チョン・ダジョンは試合会場で、ウヨンとデヨンが瓜二つであることに気づきます。靴紐の結び方まで同じで、彼女は驚きを隠せません。その時、チェ・イルグォンからシウの試合継続には金が必要だと告げられます。一方、エリンはチェ・イルグォンがバーの経営者だと知り、チョン・ダジョンに連絡し調査を促します。

コーチ陣の飲み会の席で、チェ・イルグォンは大学への異動が白紙になったことを知り、高校に残らざるを得なくなります。金策のため、キヨンの父親をバーに呼び出し金を受け取らせ、自分はコーチ達と店を後にします。ホン・デヨンはチェ・イルグォンに電話で過去のコーチと同じように金銭を要求するのかと問い詰めますが、チェ・イルグォンは仮省の色も見せず、電話を切ります。

ウヨンはトクジンの携帯を使い、エリンと共に他の保護者たちにメッセージを送信します。チェ・イルグォンの収賄問題に関する保護者会に参加しなければ共犯とみなすと警告します。土曜の夜、保護者たちは体育館に集まり、この問題について話し合います。当初参加するつもりのなかったトクジンも、ヘイン先生の復帰を機に、会議の司会を務めることを決意します。

トクジンはチェ・イルグォンの過去の悪行、父親がコーチに賄賂を渡していたこと、そしてチェ・イルグォンが自分の金を奪ったことなどを明かします。子供たちがチェ・イルグォンのような人間になることを恐れているのです。チョン・ダジョンはトクジンを支持し、バスケットボールは子供たちにとって素晴らしい夢だが、金でその夢が汚されてはいけないと訴えます。調査に時間がかかることを心配する保護者たちに対し、チョン・ダジョンはチェ・イルグォンがバーを経営している事実を暴露し、自ら調査を進めることを提案します。

チョン・ダジョンはチェ・イルグォンのバーの調査を始め、すぐに警察も捜査に乗り出します。チョン・ダジョンはチェ・イルグォンに自首する最後の機会を与えますが、彼は拒否し、チョン・ダジョンに襲いかかります。その時、トクジンが身を挺してチェ・イルグォンを止めますが、逆に暴行を受けてしまいます。他の保護者たちも証言し、ついにチェ・イルグォンは警察に連行されます。

逮捕されたチェ・イルグォンは18年前の出来事を思い出します。当時、ホン・デヨンの父親がコーチの要求を拒否したことが強く印象に残っていました。今、チェ・イルグォンは他のコーチと共に刑務所に入り、父親は未だに彼に失望しています。自分の過ちに気づきますが、もう遅すぎました。

学校は新しいコーチを迎え、トクジンは保護者代表となり、感謝の気持ちを込めてヘイン先生をコーヒーに誘います。チョン・ダジョンはホン・デヨンの後輩から彼が会社を解雇されたことを聞き、驚きます。一方、ウヨンは家族との食事の席で、チョン・ダジョンの苦労を思いやります。

学校の行事の準備中、ウヨンはソ・ジホとク・ジャソンがシアに好意を抱いていることに気づき、シアが誰かと付き合うのを阻止しようとします。ある晩、ウヨンはソ・ジホとク・ジャソンがシアを送るのを阻止し、シアに好きな人がいるのか尋ねますが、シアは二人とも興味がないと答えます。

会社に戻ったチョン・ダジョンは、3人のインターンしか残れないことを告げられます。現実を受け入れがたいチョン・ダジョンは抗議しますが、ユミは無駄だと言います。レギュラー番組を持たないチョン・ダジョンの立場は非常に厳しいものでした。イェ・ジフンがトクジンと仕事の話をするため訪れた際、書類を届けに来たウヨンと顔を合わせますが、ウヨンは冷たい態度をとります。

イェ・ジフンが階下へ降りると、チョン・ダジョンとエリンに会い、チョン・ダジョンが離婚番組に出演する可能性について話し合います。会社に残るため、チョン・ダジョンはやむを得ず番組への出演を承諾し、エリンに法的サポートを依頼します。その後、イェ・ジフンはチョン・ダジョンを辛い料理の店に食事に誘います。自分は辛いものが苦手ですが、チョン・ダジョンを励ますために辛い料理を注文します。

チョン・ダジョンが離婚番組に出演することを知ったウヨンは、彼女の決断を理解しつつも、彼女を心配して会いに行きます。シアとシウの学校での写真を見せ、子供たちは学校で頑張っていると伝え、諦めないように励まします。写真とウヨンの言葉は、チョン・ダジョンに家族の支えと力強さを与えます。

第9話の感想

第9話は、チェ・イルグォンの悪行がついに明るみに出て、製裁を受けるという痛快な展開でした。同時に、チョン・ダジョンの仕事や家族の問題など、様々な困難が描かれており、見ていて心が締め付けられる場面もありました。

チェ・イルグォンの不正は、高校バスケという純粋なスポーツを金で汚す卑劣な行為です。子供たちの夢を踏みにじるような真価は絶対に許されるべきではありません。トクジンの勇気ある告発と、チョン・ダジョンの機転と行動力によって、悪事が白日の下に晒されたことは、非常にスカッとする展開でした。特に、チョン・ダジョンがバーの調査に乗り出し、警察の捜査に繋げるシーンは、彼女のジャーナリストとしての正義感と行動力が際立っていました。

しかし、チェ・イルグォン逮捕後、彼が過去にホン・デヨンの父親の言動に影響を受けていたという描写は、複雑な思いを抱かせます。彼の悪行は許されるものではありませんが、過去の出来事が彼の人生を歪めてしまったという背景も理解できます。

つづく