、デヨンの母親は手術の失敗で亡くなりましたが、デヨンの父親はウヨンにそのことを伝えなかったため、二人の関係はさらに悪化します。重要な試合で、チェ・イルグォンはウヨンとシウを控えにしますが、点差が開いたため、二人を再び出場させます。ウヨンとシウは期待に応え、チームを勝利に導きます。試合後、ウヨンは手話で父親に、コートで誇りに思ってもらいたいという気持ちを伝え、父親に認められ、二人の長年の誤解が解けます。仕事後、試合会場に駆けつけたウヨンは、20年前デヨンが自分に向かって走ってきた光景を思い出し、まるで全てが元に戻ったかのようでした。

第8話の感想

第8話は、ホン・デヨンとチョン・ダジョンの過去、そしてウヨンと父親の関係に焦点が当てられた感動的なエピソードでした。特に、デヨンがバスケットボールへの情熱を持ちながらも、家族のために諦めざるを得なかった過去が明らかになったシーンは胸を締め付けられました。シウの喘息という予期せぬ出来事が、彼の夢を断ち切ってしまったという事実は、人生の残酷さを改めて感じさせます。

一方、ウヨンは父親との確執を抱えながらも、バスケットボールを通して成長していく姿が印象的でした。ク・ジャソンとの関係も変化の兆しが見えてきており、今後の展開が楽しみです。ウヨンがシウを気遣う優しさや、ジャソンの抱える苦悩を理解しようとする姿勢は、彼の内面の成長を物語っています。

また、チェ・イルグォンコーチの不正や、イェ・ジフンの子供問題など、様々な問題が複雑に絡み合い、物語に深みを与えています。特に、ジフンが公の場で子供を認知するシーンは、彼の覚悟と責任感を感じさせる一方で、子供の母親の不安を考えると複雑な気持ちになりました。

つづく