デニー・オはト・ジンソルに雇われ、ヨウルがアン・ジヨンの基金運用について知っているか探る任務を負っていた。しかし、ヨウルは何も知らず、ナユンの件でト・ジンソルに不信感を抱き、調査をやめようとしていた。ト・ジンソルはデニー・オの過去をネタに脅迫し、調査を続けさせた。ヨウルを心配するデニー・オは、彼女に警告メッセージを送った。
4人組はナム・ジソンの変化に気づき、チャ・ドヨンはヨウルに弱みを握られたのではと推測する。イ・ジュンモの件で頭を悩ませていたナム・ジソンだったが、ある朝、ヨウルに聞かれ、解決したと報告すると、ヨウルは満足げだった。運動会が近づき、イチャンは先生の助けで楽器演奏をすることに。イチャンは父親の形見の携帯電話をなくしてしまうが、ヨウルは悲しみをこらえ、大丈夫だと慰めた。
ヨウルの結婚記念日だが、彼女の心は晴れない。ある集まりでナユンの姿を見つけ、さらにジェインとジュンヒが生徒代表としてスピーチをするのを見て、違和感を覚える。その後、ナム・ジソンとナユンの会話を偶然耳にし、その場を立ち去る。ナユンに電話するも繋がらない。そこにチョン・ミドが現れ、ランチに誘われる。その席で過去の出来事を思い出し、アン・ジヨンが他の女性と会っていた事実を知る。
帰宅したヨウルはイチャンのアイスホッケー教室を思い出し、慌てて学校へ行き、デニー・オに会う。ヨウルは、もし友達に騙されたらどうすればいいか、とデニー・オに尋ねる。一方、香港からソウルに戻ったナユンは、アン・ジヨンの自殺の真相を探り始める。ト・ジンソルに問いただすが、明確な答えは得られない。ナユンは自ら調査に乗り出し、娘がアン・ジヨンに関する情報を漏らさないよう釘を刺す。
翌日、ヨウルは学校の新オフィスで経理担当のアレックス・コモに出会い、既視感を覚える。その日、セヨンがイチャンをいじめるが、ジェインが助ける。ヨウルはナユンとジェインの資料を調べ、偶然にもアン・ジヨンの携帯電話に残された写真を見つけ、ナユン一家の本当の状況を知る。ショックを受けたヨウルは、ナユンのギャラリーで絵を壊して怒りをぶつける。
その後、ヨウルはイチャンとジェインを連れ帰る。ナユンは監視カメラでその様子を確認し、ギャラリーでヨウルと会う約束をする。二人は激しく言い争い、ナユンは自分が先にアン・ジヨンと知り合ったと主張し、ヨウルを第三者だと責める。その中で、ヨウルはナユンの指輪が自分と同じものだと気づき、事態はさらに複雑化し、今後の展開への伏線を残す。
第6話の感想
第6話は、ヨウルの疑念が確信へと変わり、物語が大きく動き出す重要な回でした。これまで、上流階級のきらびやかな世界の裏に潜む闇や人間関係の複雑さが徐々に描かれてきましたが、今回はついに核心へと迫る展開に息を呑みました。
特に印象的だったのは、ヨウルがナユンのギャラリーで絵を破壊するシーンです。抑えきれない怒りや悲しみ、裏切られたことへの絶望が爆発した瞬間であり、彼女の心の葛藤が痛いほど伝わってきました。同時に、これまで完璧な妻、母親として振る舞ってきたヨウルの脆さも垣間見え、今後の彼女の変化が気になります。
また、デニー・オの存在も重要な鍵を握っていると感じます。ト・ジンソルに脅迫されながらも、ヨウルを心配する彼の葛藤は見ていて辛く、今後どのような行動に出るのか注目です。
そして、ラストシーンでのヨウルとナユンの対峙は、まさに修羅場。二人の間に流れる緊張感、互いに譲れない思いが画面越しにも伝わってきて、鳥肌が立ちました。ナユンの「私が先に知り合った」という言葉は、今後の物語を大きく左右する重要なセリフとなるでしょう。
つづく