3日前、ヨンウォンへの復讐方法をめぐり、セナとテオは対立していた。セナは息子ドヒョンの秘密をネタに心理的に追い詰めることを望んでいたが、テオはドヒョンの秘密を公表するなど、より直接的な方法を主張した。
その後、テオはセナの次の行動、つまり秘書アンを殺害し、ヨンウォンを犯人に仕立て上げることを手伝う。しかし、テオはヨンウォンを苦しめる真の方法はその家族を攻撃することだと考え、独断でサガンを犯人に仕立て上げ、セナの計画に狂いを生じさせる。
自分の秘密が露呈したことに気づいたセナは、テオを自身の罪のスケープゴートにする。彼の部屋に証拠を仕込み、警察に通報したのだ。ちょうどその時、ギョンテは秘書An殺害の真犯人についてヨンウォンに知らせ、ヨンウォンはテオを警察の罠に誘い込む計画を立てる。
テオはヨンウォンの罠に嵌ったことに気づき、彼女を襲おうとするが、ジェジンが阻止する。ジェジン、ヨンミン、スンジェとの格闘の末、テオはついに警察に逮捕される。
取調室で、ヨンウォンはテオと面会する。そこで、テオの母親が父親との縁を切るようヨンウォンに助言された後、母親がテオを殺そうとしたことが明らかになる。その結果、運命の日、テオの家族は死亡し、彼だけが生き残ったのだ。これが、彼がヨンウォンを家族崩壊の責任者と非難する理由だった。
一方、テオの逮捕により、サガンは釈放され、ジェジンが迎えに行く。二人は昔を懐かしみ、ジェジンは子供の頃かくれんぼをしている時に父親の会話を盗み聞き、自分がサガンの実の息子ではないことを知ったと明かす。
さらにジェジンは、サガンが自分を置いていくのではないかと不安になり、彼女の息子でありたいと願っていたことを告白する。母と子は和解し、正直さと愛に基づいたより強い絆を築く。その後、ジェジンの叔母はサガンの釈放を祝う家族全員のための夕食を用意する。
サガンとヨンウォンは、真犯人はセナではないかと疑い始める。翌日、ジェジンはクリニックでオ医師に会い、クリニックの責任者になる機会を提供する。しかし、オ医師はジェジンが家族と離れるつもりがないことを知り、彼らの汚い秘密を暴露すると脅迫する。その後、セナはオ医師を訪ね、チェ家の秘密を公表するように唆す。オ医師はジェジンの手術のCCTV映像と共に秘密を暴露する。
ジェジンのゴーストサージャンの件を含むヨンウォンの家族の秘密が報道されると、ヨンウォンは急遽開かれた記者会見で読む原稿が書かれた小包を受け取る。これは間違いなくセナの仕業だ。もしヨンウォンがそれに従わなければ、セナはドヒョンの秘密を暴露するだろう。しかし、ドヒョンはセナに強く立ち向かうことを望んでいる。
記者会見で、ヨンウォンは原稿を読み始めたが、それを破り捨てる。彼女は家族がセナに脅迫されていることを明かし、セナを見つけ出すために国民に協力を求める。国民への訴えを通して、ヨンウォンは人々の同情を得ることに成功する。明らかに、これはセナを苛立たせ、エピソードは彼女がドヒョンを誘拐するところで終わる。
第11話の感想
「我が家~嘘のかけら~」第11話は、息詰まる展開の連続で、まさに手に汗握るエピソードでした。ヨンウォンとテオの対立、そしてセナの暗躍がさらに激化し、物語はクライマックスに向けて加速していきます。
特に印象的だったのは、テオの逮捕劇です。ヨンウォンの巧妙な罠にはまり、追い詰められたテオの姿は、これまで悪事を重ねてきた彼とはいえ、どこか哀れを感じさせました。そして、取調室でのヨンウォンとの対面シーン。そこで明かされるテオの過去、そしてヨンウォンへの歪んだ憎悪は、彼の行動の動機を理解する上で重要な鍵となりました。
一方、サガンの釈放は、 視聴者に安堵感を与えてくれました。ジェジンとの再会、そして真実を打ち明けた上での和解は、これまでの苦難を乗り越えた二人にとって、大きな希望となるでしょう。しかし、オ医師の裏切り、そしてセナによる更なる攻撃など、チェ家は依然として危機に直面しています。
ヨンウォンの記者会見での決断は、まさに彼女の強い意誌と覚悟を示すものでした。原稿を破り捨て、国民に助けを求める姿は、視聴者の心を掴んだことでしょう。しかし、その行動がさらなる危機を招くことになり、ドヒョンの誘拐という衝撃的なラストシーンへと繋がります。
次回、ついに最終回。果たしてヨンウォンは家族を守り、セナの悪事を暴くことができるのでしょうか?今後の展開から目が離せません。
つづく